コンサルからの転職で主要なキャリア7選!転職理由・後悔する例や成功ノウハウも紹介
2026年01月30日更新
コンサルタントとして経験を積んできたものの、「激務が続き将来のキャリアに不安を感じる」「専門性が限定され今後の選択肢が狭まるのではないか」と考える人は多くいます。とくに20代後半から30代前半の若手層にとって、転職は現実的な検討課題となりやすい状況です。
コンサルからの転職はどの程度おこなわれており、どのような業界や職種に進むケースが多いか気になる人も多いでしょう。転職難易度や留意点、年収・待遇の変化についても把握しておくことが必要です。
本記事では「コンサルからの転職」に関して、転職が多い理由やおすすめの業界・職種、実際の成功事例、転職の難易度や注意点を整理して解説します。さらに、コンサル出身者に強い転職エージェントの活用方法についても紹介しているので、コンサルからのキャリアアップを考えている人は参考にしてみてください。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルティングの求人情報
名古屋:(大手事業会社 企画業務経験者対象)戦略コンサルタント【経営者に寄り添い、経営全体に関与し、会社を変える】/ MS1-8
想定年収
-
勤務地
名古屋
業務内容
【募集部室】 ●コンサルティング事業本部 経営戦略ビジネスユニット 経営戦略第2部 【職務内容】 経営戦略ビジネスユニットでは、主に中堅企業を対象に「戦略策定から実行支援まで」、一貫したソリューション提供を軸にコンサルティングを行っています。 大企業向けコンサルティングに比べて、「経営者と直接やりとり」をしながら、「顧客の経営全般に関与する」ことになるため、その発展や変革にダイレクトに貢献することができます。このために組織として「T字型人材」への育成を指向し、様々な育成施策を展開しています。 また、戦略・計画策定にとどまらず、計画を着実に実践するための支援(インプリメンテーション)を行うことも多く、長期間に渡りお客さまの企業変革を「戦略から実践まで」支援しています。 ●主なクライアント 中堅企業を中心に大企業~中小企業まで、業種業態に関わらず「幅広なクライアント」を対象に、同時並行で様々なコンサルティングを遂行しています。 特定の業種にとらわれること無く、様々な業界を対象としたコンサルティングに携わりながら、コンサルタントとしての経験を積んで頂くことが出来ます。 ●具体的には (注力分野) (1) 経営戦略・事業戦略:「中期経営計画」「成長戦略」「新規事業開発」「収益力向上」等のテーマを中心に、企業戦略全般の支援や将来の新市場の開拓、ビジネスモデル変革を通じたクライアントの成長を支援します (2) 実行支援:BPO支援、企業価値向上、売上高増大・コスト節減策立案、および、これらの支援を通じて企業の経営効率を高め、企業価値向上・ボトムライン最大化・社内管理体制再構築を実現します (3) 組織風土改革推進:組織変革サーベイの開発、組織診断の実行、意識改革に向けた組織開発・組織改善方針の立案 (4) 人材育成:企業目的遂行のために、クライアント内での戦略実行人材の開発、中長期視点での主体的・計画的に行動できる人材の発掘・育成 (業務内容・役割) (1) 経営環境の調査・分析:市場環境、業界構造、協力/競合企業などに対する公開情報や専門家インタビュー等により、調査・分析、資料化、報告 (2) クライアント内部情報の収集・分析:クライアントの経営関連資料、業務関連データ(をクライアント担当者と協力して収集・分析、資料化、報告 (3) 戦略・戦術の検討と策定支援:上記(1)(2)の結果を踏まえ、クライアントが取るべき企業行動や活動の検討、企画、具体化、実施決定を支援 (4) 戦略・戦術の実行支援:クライアントの各部門や社員様への働きかけ支援、外部組織との連携支援等 (5) 組織変革に向けたファシリテーション:クライアント担当者や利害関係者との信頼関係構築、全社を巻き込んだ活動の推進 ●備考 中堅企業の経営に直接働きかける機会が豊富なため、大きな責任はあるものの、コンサルティング成果が実感しやすく、企業経営に対するインパクトの大きな業務が出来ます。 様々な業界、企業規模のクライアントへのコンサルティングを同時並行で進めるため、多様なインプットがあり、コンサルタントとしての成長が促進される環境です。 【プロジェクト事例】 (1) 経営戦略・事業戦略 ・産業機械メーカー:IPOを視野に入れた中期経営計画策定 ・広告業 :成長戦略策定支援 ・電機メーカー :オープンイノベーションの仕組みを活用した新規事業創出支援 ・金融機関 :新規事業探索とビジネスモデルの策定支援 ・不動産業 :ボールパークによってもたらされる統合的価値評価 (2) 実行支援 ・中堅化粧品卸 :中期経営計画作成支援・実行支援 ・製造業 :経営再建計画策定および施策実施支援 ・飲食サービス業 :収益改善および経営者的人材育成 ・医療法人 :2病院の統合計画の策定および計画策定から開業までの実行支援
