EYパルテノンとは?EYSCとの違いや仕事内容・転職のポイントを解説
2026年11月02日更新
EYパルテノンへの転職を考えるなかで、「EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)とは別の会社なのか」「戦略立案とM&Aのどちらに携われるのか」と疑問を持つ人もいるでしょう。経営企画や事業投資の経験があっても、募集職種によって担当業務や応募条件が異なるため、事前の確認が欠かせません。
EYパルテノンは、戦略コンサルティングに加え、M&Aや企業再編などのトランザクション領域を扱うブランドです。2025年7月には日本でのブランド展開範囲が拡大しました。本記事では、EYSCとの関係や主な仕事内容、特徴、年収、働き方、中途採用で確認すべきポイントを解説します。
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著者
大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision 執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者
岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision 代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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EYパルテノンとは

EYパルテノンは、戦略コンサルティングとM&Aなどのトランザクション領域を扱うEYのサービスブランドです。日本では2025年7月にブランドの対象領域が拡大し、戦略策定から取引実行まで幅広いサービスを展開しています。転職時には、ブランド名と実際の雇用法人を区別することが重要です。
EYパルテノンはEYSC内の戦略・トランザクション部門
EYパルテノン(EY-Parthenon)は、EYが展開する戦略・トランザクション領域のサービスブランドです。日本では、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)が同領域のサービスを提供しています。EYパルテノンはEYSCの戦略・トランザクション領域に位置づけられるため、両者は単純に別会社同士を比較する関係ではありません。
EYパルテノンの求人を比較する際は、ブランド名だけでなく、職種ごとの担当業務に注目しましょう。成長戦略の策定では市場分析や事業評価、M&Aの実行支援では取引相手との交渉や財務面の検討など、必要な経験が異なります。
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2025年7月に日本でのブランド対象領域を拡大
EYパルテノンは、2025年7月1日に日本でのブランド対象領域を拡張しました。従来の戦略策定、買収後の統合、事業再生に加え、M&Aの財務アドバイザリー、企業価値評価、財務デューデリジェンスなども同ブランドで扱っています。
ブランドの拡張により、成長戦略の策定からM&Aの実行、統合・再編まで幅広い専門領域がEYパルテノンに含まれます。ただし、担当業務は職種によって異なります。応募時には、戦略立案と取引実行のどちらに重点を置く仕事なのかを確認しましょう。
出典:EY Japan「ニュースリリース(2025年7月1日)」
【MyVision編集部の見解】 経営企画で事業計画や投資採算を担当してきた人は、「戦略に関わりたい」という希望だけで応募先を決めず、担当したい業務を具体化することが重要です。市場参入の方向性を考えたいのか、M&Aの意思決定や実行に携わりたいのかによって、適した職種は異なります。過去の業務を「分析・意思決定・実行支援」に分けて整理すると、自分の経験を生かせる応募先を検討しやすくなります。
グローバルでのEY-Parthenonブランド
EYパルテノン(EY-Parthenon)は、日本だけでなく世界各国で展開するEYの戦略・トランザクション領域のサービスブランドです。
2025年3月には、グローバルで戦略コンサルティングとトランザクション領域を統合するブランド拡張を発表しました。発表時点で約150の国・地域に約25,000人の専門家を擁し、企業の成長戦略やM&A、事業再編などを支援する体制を構築しています。
グローバルで共通のブランドを使用する一方、実際の雇用法人や担当業務は国・地域、職種によって異なります。日本での転職を検討する際は、EYSCの募集要項を確認し、海外拠点との連携機会や求められる経験を把握することが重要です。
出典:EY Global「Major expansion of EY-Parthenon strengthens EY position in global strategy and transactions market」(2025年3月27日発表、2026年10月31日確認)
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EYパルテノンの主な仕事内容

EYパルテノンの主な仕事は、戦略策定、M&A助言、買収後の統合、事業再生の4つの領域に分かれます。各領域で求められる専門性や担当業務は異なるため、転職時には自分の経験と希望する仕事が合うかを見極めることが重要です。
戦略策定と新規事業・市場参入支援
戦略領域では、市場や競合の分析、顧客調査から得たデータをもとに、実行できる成長戦略の策定を支援します。
主な業務は、成長戦略の策定、新規市場参入、投資・事業評価、事業ポートフォリオの見直しです。
| 業務 | 内容 |
|---|---|
| 成長戦略の策定 | M&Aや資本提携も含めた成長機会の分析と、成長戦略の策定 |
| 新規市場参入 | 新製品・新サービスや海外市場への参入機会の評価と、投資リスクの分析 |
| 投資・事業評価 | 重要な投資案件の検討、投資機会の優先づけ、ビジネスプランの策定 |
| 事業ポートフォリオの見直し | 将来のあるべき事業構成の検討や、既存事業の売却(カーブアウト)の支援 |
