日本能率協会コンサルティングの年収は?競合他社との比較や転職難易度を徹底解説
2025年06月26日更新
「コンサル業界への転職を検討しているが、日本能率協会コンサルティングの年収は高いの?」「未経験からの転職でも十分な収入やキャリアアップは期待できるのだろうか?」
このような疑問を抱えて、日本能率協会コンサルティングに関する情報を探している方も多いでしょう。
本記事では、日本能率協会コンサルティングに転職した場合の年収水準を中心に、役職別・職種別の収入目安や評価制度、福利厚生まで詳しく解説します。
転職難易度や採用動向、未経験から目指す場合の対策まで網羅しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
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日本能率協会コンサルティングとは?
日本能率協会コンサルティングは、一般社団法人日本能率協会を母体に持つコンサルティングファームです。
主に製造業を中心に、現場改善や経営改革の支援を専門としています。
70年以上にわたり、日本企業の現場に深く入り込む実践的なコンサルティングを提供し、多くの大手企業から信頼を得ています。
商号 | 株式会社日本能率協会コンサルティング / 英文表記:JMA Consultants Inc. |
---|---|
設立 | 1980年4月1日(創業:1942年) |
資本金 | 2億5000万円 |
住所 | 〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22 日本能率協会ビル7階 TEL:03-4531-4300(代表)FAX:03-4531-4301 |
国内拠点 | 中部オフィス(名古屋市)・関西オフィス(大阪市) |
海外拠点 | JMAC Thailand(バンコク)・JMAC Korea(ソウル) |
従業員数 | 社員:370人・委託契約コンサルタント:130人・国内・海外子会社 社員:130人 |
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日本能率協会コンサルティングの特徴
日本能率協会コンサルティングの特徴は、以下の通りです。
- 現場密着型のコンサルティング:生産現場や業務現場に入り込み実行支援まで伴走
- 製造業への高い専門性:生産性向上、品質管理、現場マネジメントなど製造業の課題解決に強み
- 実務ノウハウ重視:理論だけでなく現場で機能する実践的なアプローチを提供
- 中立性の高さ:一般社団法人を背景に持つためクライアントファーストの提案が可能
これらの特徴から、日本能率協会コンサルティングは理論先行型のコンサルティングとは一線を画し、現場の実情に即した実行支援が得意といえます。
特に製造業の生産現場における改善支援では、国内でも高い評価を受けているファームです。
日本能率協会コンサルティングの年収の特徴
日本能率協会コンサルティングに転職を検討する際、年収が気になる方も多いでしょう。
日本能率協会コンサルティングに限らず、コンサルティング業界は全体的に成果主義の色合いが強いため、企業によって年収の傾向も大きく異なります。
日本能率協会コンサルティングは製造業向けの実行支援型コンサルティングを中心に据えており、その専門性やプロジェクトの収益性が年収に色濃く反映されていることが特徴です。
ここでは、平均年収、役職別・職種別の年収レンジ、新卒入社時の収入水準まで、年収に関する実態を解説します。
日本能率協会コンサルティングの平均年収
OpenWorkの口コミによると、日本能率協会コンサルティングの平均年収は998万円です。 (引用:日本能率協会コンサルティングの平均年収|OpenWork)
コンサルタントの平均年収が804万円とされているため、日本能率協会コンサルティングの年収は、やや高水準に位置しているといえるでしょう。 (引用:コンサルタントの平均年収|OpenWork)
日本能率協会コンサルティングは、固定給に加えて一定の役職以上で成果報酬制度も導入しており、担当するプロジェクトの収益性や貢献度によって年収に変動が生じます。
大手総合系ファームのような急激な年収上昇は少ないものの、安定性のある報酬体系が特徴で、コンサルティング未経験者でもしっかり評価される報酬設計になっています。
日本能率協会コンサルティングの職種別・役職別の年収比較
以下で、OpenWorkの口コミを参考に、日本能率協会コンサルティングの年収を職種・役職ごとにまとめました。
職種・役職 | 年収レンジ |
---|---|
アソシエイト | 500万~700万円 |
コンサルタント | 700万~900万円 |
シニアコンサルタント | 900万~1,100万円 |
チーフコンサルタント以上 | 1,200万以上 |
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引用:OpenWork
日本能率協会コンサルティングの年収は、職位が上がるにつれて段階的に伸びていく傾向があります。
また、チーフコンサルタント以上になると成果連動の要素が強まり、1,200万以上、2,000万円などの高収入も可能です。
ただし成果次第で高い収入を目指せる一方、一定の実績を求められる環境のため、常にクライアントへの貢献度やプロジェクトの収益性が厳しく評価されます。
責任の大きさや成果プレッシャーを前向きに受け止められる人に向いている報酬体系といえるでしょう。
日本能率協会コンサルティングの新卒年収
日本能率協会コンサルティングに新卒で入社した場合の初任給は明らかにされていませんが、OpenWorkの口コミで「新卒入社3年目 20代後半 アシスタント 年収500万円程度」とあることから、400万〜450万円程度がスタートラインと予想されます。 (引用:年収・給与制度|OpenWork)
新卒で入社した社員はアシスタント職からキャリアをスタートし、給与体系は基本給+年齢・職格に応じた月給制が中心です。
賞与については、アシスタント時代も売上や組織貢献に応じた若干の傾斜はつくものの、大きくは変動しにくい仕組みとなっています。
一方、日本能率協会コンサルティングの職種別・役職別の年収比較でも紹介したように、チーフへ昇格すると給与体系は成果連動型にシフトし、担当売上や貢献度によって報酬が大きく変動するようになります。
新卒採用の採用大学は?