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コンサル_オープンポジション
想定年収
500~2,500万円
勤務地
東京都渋谷区
業務内容
※コンサルティング事業部でオープンで選考を受けたいという場合の求人 選考内でコンサルティング事業部のコンサルタント/シニアコンサルタント/マネージャー以上のどのレイヤーでオファーさせていただくか決定予定です。
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コンサルティング職(スタッフ)
想定年収
400~800万円
勤務地
東京都港区
業務内容
- 事業再生業務(事業DD、財務DD、再生計画立案、実行支援、金融機関調整等)のコンサルティング ①過剰債務や資金繰り悪化の中堅・中小企業に対し、事業再生コンサルティングを実施。 DDを通じ、対象会社の正常収益力、実態純資産の把握を行い、返済計画含む事業再生計画の立案を実施。 ②その際、コストカットのみでなく、PL改善をどうできるのかを対象会社の社長と検討し、達成可能な計画策定を実施。 ③再生計画立案後は、モニタリング支援を実施し、絵に描いた餅となることのないよう再生計画の実行支援も行う。
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ビジネスコンサルタント(エキスパート/シニア)
想定年収
1,200~2,000万円
勤務地
東京都渋谷区
業務内容
社内外のメンバーとプロジェクトを組みながら、クライアントの本質的な課題を整理・定義したうえ、戦略構築やグランドデザインの検討、そして戦略実現のためのマーケティングやシステム等のソリューション構築・サービス提供まで、一気通貫したコンサルティングを提供します。 入社後は、ご自身の得意領域に合わせてアサインを決定します。 【具体的な業務内容】 顧客理解に基づく論点・仮設設計とタスクの整理・遂行、プロジェクトマネジメントなどを行なっていただきます。 またチームとしてのコンサルティング力向上に向け、案件情報/ノウハウ共有などの仕組みづくりをしていただきます。 ●戦略策定フェーズ例 ・顧客との継続的な関係性構築が必要なお客様に対し、保有している顧客データを活用したマーケティング施策の高度化に向けた戦略策定をご支援します。 ・デジタル技術を活用した事業バリューアップや新規事業創造を目指されるお客様に対し事業戦略策定をご支援します。 ●システム等のソリューション構築 ・クライアントのデータ利活用戦略遂行やありたい姿の実現に向け、システムのグランドデザインを描き、適切なシステム/ソリューション選定・導入をご支援します。 ●案件例 ・小売業界:1to1マーケティングの実現に向けた、戦略や施策立案、必要ツールおよびシステムの提案・構築 ・大型商業施設:顧客・テナント・施設運営者・地域など様々な視点から商業施設のあるべき姿を再定義し、データを活用したマーケティング実現のためのプラットフォーム、サイネージ、アプリなどの提案・構築 ・スマートシティ:地域課題解決に向けたイノベーション創出、住⺠にとってのウェルビーイング実現のための戦略検討と都市OS設計/開発 ・海外案件:住友商事が出資検討先のマーケティング視点でのデューデリジェンスおよび、国内外でのバリューアップ支援 【働く環境】 ●プロジェクトにはスペシャリティを有したセールス担当やエンジニア等のメンバーと共にチームで対応していきます。 ●プロジェクトは、本人の希望や得意とする分野、チャレンジしたい領域をもとに相談していきながら決定していきます。 ●ハイブリットワーク・スーパーフレックス制・私服勤務を全社で採用しているため、働き方の自由度が高く、自身の仕事に集中して取り組むことができる環境です。 ●コンサルティング企業、大手SIer、事業会社 等で活躍していたプロフェッショナルメンバーが在籍しており、多様な人材が揃っています。
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生成AI推進担当_コンサルタント
想定年収
500~800万円
勤務地
東京都渋谷区
業務内容
今年度より新設されたAI専門部隊「AICoE」に所属し、自社内のマーケターやコンサルタント等の多様な職種に対して、汎用生成AIツールの活用促進をご担当いただきます。 また、社内にとどまらずクライアントへの生成AI活用の案件において、施策検討から実行までの幅広いご活躍を期待しています。 将来的にはチームリーダー等の組織長として、組織拡大や商材開発にも寄与していただくことも期待しています。 具体的には・・・ ●社内のマーケターやコンサルタント、デザイナー向けの生成AI活用の具体的なスキルトランスファー ●社外のクライアント向けの生成AI活用の推進、実行 ●最新の生成AIの情報収集 ●実務に直結する具体的なユースケースの共有 ●GPTsやGemなどの特化型チャットボットの作成 ●Difyやn8nなどのAIワークフローのツールを活用したAIワークフローの構築
