電通総研とは 特徴や年収を徹底解説
2026年02月27日更新
1975年に創業された電通総研は、電通グループの一員として、「システムインテグレーション」「コンサルティング」「シンクタンク」という三つの事業を軸に、世界のデジタルトランスフォーメーション(DX)改革を推進しています。
電通総研は電通と米国GE(General Electric Company)のジョイントベンチャーとしてスタートし、IT時代の到来前から民間初のTSS(タイムシェアリング・サービス)という先駆的な事業を展開しており、国内におけるシステムインテグレーターとしての地位を確立しています。そして、2024年にグループ会社2社を統合し、「電通総研」として新たなスタートを切りました。
その一方で、「電通系は激務なのではないか」「コンサル未経験の自分でも内定を獲得できるのか」といった不安や、グループ特有の組織文化に馴染めるかといった疑問を抱く人もいるでしょう。
本記事では、電通総研の会社概要や事業の特徴、行動指針「AHEAD」に象徴される社風、そして充実した福利厚生制度の実態について詳しく解説します。平均年収の推移や他社との比較まで紹介しますので、最後までお読みください。
著者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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電通コンサルティングの求人情報
電通総研の会社概要
| 正式名称 | 株式会社電通総研 |
| 代表者名 | 代表取締役社長 岩本 浩久 |
| 設立年 | 1975年(昭和50年)12月11日 |
| 所在地 | 東京都港区港南2-17-1 |
| 従業員数 | 4,413名(2024年12月末現在) |
| 資本金 | 81億8,050万円 |
| 会社URL | https://www.dentsusoken.com |
電通総研の特徴
企業としての特徴
電通総研は、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの三つの柱を軸に、顧客企業に対し、価値創出と顧客体験の向上を実現する最適なソリューションを提供しています。課題調査から提言、そしてテクノロジーによる解決策の実装にいたるまで一気通貫で支援し、システムインテグレーターの枠を超えた社会進化の実現を目指しているのが特徴です。
多様なプロフェッショナル
電通総研の最大の強みのひとつは、その多様なプロフェッショナルチームです。2,500社以上のクライアント企業との豊富な経験を通じて培われた業務知識を基に、課題の本質を見極め、テクノロジーを駆使した解決策を提案します。
テクノロジー実装力
また、電通総研は、さまざまなパートナーと連携し、先端技術やソフトウェア、サービスを活用したクロスイノベーションを推進します。先進的なテクノロジー実装力は、クライアントの課題解決だけでなく、社会全体の進化を支える基盤です。
案件の特徴
電通総研は、システムインテグレーション、コンサルティング、シンクタンクの三つの事業を融合させ、企業や社会全体と真摯に向き合い、最適なソリューションを提供しています。
シンクタンク
シンクタンク機能は、「HUMANOLOGY for the future」をビジョンに掲げ、人と社会のより良い未来を目指す方針です。人々が自分らしく生きる社会を実現するため、人の意識と社会の質に焦点を当て、先端技術の研究開発とその社会実装、創発の場の創出、イノベーションエコシステムの構築に取り組んでいます。
コンサルティング
コンサルティング事業は、株式会社ITID、株式会社ISIDビジネスコンサルティングの統合を通じて強化されました。製造業をはじめとする日本の産業を長年支えてきた豊富な経験を活かし、事業領域を拡大しています。
システムインテグレーション
システムインテグレーション事業は、システムの企画・開発・提供を超え、企業や社会の課題解決に貢献し、真のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現しています。「金融ソリューション」、「製造ソリューション」、「ビジネスソリューション」、「コミュニケーションIT」の4つの領域で高度な専門性とノウハウは、電通総研の強みです。
電通総研の社風
企業理念
ミッション
誠実を旨とし、テクノロジーの可能性を切り拓く挑戦者として、顧客、生活者、社会の進化と共存に寄与する。
ビジョン
HUMANOLOGY for the future 人とテクノロジーで、その先をつくる。 人を見つめ、社会の行く先をとらえ、テクノロジーの可能性を拡げる。 人とテクノロジーが響きあえば、未来はもっと良くできる。
行動指針
AHEAD
Agile:まずやってみる Humor:人間魅力で超える Explore:切り拓く Ambitious:夢を持つ Dialogue:互いに語り尽くす
上記5つの単語の頭文字を取って"AHEAD"を行動指針としています。
電通総研の制度
基本的な考え方
電通総研は、すべての人々の基本的人権を尊重するという強固な姿勢を基本理念として掲げており、これは社内のみならず顧客やパートナーを含むすべてのステークホルダーとの関係においても深く根付いています。人間としての尊厳と価値を尊重することは、お互いを認め合い、相互理解を深めることに繋がり、結果として革新的で創造性にあふれるアイデアの源泉です。
さらに、同社は法律とルール、そしてその精神を遵守することを極めて重要視しており、それに基づいて行動することが求められます。社会的良識を持って行動し、事業活動において利益性と倫理性が相反する場合には、倫理性を優先する姿勢が強調されているのが特徴です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部が重視する本当に見るべきポイントを分析すると、①利益と倫理が衝突した際の具体的な意思決定プロセス、②多様な価値観を認める心理的なゆとりがチーム内に浸透しているか、③法令遵守の追求が業務スピードにどのような影響を与えているか、の3つの指標が自分のなかで正しい優先度か丁寧に判断するべきです。
