コンサルからの転職先8選|年収・働き方の変化や後悔しないためのポイントを解説
2026年08月25日更新
コンサルティングファームで経験を積むなかで、「このままコンサルを続けるべきか」「事業会社やほかの業界へ移ったほうがよいのか」と悩む人は多いです。年収や働き方を見直したい人もいれば、提案だけでなく事業の実行や経営に近い立場へ進みたい人もいるでしょう。
コンサルからの転職先には、事業会社の経営企画、IT・Web企業、スタートアップ、PEファンド、金融機関、総合商社、外資系企業、ほかのコンサルティングファームなど幅広い選択肢があります。本記事では、それぞれの特徴や向いている人に加え、転職後の年収・働き方の変化、後悔しやすいケース、転職を成功させるポイントまで解説します。今の経験を活かして次のキャリアを考えたい人は、転職先を比較する際の参考にしてください。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
コンサルからの転職先8選
コンサルからの転職先は、事業会社やIT・Web企業、金融機関、ほかのコンサルティングファームなど幅広くあります。
はじめに、コンサル経験を活かしやすい代表的な転職先を8つ紹介します。
1.事業会社の経営企画・事業企画
事業会社の経営企画・事業企画は、コンサルで培った戦略策定や市場分析、経営層への提案経験を活かしやすい転職先です。自社の成長に継続して関わりたい人にとって、有力な選択肢となります。
主な業務は、以下のとおりです。
- 中期経営計画や事業戦略の策定
- 予算策定・予実管理
- M&Aやアライアンスの検討
- 新規事業の企画・立ち上げ
- 経営課題に対する部門横断プロジェクトの推進
コンサル時代に身につけた仮説構築、定量分析、経営層への提案、プロジェクト推進などは、経営企画や事業企画の業務と親和性があります。戦略立案に加えて実行支援まで経験している人は、入社後も強みを発揮しやすいでしょう。
事業会社では、企画した施策を社内の関係者と進め、その成果まで追う場面が増えます。ひとつの事業に中長期で関わり、戦略が売上や利益、組織の変化につながる過程まで経験したい人に適したキャリアです。
2.IT・Web企業のBizDev・プロダクトマネージャー
IT・Web企業では、BizDevやプロダクトマネージャーをはじめ、PjM、DX推進、AI関連の企画職などがコンサル出身者の転職先として候補になります。事業とテクノロジーの両方を理解しながら、サービスやプロダクトの成長を担うポジションが多い点が特徴です。
主なポジションは、以下のとおりです。
- BizDev:新規事業開発やアライアンス、事業成長施策の推進
- PdM:プロダクト戦略やロードマップの策定、開発優先順位の決定
- PjM:開発プロジェクトの進行管理や関係者との調整
- DX・AI推進:デジタル技術を活用した業務改革や新規施策の企画
ITコンサル出身者は、システム構想や要件定義、DX支援の経験をつなげやすいでしょう。戦略・業務コンサル出身者も、市場分析や事業計画、ステークホルダー調整の経験を活かせます。
IT・Web企業では、企画から実行までのスピードが速く、施策の成果を短いサイクルで検証する場面が多くあります。自分の提案をサービス改善や売上成長につなげるところまで関わりたい人には、相性のよいキャリアです。
3.スタートアップ・ベンチャー
スタートアップ・ベンチャーでは、経営企画や事業開発、Strategy & Operations、Chief of Staff、CxO候補など、経営陣に近いポジションが転職先として候補になります。少人数の組織では担当領域が広く、戦略立案から実行まで一貫して関わる機会が多い点が特徴です。
代表的なポジションは、以下のとおりです。
- 経営企画:経営戦略やKPI設計、全社課題の推進
- 事業開発:新規事業の立ち上げや提携先の開拓
- Strategy & Operations:事業戦略と業務改善の両面を担当
- Chief of Staff:経営陣の意思決定や重要プロジェクトを支援
- CxO候補:事業・組織の成長を経営レベルで担う
コンサルで身につけた課題設定力やプロジェクト推進力は、成長フェーズにある企業で活かしやすいスキルです。とくに、複数の関係者を巻き込みながら施策を前に進めた経験や、不確実性の高いテーマに対応した経験は評価につながりやすいでしょう。