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コンサルからの転職先の主要キャリア7選
コンサルタントとして身につけた論理的思考力やプロジェクト推進力は、次のキャリアへ進むための土台として幅広く活かせます。
活躍できる場はひとつに限らず、経営に近い仕事や、事業を立ち上げる現場など、さまざまな分野で力を発揮できるでしょう。
とくに経営層と近い立場での仕事や新規事業開発の分野では、すぐに戦力として期待されやすいといえます。
ここでは、キャリアアップを実現するための代表的な転職先を紹介します。
事業会社(経営企画・新規事業開発など)
コンサルタントが培った論理的思考力や課題解決力は、事業会社の経営企画や新規事業開発に直結します。プロジェクトを推進する際に必要となる市場分析や戦略立案のスキルは、そのまま事業成長の基盤として活かせる強みです。
経営企画では、全社の中長期戦略の策定やM&A検討、予算管理などに携わるケースが多く、コンサルで経験した「定量分析」や「経営者への提案力」がそのまま評価されます。
新規事業開発においても、仮説構築から検証、事業計画の作成までを担当できるため、プロジェクトマネジメント力を発揮しやすい環境です。
また、事業会社では実行フェーズに深くかかわれるため、コンサル時代に不足しがちな「継続的な事業運営の経験」を積める点も大きな魅力のひとつでしょう。キャリアパスとしては、経営企画から事業部門のマネージャー、さらには経営幹部候補へと昇格するルートが一般的です。
IT・Web業界(プロダクトマネージャー、BizDevなど)
IT・Web業界は、コンサルタントが培った分析力やプロジェクト推進力を活かしやすい分野です。とくにプロダクトマネージャー(PM)やBizDev(事業開発)は、戦略立案から実行までを担う役割であり、コンサル経験との親和性が高い職種といえます。
プロダクトマネージャーは、新しいサービスやアプリの企画・開発を統括する立場にあり、市場分析や顧客ニーズの把握、ロードマップ策定をおこないます。
コンサル時代に経験した課題設定や仮説検証のスキルがそのまま活かされるため、早期に成果を上げやすいポジションです。
BizDevは、新規事業の立ち上げやアライアンス戦略を担当する職種です。企業間の交渉や協業スキームの設計が中心となり、クライアントワークで培ったプレゼン力や折衝力が評価されます。
IT・Web業界は成長スピードが速いため、短期間で事業インパクトを与えるチャンスも多く、成果次第でマネジメント層や事業責任者へのキャリアアップにつながるでしょう。
スタートアップ(CxO候補、戦略担当など)
スタートアップは、コンサルタントの戦略立案力や実行推進力を直接的に活かせる環境です。事業の成長段階にある企業が多いため、CxO候補や戦略担当として経営レベルの意思決定に関与できるポジションが用意されています。
CxO候補としては、COOやCSOといった役割が代表的です。事業計画の策定や組織体制の構築、資金調達やアライアンス戦略などに幅広く携わることになり、コンサル時代に培った「課題抽出」「戦略提案」「プロジェクトマネジメント」のスキルがそのまま評価されます。
戦略担当ポジションでは、マーケット拡大や新サービス開発の推進を担うことが多く、仮説検証や分析の力が必要です。加えて、スタートアップでは少人数体制での事業推進となるため、意思決定から実行までを短期間で経験できる点が大きな特徴です。
外資系企業(戦略部門・海外展開担当)
外資系企業は、グローバルな視点と高度な戦略立案力を兼ね備えた人材を求める傾向が強く、コンサルタント出身者との親和性が高い転職先です。
とくに戦略部門や海外展開を担当するポジションでは、国際市場の分析力やクロスボーダー案件に対応する力が評価されます。
戦略部門は、全社戦略や新規事業の企画、M&A・アライアンスの検討といった経営に直結するテーマにかかわる仕事です。コンサル時代に培った課題抽出力や定量分析力、経営層への提案スキルは、そのまま即戦力として活かされます。
海外展開担当では、新興国市場の開拓やグローバル戦略の推進を担うことが多く、語学力や異文化理解力に加え、迅速な意思決定と調整力が必要です。コンサルでの国際案件や多国籍クライアント対応の経験は、転職後に大きな強みとして活かせます。
日系大手企業(ポストコンサルタント)
日系大手企業への転職は、コンサルティングファームで磨いた戦略立案能力や変革推進力を、自社の事業成長に直接還元できるキャリアです。