日本能率協会コンサルティングの新卒採用では、国内の上位大学から幅広く学生が集まっています。
外資就活ドットコムの情報によると、以下のような大学からの採用実績が確認できます。
- 慶應義塾大学
- 早稲田大学
- 法政大学
- 東京大学
- 一橋大学
- 三重大学
- 中央大学
- 京都大学
- 北海道大学
- 大阪大学 など
日本能率協会コンサルティングには難関国公立から有名私立大学まで多様な出身者が在籍しており、特に理系・工学系の出身者も一定数見られる点が特徴です。
学歴フィルターの色合いは比較的薄く、「現場改善への興味関心」「課題発見力」「粘り強い実行力」など、日本能率協会コンサルティングが重視する現場志向の資質が評価の中心とみられます。
製造業に対する問題意識や改善志向が強い学生にとっては、十分にチャンスがある採用環境といえるでしょう。
日本能率協会コンサルティングは激務?残業時間について
コンサルティング業界というと、長時間労働のイメージがある、という方も多いでしょう。
しかし、日本能率協会コンサルティングの残業時間は40.2時間と、比較的落ち着いている傾向があります。 (引用:残業時間(月間)|OpenWork)
さらに残業時間に関する口コミを見てみると、繁忙期やプロジェクトの進捗次第で一時的に増加するケースはあるものの、恒常的な深夜残業や休日出勤は少ないようです。
繁忙期でなければ調整可能。やることをやっていれば、特に会社に申請等無く平日昼間に病院や銀行、役所などに行っても何も言われない。一方、忙しくなってくると、夜間だろうが土日だろうが仕事が終わらなければやらなければいけないため、体力勝負になってしまう。 引用:OpenWork
プロジェクトにアサインされている間は、思うように休みととれず、深夜まで仕事をすることが多い。(※原文そのまま引用) 引用:OpenWork
育児や介護などライフステージに配慮した働き方の柔軟性も整備されつつあり、コンサル業界のなかでは、比較的働きやすい環境といえるでしょう。
日本能率協会コンサルティングの年収が高い理由
日本能率協会コンサルティングは、コンサル業界の中でも比較的安定感のある年収水準を維持しています。
では、なぜ日本能率協会コンサルティングではこのような収入構造が実現しているのでしょうか。
ここでは、チーフ以上の役職で適用される成果報酬制度の仕組みと、製造業に特化した専門性の高さがどのように収益性を支えているのかについて解説します。
チーフ以上の成果報酬制による高い収益性
日本能率協会コンサルティングでは、チーフ以上の役職に昇格すると、成果に応じて年収が大きく伸びる仕組みになっています。
その理由は、チーフ以上になるとプロジェクトの売上や組織貢献度が直接給与に反映される成果報酬制度が適用されるためです。
担当する案件の規模や利益率が高いほど、年収も比例して上昇します。
例えば、成果を継続的にあげれば年収1,200万円を超え、場合によっては2,000万円規模の高収入を得ることも可能です。
一方、アシスタントやコンサルタントの間は、年齢や職格に応じた固定給が中心で、賞与も決まった枠内で評価されるため、成果を出しても年収上限は750万円程度にとどまるケースが多いとされています。
このように、管理職層に上がることで成果主義の色合いが強まり、大きな年収上昇を実現できるのが日本能率協会コンサルティングの報酬体系の特徴です。
製造業特化による高い専門性と競争優位性
日本能率協会コンサルティングの大きな強みは、製造業の現場改善に特化した高い専門性にあります。
単なる理論的なアドバイスにとどまらず、実際にクライアントの現場に入り込み、実行支援まで伴走するスタイルが特徴です。
日本能率協会コンサルティングが提供する主なサービスは以下の通りです。
サービスメニュー | 内容 | 取り組み結果 |
---|---|---|
生産性向上・工程改善 | 工場の生産ラインや作業工程を見直し、無駄や非効率を取り除いて生産スピードや効率を高める | 現場の作業手順や設備配置、ラインバランスなどを最適化する |