一方で、役割や業務範囲は企業の成長段階によって大きく変わります。肩書きだけで判断せず、実際に任される業務や意思決定の範囲を確認したうえで、自分が望むキャリアと合っているか見極める必要があります。
4.PEファンド・ベンチャーキャピタル
PEファンドやベンチャーキャピタルは、戦略コンサルやFASで培った企業分析、事業評価、M&A関連の経験を活かしやすい転職先です。投資判断から投資後の企業価値向上まで、経営に深く関わる仕事を担います。
PEファンドでは、主に以下の業務があります。
- 投資候補企業の調査・分析
- ビジネスデューデリジェンス(事業性や成長性を確認する調査)
- 投資後の経営改善やバリューアップ支援
- M&Aや事業再編の検討・推進
ベンチャーキャピタルでは、スタートアップへの投資判断に加えて、経営陣への助言や事業成長の支援に関わるケースもあります。市場分析や成長戦略の策定経験がある人は、投資先の将来性を見極める場面でも強みを発揮しやすいでしょう。
ただし、PEファンドは財務・会計や投資に関する知識も求められやすく、転職難易度は高めです。戦略コンサルやFASでの経験がそのまま評価されるとは限らないため、担当案件や投資関連の実績との接点を確認しておく必要があります。
5.投資銀行・金融機関
投資銀行や金融機関も、コンサル経験を活かせる転職先のひとつです。とくにFASや戦略コンサル、金融業界向けプロジェクトを担当してきた人は、M&Aや経営企画、DX推進などの領域で経験をつなげやすいでしょう。
主なポジションは、以下のとおりです。
- 投資銀行:M&Aアドバイザリー、企業価値評価、資金調達支援
- 銀行:経営企画、事業戦略、DX推進、リスク管理
- 証券:M&A、コーポレートファイナンス、事業企画
- 保険:経営戦略、デジタル施策、業務改革
コンサルで培った財務分析や市場分析、経営層への提案、複雑なプロジェクトを進めた経験は、金融機関でも活かせます。金融業界のクライアントを支援した経験があれば、業界構造や規制への理解も強みになりやすいです。
一方、投資銀行では財務・会計の専門性や高い業務負荷への対応力が求められる傾向があります。銀行や保険でも職種によって期待される経験は異なるため、金融業界という括りだけで判断せず、応募先の業務内容との接点を確認することが重要です。
6.総合商社・大手メーカー
総合商社や大手メーカーでは、事業投資やM&A、経営企画、新規事業、DX推進などがコンサル出身者の主な転職先になります。複数部門やグループ会社をまたぐテーマも多く、全社視点で課題を捉えてきた経験を活かしやすい環境です。
主なポジションは、以下のとおりです。
- 総合商社:事業投資、M&A、事業開発、DX推進
- 大手メーカー:経営企画、新規事業、事業戦略、業務改革
- 共通領域:海外事業、PMI、全社横断プロジェクトの推進
総合商社では、投資判断や事業会社の経営支援まで関わる機会があります。大手メーカーでは、自社の製品や技術を前提に中長期の成長戦略を考え、現場と連携しながら施策を進める役割が中心です。
コンサルで培った市場分析や事業性評価、部門横断でのプロジェクト推進力は、こうした業務と親和性があります。特定業界の支援経験がある人は、担当領域への理解を活かして早期に業務へ入りやすいでしょう。
7.外資系企業
外資系企業では、経営戦略や事業開発、マーケティング、ファイナンスなどがコンサル出身者の転職先として候補になります。外資IT、製薬、消費財など、幅広い業界でポストコンサル人材の経験を活かせるポジションがあります。
代表的な職種は、以下のとおりです。
- 経営戦略:全社戦略や中長期計画の策定
- 事業開発:新規市場への参入やアライアンスの推進
- マーケティング:市場分析やブランド戦略、成長施策の立案
- ファイナンス:FP&Aや事業計画、投資判断の支援
グローバル案件や海外拠点との協働経験がある人は、英語を使った調整力や異なる文化圏の関係者とプロジェクトを進めた経験を活かしやすいです。戦略コンサル出身者であれば経営戦略や事業開発、業界特化の経験があれば関連部門との接点も作りやすくなります。
外資系企業は成果や職務範囲が明確なケースも多いため、応募時にはジョブディスクリプションと自身の経験がどこまで一致するかを確認する必要があります。英語力だけで判断せず、業界知識や担当領域の専門性まで含めて適性を見極めることが重要です。
8.ほかのコンサルティングファーム