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)やグローバル展開を加速させる伝統的な大企業において、内部から変革を主導する「コンサル出身者」の需要が高まっています。
具体的には、経営企画部や新規事業開発室などの司令塔となる部署において、中期経営計画の策定やM&A、PMIの推進といったプロジェクト全体を牽引することが多いです。
部門横断的な課題を特定し、ITツール導入や組織再編などの具体的な改善策を実行・定着させる実務は、コンサルタントとしての経験が活きる領域といえます。
金融機関(PEファンド・ハンズオンVC)
金融機関、とくにPEファンドやハンズオン型のベンチャーキャピタル(VC)は、投資先の企業価値を最大化させるため、コンサルティングファームで培ったスキルを直接活用するキャリアです。
単なる資金提供に留まるのではなく、経営に深く介入して「実数値の改善」を強く求める環境であるため、コンサルタントとしての課題解決能力がダイレクトに成果へ直結するでしょう。
PEファンドのバリューアップチームなどにおいては、投資先のPL/BSを詳細に分析し、コスト削減や売上向上といった具体的施策を現場とともにおこなう業務が中心です。
また、投資検討段階でのビジネス・デューデリジェンスや、スタートアップ経営陣への並走支援などの多角的な役割を担うことで、投資リターンの最大化に貢献する役割を期待されます。
ほかのコンサルティングファーム(ファーム変更・専門特化)
ほかのコンサルティングファームへの転職は、現在のスキルを活かしながら、年収アップや専門領域の深化、ワークライフバランスの見直しなど、キャリアを再設計できる選択肢です。
年収向上を重視して総合コンサルから戦略コンサルへ移る人もいれば、ITコンサルから業界特化型のブティックファームへ転じ、専門性を磨く道を選ぶケースもあります。
さらに、戦略ファームで培った視座や経験を活かし、総合ファームのマネジメント層として組織運営や人材育成に携わるキャリアを描く人も見られます。
ファーム変更は「優劣」で判断するものではなく、何を伸ばしたいか、どのような働き方を望むかによって選択肢が変わるでしょう。自身の志向に合わせて柔軟に設計できる点が、このキャリアの大きな特徴です。
Big4コンサルからの転職先
Big4コンサルティングファーム出身者のキャリアパスは多岐にわたります。
投資銀行やPEファンド、ベンチャーキャピタル(VC)が転職先の代表例です。 これらの金融業界では、M&Aアドバイザリーや企業価値評価といった専門スキルが直接活かせるため、即戦力として評価されるでしょう。
また、事業会社への転職が多く、とくに外資系企業やスタートアップ、大手日系企業の経営企画や事業開発部門で活躍するケースも見受けられます。
コンサルタントとしての第三者的な立場から、事業の当事者として戦略の実行まで深く関与したいという動機が背景にあります。ポジションとしては、経営戦略の立案を担うマネージャー職や、スタートアップではCxOといった経営幹部として迎えられることも珍しくありません。
このように、Big4で培った問題解決能力やプロジェクトマネジメントスキルは、多様なフィールドで高く評価され、より裁量権の大きい役割を担うキャリアへと繋がっています。
コンサル出身者が使えないといわれてしまう理由
コンサル出身者が転職先で「使えない」という評価を受けてしまう背景には、スキルそのものの不足ではなく、環境の変化に対する適応の難しさが存在しています。
論理的思考や資料作成といった「正しい答えを出す力」は長けていても、自ら手を動かし、泥臭く周囲を巻き込んで組織を動かす「実行の完遂」において、これまでのスタイルが通用しない場面があるのです。
具体的には、現場の感情や社内政治を考慮せずに正論のみを押し通してしまったり、緻密な分析に時間をかけすぎて事業のスピード感を損なわせたりするかもしれません。
これをポジティブに変換するためには、コンサル流の「正論」を武器として振りかざすのではなく、現場の文脈に合わせた「納得感のある解決策」へと昇華させる潤滑油のような役割を担う意識が重要です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、「コンサル出身者が使えない」と評価されてしまうケースは、能力不足ではなく期待される役割の変化を正しく認識できていないことに起因する場合が多いと考えています。
コンサル時代は課題設定や解決策の提示が主な価値とされる一方で、事業会社では「実行し、結果が出るまでやり切ること」が求められるのが特徴です。その違いを理解せず、分析や短期の数字の提示に留まってしまうと、現場との乖離が生まれやすくなります。
一方で、現場の制約や感情を踏まえたうえで解決策を調整し、実行まで伴走できるようになれば、コンサル出身者は非常に高い評価をえられるでしょう。
重要なのは、自分の強みを押し通すのではなく、環境に合わせて使い方を変える視点を持てるかどうかだと考えています。