設備総合効化 | 設備の稼働率・性能・品質を総合的に高めることで、機械の能力を最大限に活用できる状態を目指す | 現場の作業手順や設備配置、ラインバランスなどを最適化する |
設備総合効化 | 設備の稼働率・性能・品質を総合的に高めることで、機械の能力を最大限に活用できる状態を目指す | ダウンタイム削減や予防保全体制の構築などが含まれる |
品質管理・不良低減 | 製品の不良品発生を防ぎ、品質の安定を図る | 不良原因の特定・分析・対策立案を行い、現場での品質トラブルを根本から改善する |
サプライチェーン全体最適化 | 部品調達から製造・物流・販売まで、企業全体のモノの流れを効率化する | 在庫削減や納期短縮、物流コストの抑制などを実現 |
デジタル技術を活用したスマートファクトリー化 | IoTやAI、ビッグデータを活用し、工場の自動化・データ可視化・リアルタイム制御などを推進 | デジタル活用により、生産性や柔軟性を大幅に向上させる |
カーボンニュートラル・サステナビリティ対応 | 製造プロセスの省エネ・脱炭素化、資源循環の仕組みづくりなど、環境負荷を抑えた持続可能な生産体制を構築する | エネルギーコスト削減、取引先からの環境評価向上、企業ブランド価値向上、法規制リスク低減といった多面的な経営メリットを実現 |
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汎用的な経営戦略コンサルと比べ、日本能率協会コンサルティングは「現場改善のプロフェッショナル」として独自の競争優位性を確立しており、安定した受注基盤と高いクライアントリピート率を生み出しています。
こうした強みが収益性を支え、結果として高水準の年収にもつながっています。
日本能率協会コンサルティングの評価制度
日本能率協会コンサルティングの評価制度は、成果とプロセスの両面を重視しています。
プロジェクトでのクライアント貢献度や課題解決の成果、売上貢献が主な評価項目となり、協働姿勢や後輩育成といった行動面も評価対象です。
役職が上がると成果評価の比重が高まり、特にチーフ以上の管理職ではプロジェクト売上が年収に大きく影響します。
さらに日本能率協会コンサルティングでは、社員が主体的にキャリアを築ける独自制度も整備しています。
- 自由配属制度:入社後の研修期間を経て、自ら希望する専門領域・配属先を選ぶ仕組み。仮配属を経験しながら、自身の志向や適性に応じて配属先を決定できる
- 人事異動の公募制度:毎年公募の機会が設けられ、社員は部門長の承認を経ずに直接人事に異動希望を提出できる
- メンター制度:希望する先輩社員を自ら指名できる制度。部門を超えたメンター選びが可能で、キャリア相談や技術指導など柔軟に活用できる
このように、成果重視の評価軸をベースとしつつも、社員の成長機会を主体的に選択できるユニークな人事制度が整っている点は、日本能率協会コンサルティングならではの特徴といえます。
自ら成長を望む人にとっては、非常に魅力的な環境が用意されています。
日本能率協会コンサルティングの福利厚生
日本能率協会コンサルティングでは、社員一人ひとりがライフステージに応じて安心して働き続けられるよう、福利厚生制度の充実にも力を入れています。
ここでは、日本能率協会コンサルティングの主な福利厚生制度について詳しく解説します。
育児支援
日本能率協会コンサルティングでは、育児と仕事の両立を支援するために、法定制度に加えた独自の支援制度が整えられています。
主な制度は以下の通りです。
- 産前産後休業:産前6週間、産後8週間の産前産後休暇を取得。健康保険組合から出産手当金・出産育児一時金の給付がある
- 育児休業:子どもが1歳(最長2歳まで)になるまで育児休業を取得可能
- 看護休暇:小学校第3学年修了までの子どもの病気や怪我の看護、入園式(入学式)・卒園式などのときは、子どもの人数に応じて休暇(有給)を取得可能
- ベビーシッターサービス利用補助:子どもの急病やどうしても仕事の調整がつなかい場合、ベビーシッターサービスを利用可能