別のコンサルティングファームへ移ることも、コンサルからの転職で有力な選択肢です。これまでの経験を活かしながら、担当領域や年収、職位、働き方を見直せる可能性があります。
ファーム間転職で見直しやすいポイントは、以下のとおりです。
- 戦略・業務・ITなど担当領域
- 担当する業界やプロジェクトの規模
- 年収や評価制度
- 職位やマネジメント範囲
- 働き方やアサインの仕組み
現在の専門性を深めたい場合は、特定領域に強いファームへの転職が候補になります。反対に、経験の幅を広げたい人は、幅広い案件を扱う総合系ファームなども検討できます。
ファームごとに案件の特徴や昇進基準、アサイン方針は異なるため、条件面だけで判断しないことがポイントです。今後身につけたいスキルや目指す職位から逆算し、現在のファームでは得にくい経験を積めるか確認してみてください。
【MyVision編集部の見解】 転職先を選ぶ際は、業界の知名度や年収水準だけで優先順位を決めると、入社後の役割とのずれが生じやすくなります。同じコンサル経験でも、経営課題を考える立場を続けたい人、事業の意思決定に入りたい人、自ら施策を実行して成果まで追いたい人では、適した転職先が異なるからです。
転職先を比較するうえで見るべきなのは、企業名や職種名よりも、入社後にどこまで意思決定へ関与し、何に対して責任を持つのかという点です。現在の仕事で物足りない部分と、次のキャリアで担いたい役割を具体的に照らし合わせることで、8つの選択肢から自分に合う転職先を絞り込みやすくなります。
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希望条件・経験別に見るコンサルからの転職先
コンサルからの転職先は、希望する年収や働き方、これまで担当してきた領域によって適した選択肢が変わります。転職先の特徴だけでなく、自分が何を優先したいかを基準に比較することが重要です。
ここからは、希望条件と経験領域の2つの視点から、向いている転職先を紹介します。
年収アップを目指したい人に向く転職先
年収アップを重視する場合は、戦略系や外資系を含む高報酬ファーム、PEファンド、投資銀行、外資系企業などが候補になります。現在の年収や職位によって狙いやすい選択肢は変わるため、転職先の平均的な給与水準だけで判断しないことがポイントです。
候補になりやすい転職先は、以下のとおりです。
- 高報酬のコンサルティングファーム
- PEファンド・投資銀行
- 外資系企業の経営戦略・事業開発部門
- 高い専門性を求める事業会社のポジション
すでにマネージャー以上で高い年収を得ている人は、同水準を維持できる求人が限られる場合があります。反対に、若手層であれば職位アップや報酬水準の高い業界への転職によって、年収を伸ばせる余地が広がりやすいです。
年収を比較する際は、基本給に加えて賞与やインセンティブ、ストックオプションなども含めて確認する必要があります。短期的な増減だけでなく、入社後の昇給余地や昇進スピードまで見ておくと、長期的な収入の伸びを判断しやすくなります。
ワークライフバランスを改善したい人に向く転職先
ワークライフバランスを改善したい人は、事業会社の経営企画や事業企画、大手メーカー、外資系企業などが候補になります。ただし、同じ企業でも部署や職種によって忙しさは異なるため、業界や会社名だけで判断するのは避けたいところです。
確認したいポイントは、以下のとおりです。
- 月間の残業時間や繁忙期
- リモートワークの可否
- フレックスタイム制度の有無
- 休日や夜間の対応頻度
- 業務予定をどの程度見通せるか
とくに経営企画や新規事業、スタートアップに近い役割は、事業会社であっても業務負荷が高くなる場合があります。経営陣との距離が近いポジションでは、突発的な対応が発生しやすい点も確認しておく必要があります。
働き方を改善したい場合は、残業時間の少なさだけを見るよりも、勤務時間の柔軟性や予定の立てやすさまで含めて比較することが大切です。自分がどのような状態をワークライフバランスの改善と考えるのかを明確にしておくと、転職先を選びやすくなります。
戦略・Big4・ITコンサルなど経験領域別に向く転職先
コンサルからの転職では、所属ファームの名称よりも、これまで担当してきた領域やプロジェクト内容が転職先との相性を左右します。戦略、業務、IT、FAS、人事など、それぞれで評価されやすい経験が異なるため、自分の強みと転職先の業務を対応させて考えることが重要です。