コンサルからの転職で挙がりやすい理由4選
コンサルタントは専門性を高めやすく、成果次第で大きな成長を得られる一方、働き方や中長期のキャリアに悩みを感じる人もいます。
そうした背景から、一定の経験を積んだタイミングで転職を検討するケースが増えてきました。
ここでは、コンサルからの転職が検討されやすい代表的な理由を4つに整理して紹介していきましょう。
ワークライフバランスの悩み
コンサルタントを離れる大きな理由のひとつとして、深夜に及ぶハードワークや休日対応といった過酷な労働環境が挙げられます。
プロジェクトの納期やクライアントへのコミットメントを最優先する働き方は、短期間での飛躍的な成長を可能にする一方で、長期的な心身の健康やライフイベントとの両立において大きな障壁となる構造を指します。
ワークライフバランスの悩みは、転職によって「持続可能なプロフェッショナリズム」へと昇華させることが可能です。
たとえば、事業会社の経営企画などの別企業へ転身することで、コンサル時代に培った高密度な仕事の進め方を維持しつつ、定時内でのアウトプットを最大化させる働き方へシフトする人もいます。
時間的な制約がある中で、いかに本質的な課題にのみ注力し成果を出すかという「真の生産性向上」を追求するステージへ移行することは、キャリアにおける健全な進化といえます。
▼コンサルタントの労働環境について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
成果主義と将来キャリアへの不安
コンサル業界は成果主義が徹底されており、若手の段階から大きな裁量を与えられる環境が整っています。結果を出せば早期に昇進や高評価につながる一方で、常に数字や成果で評価されるプレッシャーが大きな負担となるでしょう。
とくに案件の獲得状況やプロジェクトの成果によって評価が大きく変動するため、安定した働き方を望む人にとっては負担が重くなりがちです。短期的な成果を繰り返し求められるなかで、将来のキャリア形成を見据えた学びや挑戦に十分な時間を割けないと感じるケースもあります。
成果主義は成長の機会を与える一方で、心身の疲弊やキャリアに対する不安を引き起こす要因になるかもしれません。「長期的に持続可能な働き方を実現したい」という理由から事業会社やIT業界などへの転職を検討する人も見られます。
年収の伸び悩み
コンサルタントは成果に応じて評価される仕組みを持ち、若手の段階から一定水準の給与を得られる点が魅力とされています。しかし、入社数年後には昇給が鈍化し、年収が期待どおりに伸びないと感じるケースも珍しくありません。
とくに大手戦略ファームや外資系ファームと比較すると、国内の総合系コンサルでは年収レンジの上限が相対的に抑えられている傾向が見られます。そのため、マネージャー以上への昇進を果たさなければ、年収1,000万円を超える水準に到達しにくい構造だといえるでしょう。
さらに成果主義ゆえにボーナスの変動幅が大きく、プロジェクト獲得状況によっては年収が安定しにくい点も不安要素です。
一方で事業会社やIT業界に転職すれば、安定した給与レンジやストックオプションなどの制度が整っている場合があり、将来的な収入アップを見込める環境に移る選択肢が広がります。年収の停滞は、キャリア全体の見通しを考えるうえで転職を決断する大きな動機となるのです。
専門領域の限定性
コンサルタントは特定の業界やテーマに深くかかわる一方、その経験がほかの分野では十分に評価されにくい場合があります。
プロジェクト単位での支援が中心となるため、事業会社で必要とされる「継続的な事業運営」や「実行段階でのマネジメント経験」が不足しがちです。このことが「転職市場で評価されるスキルセットと自分の経験が合致しているのか」という不安につながります。
さらに、キャリアの早期段階から専門領域に深く入り込むケースでは、30代前半でキャリアチェンジを検討しても「選択肢が限定されるのでは」という懸念が強まります。専門性の深さが強みとなる一方、方向転換の難しさが転職を考える契機となるのです。
コンサルからの転職で後悔するケース
コンサルタントとしての輝かしいキャリアも、転職先の選択を一歩誤ると「期待と現実の乖離」に苦しむ結果を招きかねません。
給与水準や組織風土の違いといった事前に把握すべきリスクを見落とすと、早期離職に繋がる可能性もあります。
ここでは、実際に後悔を感じやすい具体的なケースについてみていきましょう。
年収が下がってしまう
コンサル時代に高額な給与を受け取っていた場合、一般事業会社や非営利団体、公的機関などへの転職によって年収が下がるケースもあります。
コンサルティングファームの給与体系は、高い稼働率と専門性に基づいた「特別報酬」の側面が強く、一般的な事業会社の賃金テーブルとは乖離しています。