- 再雇用制度:一定期間育児に専念するために退職し、育児が落ち着いたタイミング(退職後6年以内)で復帰可能
また、OpenWorkの口コミでも「産休や育休を取得することで自身の働き方をコントロールできる」と評価されており、制度だけでなく運用面の柔軟さも魅力です。 (引用:OpenWork)
育児との両立を前提とした長期的なキャリア形成がしやすい環境といえるでしょう。
介護支援
日本能率協会コンサルティングでは、社員が家族の介護と仕事を両立できるよう、さまざまな介護支援制度を整えています。
主な制度は以下の通りです。
- 介護休暇:要介護状態にある家族の介護や通院付き添い、介護サービスの手続き代行、ケアマネジャーとの打合せなどのため、対象家族1人につき年間5日間(2人以上の場合は年間10日間)の有給休暇を取得可能
- 介護休業:さらに長期間の対応が必要な場合には、対象家族1人につき通算93日まで、3回に分けて介護休業を取得可能
- 再雇用制度:介護に専念するために一時的に退職しても、退職後6年以内であれば復帰が可能な再雇用制度を用意。
- 介護セミナー:外部講師による介護セミナーを実施し、介護に直面する前に必要な基礎知識や備えを学ぶ機会も提供
このように、突発的な介護だけでなく、中長期的な介護負担にも対応できる制度設計となっており、長く安心して働ける職場環境が整っています。
ライフステージに合わせた福利厚生制度
日本能率協会コンサルティングでは、社員が安心して長期的にキャリアを築けるよう、多様な福利厚生制度を整備しています。
主な制度は以下の通りです。
主な制度 | 具体的な内容 |
---|---|
社会保険・財産形成制度 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険・企業年金基金・退職金制度・住宅貸付金制度・財形貯蓄・団体生命保険 |
健康維持・予防支援 | 人間ドック補助・予防接種補助・福利厚生倶楽部の利用・保養施設の提供 |
育児・介護支援制度 | 育児休業・短時間勤務制度・時差勤務制度・時間単位有給・介護休暇・介護休業・再雇用制度 |
働き続ける楽しさの支援 | リフレッシュ・ホリデー・JMAC As Oneクラブ・親睦会活動 |
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このように、日本能率協会コンサルティングでは働く環境面だけでなく、ライフイベント・健康・経済面を総合的にサポートする体制が整っており、社員が安心して長く働ける環境づくりが徹底されています。
競合他社との年収比較
日本能率協会コンサルティングの年収水準が他のコンサルティングファームと比べてどの位置にあるのか、平均年収ベースで整理すると以下の通りです。
企業名 | 主な特徴 | 平均年収 |
---|---|---|
日本能率協会コンサルティング | 製造業特化、現場実行支援に強み | 約998万円 |
野村総合研究所(NRI) | IT×戦略、金融・官公庁案件多数 | 約1,321万円 |
アビームコンサルティング | ERP導入、業務改革支援に強み | 約822万円 |
アクセンチュア | 戦略〜ITまで幅広い総合型、プロジェクト多数 | 約866万円 |
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引用:有価証券報告書|野村総合研究所(NRI) 引用:アビームコンサルティングの平均年収|OpenWork 引用:アクセンチュアの平均年収|OpenWork
この比較から、日本能率協会コンサルティングは日系の実行支援型コンサルファームとしては高水準の年収を維持していることがわかります。
日本能率協会コンサルティングは若手時代は比較的安定的な固定給中心の給与設計となっている一方、管理職層では成果報酬色が強まり、成果次第で年収1,500万円以上を目指せる仕組みが整っています。