理念への共感という抽象的な判断を間違えると、入社後に「意思決定が慎重すぎてフラストレーションが溜まる」といった後悔をしてしまうケースもあります。実際に、攻めの姿勢を重視したい候補者が、守りの堅さに戸惑うといった例もあるので、自分にとっての「正義」と「スピード」のバランスを言語化できるレベルまで落とし込めるとよいでしょう。
▼電通総研の評判について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
福利厚生
休暇
- 年次有給休暇
- リサイクル有給休暇
上限の40日を超えた有給休暇ならびにあんしんサポート休暇の未消化日数については、別途、万が一の病気、怪我の治療・療養に備えて60日を限度として積み立てることができ、また家族の介護・看護にも使用できます。
- あんしんサポート休暇
有給休暇をすべて使い切った場合、本人の体調不良時に使用できます。(年間5日、使用しなかった残日数はリサイクル有給休暇に積立)
- リフレッシュ休暇
社員の心身のリフレッシュを目的に、年次有給休暇とは別に、勤続年数に応じて5年ごとに付与します。勤続10年目以上については、休暇とあわせ「リフレッシュボーナス」を支給される仕組みです。
- 教養休暇
運動競技、文化および教育行事、その他社外機関主催行事に出場等従業員の教養向上に資するものと当会社がとくに認めた場合、会社が認めた日数休暇取得が可能です。
- 生理関連休暇
生理日に勤務が著しく困難なとき、必要な時間および期間取得できます。(分割取得可)
- その他休暇
結婚休暇、服喪休暇、業務傷病休暇、災害休暇、赴任休暇、裁判員休暇、ドナー休暇、ボランティア休暇など
出産・育児
- 産前産後休暇
- 妻の出産休暇
- 出産育児一時金付加金
- 育児休業
- 子の看護等休暇 など
介護・治療
- 介護休業・休暇
- 介護短時間勤務
- 不妊治療休業・休暇
- 計画治療休暇
各種手当
- こども手当
- 単身赴任手当
- 院了手当
- 在宅勤務等補助手当
その他
- ベネフィットステーション
- スポーツクラブ
- マッサージ
- 同好会
電通総研の平均年収
年齢別年収目安
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 約618万円 |
| 30歳 | 約779万円 |
| 35歳 | 約899万円 |
上記年収の目安は、公式サイトに掲載された情報ではありませんので、参考程度にご活用ください。 コンサルティングファームは昇給スピードが一般的な企業と比べると早く、早い人は20代のうちに年収1,000万円を超えます。自身の能力や結果に応じて昇進スピードが決まるため、実力に応じた年収増を目指せる環境です。 ※補足すると、マネージャー未満では残業代がつくため、プロジェクトによってはコンサルタント時の給与が一時的に多くなる場合があります。
▼電通総研の年収について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部で現在のITコンサル業界の相場と電通総研の制度を照らし合わせ、2026年時点での年収をシミュレーションしてみると、28歳のリードコンサルタント級(非管理職)は、残業代を含めて約900万円から1,050万円。38歳のシニアマネジャークラスの場合は、約1,350万円から1,550万円あたりの年収が想定できます。
28歳の場合は、プロジェクトの主軸として稼働する時間外手当が大きく影響し、38歳の場合は、管掌するプロジェクトの利益率や電通グループ本体とのシナジー創出といった戦略的貢献度が影響する可能性があるからです。同年代でも、アサインされる案件の難易度や役割によって100万円単位の差が出るのがこの業界の特徴です。
まとめ
1975年の創業以来、電通グループの強固な基盤と、米国GEとのジョイントベンチャーとして培ったITDNAを併せ持つのが電通総研です。2024年にグループ会社を統合し、SI・コンサル・シンクタンクが三位一体となった新体制へと進化を遂げました。
単なるシステム開発に留まらず、社会課題の提言から実装までを一気通貫で支援できるのが最大の特徴です。またやりがいだけでなく、働きやすさと報酬のバランスが高いレベルで整っています。
書類や面接での表現力を高めるためにも、コンサル業界や企業文化に精通した転職エージェントの活用が効果的です。電通総研のようなハイエンドなコンサルティング・IT企業では、「なぜ電通総研なのか」「自分の経験をどうDXに還元できるか」を具体的、かつ戦略的に語る力が欠かせません。
MyVisionでは、電通総研をはじめとするコンサルティング業界への独自の選考対策や転職支援が強みです。コンサル業界出身者によるリアルな合格事例に基づいたサポートをご希望の人は、ぜひ一度MyVisionへご相談ください。
FAQ
電通総研への転職を成功させるために解消しておきたい疑問をQ&A形式で紹介します。
電通総研の選考を突破するために、重要な対策は何ですか?
「なぜ電通総研なのか」という志望動機を、自身の経験と結びつけて具体的に言語化することです。 独自の社風や選考の特性を理解する必要があるため、合格事例を持つエージェントを活用して戦略的な面接対策をおこなうのが内定への近道です。
他社と比較した際、電通総研を選ぶ決め手は何でしょうか?
社会課題の提言からシステム実装までを一気通貫で手掛けられる「三位一体」の事業構造です。 電通グループの顧客基盤を活かし、構想だけで終わらない実効性の高い変革にかかわりたい人にとって、唯一無二の選択肢といえるでしょう。