とくに、目先のやりがいや「ワークライフバランスの改善」を最優先しすぎた結果、生活水準の維持が困難になるほど年収が低下してしまうと、精神的なゆとりを損なうこともあるでしょう。
具体的には、ボーナスの算定基準が会社業績に大きく依存する企業への転職や、裁量労働制から残業代込みの基本給制へ移行する際などのシミュレーションが不足している場合に、このような後悔が生じやすいです。
社風やカルチャーが合わない
論理的な正論やスピード感を重視するコンサルティング業界のカルチャーが、転職先の風土と摩擦を起こしてしまうケースも多々あります。
とくに伝統的な日系企業や地方の中堅企業などにおいては、意思決定に時間がかかるプロセスや、社内政治・感情面を重視した調整業務が多く、コンサル流の「最短距離で正しい答えを出すスタイル」が敬遠されるかもしれません。
また、周囲のITリテラシーや業務効率への意識が予想以上に低い環境において、改善を急ぎすぎるあまり「高圧的だ」と誤解されてしまう例も見受けられます。
現場の文脈や非言語的なルールを読み解く努力を怠ると、孤立感を感じたり、自身のスキルを十分に発揮できないままモチベーションが低下したりするリスクを孕んでいるといえます。
コンサルから転職する際の難易度と注意点
コンサルタントの転職は、スキルや経験が高く評価される一方で、選考過程では実績の裏付けや志望動機の明確さが求められます。待遇や年収面での期待値調整も必要となるため、事前に難易度と注意点を理解しておくことが重要です。
ここではコンサルから転職する際の注意点を解説します。
書類選考で求められる実績・スキルセット
コンサルタントの転職において、書類選考では過去の実績を数値や成果で明確に示すことが重視されます。ただ職務内容を羅列するだけでは不十分であり、「課題→取り組み→成果」という流れを定量的に記載することが必須です。
たとえば「売上を前年対比120%に拡大」「新規顧客獲得数を半年で50件達成」など、具体的な数値を用いた成果表現は説得力が高まります。また、業界分析・戦略立案・実行支援といったプロジェクトの一連の流れのなかで、自分がどの役割を担い、どのような成果を残したのかを示すことが重要です。
さらに、コンサル経験者に対しては「論理的思考力」「課題解決力」「プロジェクトマネジメント力」が確認されることが多いです。これらのスキルを裏付ける実績をエピソードとともに書類で伝えることで、ほかの候補者との差別化につながります。
志望動機の伝え方
コンサルからの転職では、志望動機の明確さが選考を突破するうえで重要です。「なぜ事業会社やIT業界なのか」「なぜコンサルを辞めるのか」を説明できるかどうかが問われます。
抽象的に「成長したい」「やりがいを感じたい」と述べるだけでは評価されません。志望先企業の事業内容やビジョンと、自分の経験や強みを結びつけて具体的に伝えることが必要です。
また、コンサルで得たスキルを転職先でどう応用するかを示すと説得力が増します。「課題抽出と改善策の提案を実行フェーズまで支援してきた経験を活かし、事業運営の現場で成果を出したい」といった話し方が効果的です。
年収・待遇が下がる可能性がある
コンサルタントの転職では、年収や待遇が下がるリスクを理解しておきましょう。とくに事業会社やスタートアップに移る場合、初期段階ではコンサル時代の給与水準に届かないケースが見られます。
事業会社では、役職や評価制度が年功的な要素を含む場合があり、入社直後は給与レンジの下限からスタートする可能性があります。
スタートアップの場合は報酬よりも裁量や成長機会が重視されやすく、現金給与に加えてストックオプションなど長期的なリターンで補う形が一般的です。
また、賞与やインセンティブがコンサルティングファームほど成果連動型ではないため、短期的な収入変動が少ない代わりに、即時の大幅アップを期待することは難しい傾向があります。
そのため、転職の目的が「ワークライフバランス改善」や「キャリアの幅の拡大」である場合には、収入面の調整を前提に検討することが求められます。
結果として、転職時には待遇が一時的に下がる可能性を想定し、長期的なキャリア形成や将来の昇進・収入増加を見据えて判断することが重要です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、コンサルからの転職を検討する際に、キャリアアドバイザーの活用が有効だと考えています。
コンサル経験者は市場評価が高い一方で、書類の構成や志望動機の伝え方を誤ると、強みが十分に伝わらないことがあります。とくに「何が評価されてきた経験なのか」を整理できていない場合、本来の価値が正しく判断されにくくなりがちです。
業界や企業ごとの評価軸を把握しているアドバイザーに相談すれば、自身の経験をどのように言語化すべきかが明確になります。加えて、年収や待遇面についても現実的な水準を踏まえた助言や企業の裏事情なども得られるため、転職判断の軸を持ちやすくなります。