短期高負荷型の外資系プロジェクトが続く環境とは異なり、長期的に着実なキャリア形成を志向する人に適した報酬体系といえるでしょう。
日本能率協会コンサルティングへの転職対策
実行支援型のコンサルティングを得意とする日本能率協会コンサルティングでは、一般的な戦略系コンサルとは異なる適性やスキルが求められる点が特徴です。
未経験からの転職も可能ですが、しっかりと対策を行うことが重要になります。
ここでは、採用動向や転職難易度、求められる人物像、未経験者が転職を成功させるための具体的な準備ポイントまで、転職成功のために押さえておきたい情報を詳しく解説します。
日本能率協会コンサルティングの採用動向
日本能率協会コンサルティングでは、製造業を中心とした実行支援型コンサルティングに対するニーズ拡大を背景に、新卒・中途ともに継続的な採用を行っています。
新卒採用では、文系・理系を問わず幅広い学部・学科から募集しており、年間20名前後を目安に採用しています。 (参考:リクナビ2026)
応募資格には特定の学部指定はなく、多様なバックグラウンドの学生がチャレンジ可能です。
採用プロセスでは、1年間の研修期間(JMACアカデミー)を通じて自ら配属領域を選ぶ制度が導入されており、入社後の成長機会が重視されています。
中途採用では、製造業出身者や現場改善経験者、コンサル未経験でも実行支援に高い関心を持つ人材を積極的に受け入れています。
業績面でも安定した受注基盤を背景に、事業拡大に伴う増員ニーズが続いています。
製造業の現場改善に対する高い意欲や、クライアント現場での実行力を発揮できる人材が引き続き求められている状況です。
日本能率協会コンサルティングへの転職難易度
日本能率協会コンサルティングへの転職は、一般的な転職と比較して難易度が高い部類に入ります。
その主な理由は大きく2つあります。
まず1つ目は、採用人数の少なさです。
新卒・中途ともに少数精鋭の採用を行っており、中途採用枠も年間で数名〜十数名程度と非常に限られています。
大量採用を行う総合系ファームと比べると、応募倍率は高くなりやすい状況です。
2つ目は、求められる専門性の高さです。
日本能率協会コンサルティングは製造業の現場改善・生産性向上といった実行支援型コンサルティングに特化しているため、製造現場に対する知見や改善マインド、プロジェクト現場での実行力が重視されます。
単なる理論的なコンサルティング志向だけではなく、現場のリアルな課題解決に主体的に向き合う姿勢が必要とされる点が特徴です。
このように、採用枠の狭さと専門性の高さが重なることで、転職難易度は高めに設定されています。
ただし、製造業出身者や改善業務経験者、現場志向の強い方にとっては十分にチャンスがある環境といえるでしょう。
日本能率協会コンサルティングが求める人物像
日本能率協会コンサルティングが求める人物像は、単なる理論先行のコンサルタントではありません。
現場に深く入り込み、クライアントの課題解決に伴走できる「実行支援型コンサルタント」としての資質が重視されます。
具体的には、以下のような資質・志向が求められています。
- 現場志向・実行志向の高い方:クライアントの現場に足を運び、現場で起きている課題を自ら見て、考え、解決策を提案し、実行まで支援できる姿勢が必要
- 課題発見力・改善マインドを持つ方:現状を鵜呑みにせず、常に「より良くするにはどうすべきか」を考え続ける改善意識が重視される
- 粘り強く人と向き合える方:クライアントの現場担当者と信頼関係を築き、相手の納得感を大切にしながら、粘り強く改善を進められるコミュニケーション力が重要
- 「自ら学び、成長し続ける力」を持つ方:固定的な知識だけでなく、実際の現場で新たな経験を積み重ね、常に学び続ける姿勢を評価する
日本能率協会コンサルティングのコンサルタントは、単にアドバイスを提供するだけでなく、クライアント現場の「実際の変化」を生み出す役割を担います。
現場志向で泥臭く伴走できる人材が高く評価されるのが、日本能率協会コンサルティングの特徴といえます。
未経験でも日本能率協会コンサルティングへの転職は可能?