経験領域別の主な転職先は、以下のとおりです。
| 経験領域 | 向いている主な転職先 |
|---|---|
| 戦略コンサル | 経営企画、事業開発、PEファンド、外資系企業 |
| Big4・総合コンサル | 経営企画、業務改革、DX推進、大手事業会社 |
| ITコンサル | PdM、PjM、DX推進、IT企画、SaaS・Web企業 |
| FAS | PEファンド、投資銀行、M&A部門、経営企画 |
| 人事・組織コンサル | 人事企画、組織開発、HRBP、人材戦略 |
Big4や総合コンサルの出身者は、企業名だけで一括りにせず、実際に何を担当してきたかを見る必要があります。同じファームでも、戦略案件とIT導入支援では、転職先で評価される経験が大きく変わります。
転職先を検討する際は、過去の案件を業界・テーマ・担当フェーズ・役割の4つに分けて確認すると、自分の経験がどのポジションにつながるか見えやすいです。職種名だけで選ぶより、これまでの経験を再現しやすい環境を選ぶことが、入社後の立ち上がりにもつながります。
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コンサルから転職すると年収・働き方はどう変わる?
コンサルから転職した後の年収や働き方は、転職先の業界や企業、ポジションによって大きく変わります。年収アップを実現できるケースがある一方で、働き方を優先した結果として収入が下がる場合もあります。
コンサルから転職した際に生じやすい年収とワークライフバランスの変化について見てみましょう。
転職先によって年収が上がるケース・下がるケースがある
コンサルからの転職では、年収が上がるケースもあれば、現職より下がるケースもあります。別の高報酬ファームや外資系事業会社、PEファンド、投資銀行などでは年収アップを狙える一方、日系事業会社では給与テーブルの違いから年収が下がる場合があります。
年収が変わりやすい主なパターンは、以下のとおりです。
| 転職先 | 年収の傾向 |
|---|---|
| 高報酬のコンサルティングファーム | 職位や評価次第でアップを狙いやすい |
| PEファンド・投資銀行 | 高い専門性や実績が評価されれば高年収を狙える |
| 外資系事業会社 | 専門職やマネジメント職では現年収を維持・向上できる場合がある |
| 日系事業会社 | 企業の給与テーブルによっては現職より下がる場合がある |
| スタートアップ | 現金給与を抑え、ストックオプションを含めた報酬設計になるケースがある |
年収差が生まれる背景には、企業ごとの報酬設計の違いが挙げられます。コンサルティングファームでは成果連動の賞与や職位ごとの昇給幅が大きい一方、事業会社では基本給を中心とした安定的な給与体系を採用する企業もあります。
そのため、転職前後の年収を比較する際は、金額だけでなく、どのような仕組みで報酬が決まるのかまで確認すが必要です。
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ワークライフバランスは企業やポジションによって異なる
コンサルから転職すると働き方が改善するケースはありますが、ワークライフバランスは転職先によって大きく異なります。事業会社へ移ったからといって、必ずしも業務負荷が軽くなるとは限りません。
転職先ごとの働き方の傾向は、以下のとおりです。
| 転職先・ポジション | 働き方で注意したい点 |
|---|---|
| 経営企画・新規事業 | 経営会議や重要案件が重なる時期は残業が増える場合がある |
| スタートアップ | 少人数で複数業務を担い、突発対応が発生することがある |
| PEファンド・投資銀行 | 案件の進行状況によって業務時間が長くなる可能性がある |
| 大手事業会社 | 年間計画や社内スケジュールに沿って進めやすいケースがある |
働きやすさを判断する際は、残業時間だけでなく、休日対応の頻度や突発業務の多さ、勤務時間の柔軟性、予定の立てやすさまで確認することが重要です。同じ企業でも部署や役割によって実態は異なるため、配属予定先の働き方まで把握しておくとミスマッチを防ぎやすくなります。
コンサルからの転職で後悔しやすいケース
コンサルからの転職では、年収や仕事内容、組織文化の違いを十分に確認しないまま入社すると、後悔につながることがあります。とくに、コンサル時代とのギャップを具体的に想定しておくことが重要です。