自己判断だけに頼らず、第三者の視点を取り入れることが、納得感のある転職につながるポイントといえるでしょう。
コンサル出身者の転職事例
コンサルからの転職では、同じコンサルティング業界内でキャリアを積み直すケースや、異なるファームに移ることで専門性や働き方を拡張するケースが見られます。
ここでは、実際にコンサルから転職を果たした事例を紹介します。
事例①日系総合コンサルから外資系コンサルへ転職
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 前職 | 日系総合コンサルティングファーム(SAP関連プロジェクト担当) |
| 転職先 | 外資系ITコンサルティングファーム |
| 転職理由 | フリーランスとして独立する前に、大規模案件の経験を積み、単価を上げたいと考えたため |
| 年収 | 約650万円 → 約850万円 |
| MyVisionの支援内容 | SAP出身コンサルタントによるキャリア相談 |
T・Kさんは、将来的にフリーランスとして活動することを見据え、外資系コンサルファームへの転職を決意しました。
MyVisionでは、同じSAP領域の経験を持つアドバイザーが担当し、市場価値を高めるために必要なキャリアステップを具体的な助言をおこないました。結果として年収アップを実現し、独立に向けた土台を築くことに成功しています。
事例②戦略コンサルから日系IT系ファームへ転職
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 前職 | 日系コンサルティングファーム・戦略コンサルタント(海外進出案件担当) |
| 転職先 | 日系ITコンサルティングファーム・戦略コンサルタント(海外進出案件担当) |
| 転職理由 | プレーヤーとして海外案件に携わり続けたいと考え、営業目標よりもデリバリー重視の環境を求めたため |
| 年収 | 約1,000万円 → 約1,150万円 |
| MyVisionの支援内容 | 面接対策、キャリア相談 |
R・Eさんは、新卒から戦略コンサルとして海外案件に携わっていましたが、シニアマネージャー以降は営業比率が高まる点に懸念を抱いていました。
MyVisionでは「デリバリーを続けたい」という志向を深掘りし、それを面接で的確に伝えるための準備を支援され、海外案件に携わり続けられる環境をえるとともに、年収も向上しました。
コンサルから転職を成功させるためのノウハウ
コンサルからの転職を志す場合、ただ自分の職務を並列に並べるだけでは不十分です。
ここでは、コンサルから転職を成功させるためのノウハウを紹介します。
職務経歴書の書き方
コンサルからの転職では、職務経歴書で自分の強みをいかに具体的かつ論理的に示せるかが重要です。採用担当者は「どんな成果を出し、どう課題を解決したか」を知りたいと考えているため、単なる業務内容の羅列では評価されにくい傾向にあります。
以下のポイントを押さえて作成すると効果的です。
| ポイント | 具体的な対策方法 |
|---|---|
| 成果を数値で示す | 「売上を20%向上」「新規顧客50社獲得」など、具体的な数字で成果を表現する |
| STAR形式で記述 | Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の流れで経験を整理する |
| 問題解決の過程を明示 | 課題の特定から解決策導出までをわかりやすく説明する |
| ビジネスインパクトを強調 | 自分の取り組みが事業に与えた効果や成果を明確に伝える |
| エージェントのサポート活用 | 転職エージェントサービスによる添削 |
これらを意識して職務経歴書を作成することで、コンサルタントとして培ったスキルを的確に伝えられます。専門エージェントのサポートを受ければ、自分では気づきにくい改善点を補完でき、完成度を高めることが可能です。
▼コンサルへの職務経歴書の作成方法について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
面接でのアピールポイント
コンサルからの転職面接では、一般的な面接とは異なり、論理的思考力や課題解決力を実際に試される傾向があります。
ケース面接やフェルミ推定といった特殊な選考プロセスに対応できるかどうかが、合否を大きく左右します。また、志望先企業の特性に合わせた対策も欠かせません。
自分の強みを的確に伝えられるだけでなく、採用側が求める「即戦力としての思考力」と「カルチャーフィット」を証明する必要があります。転職エージェントを活用することで、企業ごとの面接傾向や過去質問例といった独自情報を得られ、選考突破率を高められます。
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転職活動の進め方