日本能率協会コンサルティングは製造業の実行支援型コンサルティングを専門とするため、製造業出身者や現場改善経験者が優遇される傾向にあります。
しかし、しっかりとした準備は必要不可欠ですが、未経験からの転職も十分に可能です。
ここでは、未経験から日本能率協会コンサルティングへの転職を目指す際に押さえておきたい具体的な対策ポイントを解説します。
自己分析・志望動機
未経験から日本能率協会コンサルティングを目指す場合は、自己分析と志望動機の整理が非常に重要です。
特に以下のポイントを意識して準備すると説得力が高まります。
- なぜ現場改善や実行支援の仕事に関心があるのか
- 自分が日本能率協会コンサルティングでどのように貢献できるのか
- 高く評価される要素
まず、なぜ現場改善や実行支援の仕事に関心があるのかを明確にしましょう。
製造現場に興味を持ったきっかけや、課題を発見し改善していくプロセスにやりがいを感じた経験があれば具体的に整理することが有効です。
次に、自分が日本能率協会コンサルティングでどのように貢献できるのかを考えます。
これまでの業務経験のなかで、現場の課題に気づき改善に取り組んだ経験、あるいはチームや他部署と連携しながら改善活動を進めたエピソードがあれば、志望動機に結びつけると説得力が高まります。
特に高く評価される要素としては、常に「現状をより良くしたい」と考え続ける改善マインドや課題解決への好奇心、そして現場担当者と粘り強く向き合い、相手の納得感を大切にしながら改善を進めるコミュニケーション力が挙げられます。
未経験であるからこそ、この姿勢や熱意をしっかりと伝えることが大切です。
面接対策
日本能率協会コンサルティングの面接では、理論的な志望理由に加えて「現場での実行力」が問われる傾向があります。
たとえば、現場の課題をどう捉え、どう解決策を導き、実行に移してきたかというプロセスを具体的に説明できる準備が必要です。
また、課題発見力・改善提案力・粘り強いコミュニケーション力といった、日本能率協会コンサルティングが重視する資質に沿った自己PRが効果的です。
面接官は「この人が現場に入ってクライアントと信頼関係を築けるか」という視点で評価します。
ロジカルシンキングの訓練に加え、現場志向のエピソード整理が面接対策の重要ポイントといえるでしょう。
転職エージェントの活用
日本能率協会コンサルティングのように専門性が高く採用枠の狭いファームへの転職では、転職エージェントの活用が大きな助けになります。
特にコンサル業界に強いエージェントであれば、日本能率協会コンサルティング特有の選考ポイントや面接傾向を踏まえた具体的なアドバイスを受けることができます。
転職エージェントでは、以下のようなサポートを受けることが可能です。
- 自己PRの整理
- 志望動機の言語化
- 模擬面接でのフィードバック
未経験からの挑戦こそ、エージェントの活用によって内定可能性を高める戦略的な準備が重要になります。
マイビジョンでの転職成功事例
日本能率協会コンサルティングのような実行支援型のコンサルティングファームは専門性が高く、転職の難易度も高めです。
しかし、マイビジョンのサポートを活用することで、未経験からでも十分にチャンスを掴むことが可能です。
ここでは実際の支援事例を紹介します。ぜひ参考にしてください。
事例①
紹介するのは、日系電機メーカーの生産管理職から製造業専門のコンサルティングファームへ転職した事例です。
この方は、立教大学卒業後、生産管理部門で納期管理やDXを活用した業務改善に5年間従事していました。
工数や労務費の削減といった成果を上げたものの、社内評価が十分に得られず、実力を正当に評価される環境を求めて転職を検討したそうです。
MyVisionに相談していままでの業務改善実績の深堀りに着目し、志望動機を整理したうえで模擬面接も重ね、無事内定を獲得しました。
年収も500万円から650万円にアップし、現在はマネージャー昇進を目指して順調にキャリアを積んでいます。
参考:製造現場でのDXの経験を生かして製造業専門のコンサルティングファームに転職|MyVision
事例②
紹介するのは、製造業の法人営業職から製造業コンサルタントへ転職した事例です。
大学卒業後、機械メーカーで法人営業を担当していたこの方は、納期調整や製品提案を行ってきました。
しかし、クライアントへの主体的な提案の機会が少なく、社内の技術部門との調整でもストレスを感じることが多かったそうです。
そのようななか、製造業が直面するAI・IoT・脱炭素といった課題にコンサルタントが取り組む姿を知り、職種転換を目指しました。
MyVisionでは、営業経験のみでも挑戦可能な実行支援型ファームの紹介をして、志望動機の整理や面接対策についても丁寧にサポートをしました。
その結果、内定を獲得し、年収は400万円から500万円にアップしています。
現在はクライアント現場で成果を上げながら、上司やチームメンバーと協力して着実にキャリアを積み重ねています。
参考:機械メーカーから製造業コンサルタントへ 成長せざるを得ない環境に身を投じる|MyVision
まとめ
日本能率協会コンサルティングは、製造業の現場改善に強みを持つ実行支援型のコンサルティングファームです。
若手のうちは安定した収入が得られ、管理職に昇格すれば成果次第で高収入も十分に目指せる仕組みが整っています。
育児や介護といったライフイベントにも柔軟に対応できる福利厚生が整備されており、長く安心してキャリアを築ける環境も魅力です。
採用は少数精鋭のため決して簡単ではありませんが、現場で粘り強く課題に向き合う姿勢や改善マインドがあれば、未経験でも十分に挑戦できます。
しっかりと準備を重ね、自分の強みを整理したうえで、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
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