ここからは、コンサルからの転職で起こりやすい3つの後悔例を紹介します。
年収や待遇の変化を想定できていなかった
コンサルからの転職では、提示された基本給だけを見て判断すると、入社後に待遇面でギャップを感じることがあります。賞与やインセンティブ、退職金、福利厚生などを含めると、実質的な報酬が想定より低くなる場合があるためです。
確認したい項目は、以下のとおりです。
- 基本給と賞与の割合
- 業績連動賞与やインセンティブの有無
- 退職金や企業年金
- 住宅手当などの福利厚生
- ストックオプションや株式報酬
- 昇給・昇進時の給与レンジ
とくにコンサルティングファームは、職位や成果に応じて賞与が大きく変動する企業もあります。事業会社へ移ると、基本給は大きく変わらなくても、賞与や各種手当を含めた年間の受取額が変わるケースがあります。
転職前には、初年度の想定年収のほか、2年目以降の昇給ルールや賞与の算定方法まで確認しておくことが重要です。年収の数字だけで判断せず、報酬全体の仕組みを把握しておくと、入社後の後悔を防ぎやすくなります。
仕事内容や裁量が想定と異なっていた
仕事内容や裁量を十分に確認せず転職すると、入社後に期待とのギャップを感じやすくなります。職種名や企業イメージだけでは、実際に任される業務範囲や意思決定の権限までは判断できません。
たとえば、事業会社の経営企画でも、戦略立案より予算管理や会議運営の比重が高いケースがあります。スタートアップでも、CxO候補や事業開発という肩書きがあっても、実際には既存事業の運用や社内調整が中心となる場合があります。
入社前に確認したいポイントは、以下のとおりです。
- 入社後半年〜1年で期待される役割
- 自分で決められる範囲と上司の承認が必要な範囲
- 企画・実行・運用の業務比率
- レポートラインや関係部署
- 前任者や同職種が担っていた具体的な業務
求人の記載だけで判断せず、面接やオファー面談で実際の業務内容まで確認しておくことが重要です。自分が担いたい役割と企業側の期待をすり合わせておくと、入社後のミスマッチを減らしやすくなります。
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コンサルと異なる組織文化に適応できなかった
コンサルから事業会社などへ転職すると、仕事の進め方や意思決定の文化に戸惑うことがあります。コンサルではスピードや論理性が重視されやすい一方、事業会社では関係部署との合意形成や社内事情への配慮が求められる場面も多くあるためです。
とくにギャップが出やすいのは、以下のような点です。
- 意思決定までに複数部署の承認が必要になる
- 正論だけでは周囲を動かせない場面がある
- 長期的な人間関係や社内調整が成果に影響する
- 施策の実行速度が自分の想定より遅い場合がある
コンサル時代と同じ感覚で改善提案を急ぐと、内容自体は妥当でも、周囲から受け入れられにくくなることがありるでしょう。転職後は組織の意思決定プロセスや関係者の役割を理解し、現場の事情を踏まえながら施策を進める姿勢が求められます。
入社前に企業文化を完全に把握するのは難しいため、面接では意思決定の流れや部門間の連携方法、経営陣と現場の距離感などを確認するのがおすすめです。自分が成果を出しやすい環境かを見極める材料になります。
コンサルからの転職を成功させるポイント
コンサルからの転職を成功させるには、これまでの経験をどの転職先で活かせるかを見極め、選考で適切に伝えることが重要です。あわせて、転職理由と今後のキャリアに一貫性を持たせる必要があります。
ここでは、コンサル経験を次のキャリアにつなげるために押さえたい3つのポイントを解説します。
自分の経験が評価される転職先を見極める
コンサルからの転職では、所属ファームやコンサル経験年数だけで市場価値を判断しないことが重要です。実際の選考では、どの業界で、どのテーマを扱い、どの工程を担ってきたかまで見られます。
自分の経験を確認する際は、以下の観点に分けると転職先との接点を見つけやすくなります。
- インダストリー:金融、製造、消費財、通信など
- テーマ:経営戦略、M&A、DX、業務改革、人事など
- プロジェクトフェーズ:構想策定、実行支援、PMO、運用定着など
- 職位・役割:分析担当、チームリード、クライアント折衝など