コンサルからの転職は競争が激しいため、独力での情報収集や準備では不十分になりがちです。転職エージェントを効果的に活用し、段階ごとに戦略的に進めることが重要です。
①エージェントへの登録 まずは希望条件に合うエージェントへ登録します。複数登録することで求人情報の幅が広がり、コンサル特化型と総合型の両方を組み合わせるのがおすすめです。
②カウンセリング・面談 登録後にキャリアアドバイザーとの面談をおこないます。このセクションでは、スキルや経験の棚卸し、転職理由や希望条件の整理、今後のキャリアプランについて相談していきましょう。事前に転職の目的を明確にしておくと効果的です。
③求人の紹介 面談内容をもとに求人が紹介されます。条件に合わない案件は無理に受けず、不明点があれば積極的に質問しましょう。希望に近い案件については詳細を確認し、比較検討することが大切です。
④応募・選考 応募書類はエージェントの添削を受けることで完成度が高まります。企業研究を徹底し、志望動機を企業ごとに調整して提出することで通過率を上げられます。
⑤面接対策 コンサル特有のケース面接やフェルミ推定の練習は必須です。模擬面接を通じて論理的に答える練習を重ねることで、自信を持って本番に臨めます。
⑥内定・入社 内定後は給与交渉や入社手続きをエージェントが代行してくれるため心強いです。条件は必ず書面で確認し、複数内定がある場合は比較検討して判断します。
⑦入社後のフォローアップ 多くのエージェントは入社後も相談に乗ってくれます。新しい環境で不安があれば、キャリアアドバイザーに相談することでスムーズな定着が可能です。
登録から入社後のフォローまでエージェントを活用すれば、情報収集から面接対策、条件交渉までを効率的に進められます。
MyVisionが選ばれる理由
コンサルからの転職を成功させるためには、業界ごとの採用傾向を理解し、ケース面接や職務経歴書のブラッシュアップ、志望動機の整理までを戦略的に準備する必要があります。しかし、これを独力で進めるのは容易ではありません。
その点、コンサル転職に特化した転職エージェント・MyVision には、以下のような強みがあります。
- 元コンサルタントのキャリアアドバイザーが多数在籍し、実務に基づいた具体的なアドバイスを提供
- ケース面接やフェルミ推定に対応した模擬面接・フィードバックで、選考突破に直結する実践的な対策が可能
- 200社以上のコンサルファームと強固なネットワークを持ち、一般には出回らない非公開求人や最新の採用動向を入手できる
- 転職後のキャリア形成までを見据えた長期的な伴走サポートを提供
コンサル経験を活かしつつ、新たなキャリアを切り拓きたい人にとって、MyVisionは単なる転職支援を超えた「キャリアのパートナー」として活用できます。
まずは気軽に無料相談で、自分に合ったキャリアプラン見つけてみてください。
まとめ
コンサルタントとして培った論理的思考力やプロジェクト推進力は、日系大手企業やPEファンド、成長著しいスタートアップなどのあらゆる領域で高く評価される武器です。
デロイトトマーツ、PwC、KPMG、EYのBig4を含む大手ファーム出身者が、そのブランド力を活かして経営中枢に近いポジションへの転身を叶えるケースも珍しいものではありません。
一方で、年収水準の変化や組織カルチャーの相違など、環境の変化に伴うリスクも無視できないでしょう。「使えない」という評価を避け、新たな環境で成果を出し続けるためには、自らのスキルを現場の文脈に合わせて柔軟に最適化する姿勢が不可欠です。
自身の志向と市場のニーズを冷静に見極め、後悔のないキャリア選択を実現しましょう。
FAQ
コンサルは「激務」というイメージが先行しがちですが、実際の働き方や負担の感じ方は人や環境によって異なります。
ここでは、コンサルの激務に関してよく挙がる疑問を解説します。
Q.Big4出身者が事業会社へ転職する際、年収以外で最も注意すべき条件はどのようなものですか?
与えられる役割の裁量権です。コンサルタントは第三者として課題解決を支援しますが、事業会社では当事者として実行まで責任を負います。
そのため、自身の経験を活かし、期待される成果を出すために、どの程度の裁量権が与えられるのかを見極めることが最も重要といえます。
入社後に「何も決められない」という状況を避けるためにも、面接などで具体的な権限範囲を確認すべきです。
Q.「使えない」という評価を避けるために、入社後最初の1ヶ月で取り組むべき行動はありますか?
組織の文化や仕事の進め方を理解し、積極的にコミュニケーションをとることが重要です。
コンサルタントとしての「正論」を振りかざすのではなく、現場の意見に耳を傾け、信頼関係を築く姿勢が求められます。
そのうえで、小さなことでも成果を出す「実行力」を示しましょう。完璧な戦略提案よりも、まずは周囲を巻き込みながらひとつずつ業務を遂行し、組織の一員として貢献する意欲を見せることが、円滑なスタートを切る鍵となります。