- マネジメント経験:チーム人数やプロジェクト規模
たとえば、製造業のDX案件で構想策定から導入まで経験している人なら、メーカーのDX推進やIT企画との親和性があります。M&A関連のプロジェクトで事業性評価を担ってきた人は、経営企画やFAS、投資関連のポジションが候補になりやすいです。
転職先を見極める際は、自分の経験のなかで何が強みとして評価されるのかを具体化しておく必要があります。担当業界やテーマだけでなく、どの局面で意思決定に関わり、どの程度の責任を担ったかまで振り返ることで、応募先ごとに訴求すべき経験を選びやすくなります。
実績を「自分の役割」と「成果」に分けて伝える
コンサルからの転職では、プロジェクトの規模や有名企業を支援した実績だけでは、自分自身の評価につながりにくい場合があります。採用側が知りたいのは、その案件の中で本人が何を担い、どのような成果を生んだかという点です。
実績を伝える際は、以下のように分けて考えると伝わりやすくなります。
- 課題:どのような経営・業務課題があったか
- 役割:自分が担当した範囲や責任
- 行動:どのような分析・提案・調整をおこなったか
- 成果:売上、コスト、業務時間、進捗などにどのような変化が出たか
たとえば、DXプロジェクトに参加したという説明だけでは、本人の貢献は見えにくいです。業務プロセスの課題抽出を担当し、関係部署との合意形成を進め、導入後に作業時間を削減したといった形まで具体化すると、実績の再現性を伝えやすくなります。
チーム全体の成果と自分の貢献を切り分けて示すことで、転職先でも同じように成果を出せる根拠になります。数値で示せる成果がない場合も、意思決定への関与や担当範囲、周囲を動かした行動を具体的に伝えることが重要です。
転職理由と将来のキャリアに一貫性を持たせる
転職理由は、現職への不満だけで終わらせず、次のキャリアで実現したいことまでつなげて伝える必要があります。採用側は、なぜコンサルを離れるのかに加えて、なぜその企業やポジションを選ぶのかまで確認しているためです。
たとえば、「激務だから転職したい」という理由だけでは、転職先との接点が弱くなります。一方で、「提案中心の立場から事業の実行まで関わりたい」「特定業界で専門性を深めたい」など、今後担いたい役割まで示せると、転職理由に納得感が生まれます。
伝える際は、以下の流れを意識するとまとめやすいです。
- 現職で経験してきたこと
- 転職を考えるようになった背景
- 次の環境で実現したいこと
- 将来的に目指す役割やキャリア
過去の経験と今後の方向性につながりがあれば、転職理由が単なる環境変更ではなく、キャリア上の選択として伝わります。応募先ごとに内容を変えすぎず、自分の軸を保ったうえで企業との接点を示すことが重要です。
【MyVision編集部の見解】 一般公開されている求人情報だけでは、入社後にどの程度の裁量が与えられるのか、どの成果を期待されているのかまで把握しにくいケースがあります。本当に確認したいのは、採用背景、入社後半年〜1年で求められる成果、実際の意思決定範囲です。
同じ経営企画や事業開発でも、欠員補充と新組織の立ち上げでは期待される役割が大きく異なります。自分のキャリアプランと企業側の期待が噛み合っているかまで確認できると、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
コンサルからコンサルへ転職した事例
ここでは、コンサルから転職を果たした事例を紹介します。
事例①日系総合コンサルから外資系コンサルへ転職
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 前職 | 日系総合コンサルティングファーム(SAP関連プロジェクト担当) |
| 転職先 | 外資系総合コンサルティングファームに変更 |
| 転職理由 | フリーランスとして独立する前に、大規模案件の経験を積み、単価を上げたいと考えたため |
| 年収 | 約650万円 → 約850万円 |
| MyVisionの支援内容 | SAP出身コンサルタントによるキャリア相談 |
T・Kさんは、将来的にフリーランスとして活動することを見据え、外資系コンサルファームへの転職を決意しました。
MyVisionでは、同じSAP領域の経験を持つアドバイザーが担当し、市場価値を高めるために必要なキャリアステップを具体的な助言をおこないました。結果として年収アップを実現し、独立に向けた土台を築くことに成功しています。
事例②戦略コンサルから日系IT系ファームへ転職
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 前職 | 外資系戦略コンサルティングファーム |
| 転職先 | 日系ITコンサルティングファーム・戦略コンサルタント(海外進出案件担当) |
| 転職理由 | プレーヤーとして海外案件に携わり続けたいと考え、営業目標よりもデリバリー重視の環境を求めたため |
| 年収 | 約1,000万円 → 約1,150万円 |
| MyVisionの支援内容 | 面接対策、キャリア相談 |
R・Eさんは、新卒から戦略コンサルとして海外案件に携わっていましたが、シニアマネージャー以降は営業比率が高まる点に懸念を抱いていました。
MyVisionでは「デリバリーを続けたい」という志向を深掘りし、それを面接で的確に伝えるための準備を支援され、海外案件に携わり続けられる環境をえるとともに、年収も向上しました。
コンサルからの転職でMyVisionが選ばれる理由
コンサルから次のキャリアを考える場合、選択肢の多さが判断を難しくする要因になります。事業会社へ移るのか、専門性を活かして別ファームへ進むのかによって、評価される経験や転職後のキャリアは大きく変わるためです。
MyVisionは、コンサル転職・ポストコンサル転職に特化した転職支援サービスです。コンサル経験者の転職では、これまでの担当業界やプロジェクト、職位などを踏まえながら、次のキャリアにつながる求人を検討できます。主な支援内容は、以下のとおりです。
- キャリアの希望を踏まえた求人・ポジションの提案
- 職務経歴書や応募書類の作成支援
- 応募先に応じた面接対策
- 選考日程や入社時期の調整
- 内定後の条件交渉
コンサル経験者の場合、求人に記載された年収や職種名だけでは、入社後に任される役割や期待される成果まで判断しにくいことがあります。現在の経験がどの企業で評価されるのか、コンサルに残る選択肢も含めて比較したい人は、キャリアアドバイザーへ相談することで判断材料を増やせます。
コンサル経験を活かせる転職先を幅広く検討したい人は、MyVisionの無料相談を活用してみてください。
よくある質問
コンサルからの転職は難しいですか?
コンサルからの転職は、一概に難しいとはいえません。課題解決力やプロジェクト推進力などは幅広い業界で活かせます。 ただし、希望する業界・職種とこれまでの経験が離れているほど、転職難易度は高くなる傾向があります。自分の経験との接点があるポジションを選ぶことがポイントです。
コンサル出身者が「使えない」といわれるのはなぜですか?
コンサル経験そのものが評価されないわけではありません。転職後に求められる役割へ、仕事の進め方を切り替えられない場合に「使えない」と評価されることがあります。 たとえば、分析や提案に留まり実行まで関わらない、正論を優先して現場との関係構築を軽視するといったケースです。転職先の文化や役割に合わせて、コンサルで培ったスキルの使い方を変える必要があります。
コンサルからの転職は何歳まで可能ですか?
コンサルからの転職に、明確な年齢上限はありません。ただし、年齢や職位が上がるほど、専門性やマネジメント経験などの即戦力性を求められやすくなります。 20代はポテンシャルも評価対象になりやすい一方、30代以降は担当領域での実績や組織への貢献経験が転職先の選択肢に影響します。
まとめ
コンサルからの転職先には、事業会社の経営企画・事業企画、IT・Web企業、スタートアップ、PEファンド、金融機関、総合商社、外資系企業、ほかのコンサルティングファームなど幅広い選択肢があります。年収やワークライフバランスだけで決めるのではなく、これまでの経験がどこで評価され、次のキャリアでどのような役割を担いたいかまで考えることが重要です。
転職後に後悔しないためには、年収・待遇、仕事内容、裁量、組織文化などを入社前に確認しておく必要があります。あわせて、自分がプロジェクトで担った役割や成果を明確にし、転職理由と将来のキャリアにつながりを持たせることで、選考でも経験の価値を伝えやすくなります。
コンサル経験は活かせる範囲が広いからこそ、どの選択肢が自分に合うのか迷いやすいものです。転職先を比較する材料を増やしたい人は、MyVisionで今後のキャリアについて相談してみてください。