戦略を立てるだけで終わらず、PMI(買収後の統合)や経営企画の機能を現場に入って支える戦略実行支援も業務に含まれます。事業計画の作成や投資案件の評価に携わってきた人は、これまでの業務と重なる部分が多い領域です。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-Strategy】戦略コンサルタント」
M&A助言・企業価値評価・財務調査
M&A助言では、M&A戦略の策定から相手先の選定、条件交渉、契約の締結を経てクロージング(取引完了)まで、一連の流れを支援します。
EYSCのM&Aアドバイザリーチームは、投資銀行や証券会社でM&A助言の経験を積んだメンバーで構成されています。必要に応じてEYのほかのサービスラインや海外オフィスとチームを組み、国内外の案件に対応します。
2025年7月からは、M&Aの財務アドバイザリー、価値算定・モデリング、財務デューデリジェンスもEYパルテノンのブランドで提供されています。3つの業務は、取引の中で担う役割が異なります。
| 業務 | 役割 |
|---|---|
| M&Aの財務アドバイザリー | 相手先の選定や交渉など、取引全体の進行を助言する |
| 価値算定・モデリング | 企業や事業の価値、買収・売却価格、株式交換比率などを算定する |
| 財務デューデリジェンス | 買収対象の財務状況を調べ、取引に影響する課題を見つけて評価する |
なお、M&Aアドバイザリーの求人は本業務の経験者のみが対象です。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【TCF-Deals-M&A】M&Aアドバイザリー」 出典:EY Japan「ニュースリリース(2025年7月1日)」
買収後の統合と事業の切り出し支援
PMIは、M&A後に企業の組織や業務を統合し、買収で見込んだ効果の実現を目指す取り組みです。EYパルテノンのPMIチームは、事業計画の精査、シナジーの管理、組織・業務の統合計画づくりを支援します。
※PMIはPost Merger Integrationの略。シナジーは統合による相乗効果を指します
統合の進捗を管理するだけでなく、ガバナンス、業務モデルの設計、IT、連結決算プロセス、業績管理といった領域に絞った支援も提供しています。
| 支援の種類 | 内容 |
|---|---|
| PMI(経営統合) | 事業計画の精査、シナジーの管理、組織・業務の統合計画 |
| カーブアウト | 会社や事業の一部を切り出す取引で、分離の計画と実行を支援 |
| グループ会社の再編 | 分割、合併、持株会社化などの構想策定から実行まで |
カーブアウトは、会社が事業の一部を売却したり、別会社として独立させたりする取引を指します。EYパルテノンでは、買う側と売る側の両方の立場から案件に関わります。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-TSE】PMI・経営統合コンサルタント」 出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「PMI・カーブアウト・組織再編 - チーム紹介」
事業再生と業務改革の実行支援
事業再生では、企業の現状分析、資金計画の策定、事業再構築計画の立案・実行、本業の立て直しなどを支援します。
| 業務 | 内容 |
|---|---|
| 現状の分析 | 企業・事業の環境や実態を調べ、課題と解決策を検討する |
| 資金計画の策定 | 内部管理体制の現状を踏まえ、資金計画づくりを支援する |
| 事業再構築計画 | 計画の内容を検証し、策定から実行までを支援する |
| 本業の立て直し | 商品・販売・組織の戦略や業務プロセスを見直し、実行を支援する |
資金繰りに苦しむ企業では、金融機関や株主との交渉といった緊急対応から関わる場合もあります。財務の数字と事業の現場の両方に踏み込む点が、この領域の特徴です。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-TRS】Turnaround & Restructuring Strategy」
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EYパルテノンの特徴
EYパルテノンは、戦略コンサルティングファームを前身とし、現在はEYの戦略・トランザクション領域を担うサービスブランドです。戦略と取引支援の専門家が連携する体制に加え、会計・財務の専門性やグローバルネットワークを活用できる点に特徴があります。
ここでは、EYパルテノンの成り立ちと、ほかのコンサルティングファームとの違いを理解するための4つの特徴を紹介します。
ベイン出身者が設立した戦略ファームを前身とする
EYパルテノンの前身は、1991年に米国で設立された戦略コンサルティングファーム「パルテノン・グループ」です。創業者には、ベイン・アンド・カンパニー出身のジョン・ラザフォード氏とビル・アクティマイヤー氏が名を連ねています。
2014年にEYがパルテノン・グループを買収し、EYパルテノンとして戦略コンサルティング事業を拡大しました。日本では2018年3月にEYパルテノンのサービス提供を開始し、現在は戦略策定からM&A支援まで幅広い領域を扱っています。
ベイン出身者が設立したファームを前身とするものの、現在のEYパルテノンはEYのサービスブランドです。転職を検討する際は、創業時の背景だけでなく、現在の事業領域や募集職種を踏まえて判断することが重要です。
出典:EY Japan「『EYパルテノン』が日本でサービスを開始」(2018年4月2日発表)
戦略とトランザクションの専門家が連携する
EYパルテノンでは、成長戦略や事業ポートフォリオの検討に加え、M&Aアドバイザリー、買収後の統合、事業再編といった領域の専門家が連携します。企業の経営課題に対して、構想段階の助言だけでなく、取引や再編の実務を踏まえた支援につなげられる点が特徴です。
例えば、企業が新市場への参入を検討する場合、参入方法の比較だけでなく、買収候補の評価や取引後の統合計画など、異なる専門領域の知見が必要になることがあります。
複数の専門領域が関わる案件では、戦略担当者が財務や組織再編の専門家と連携する場面もあります。そのため、応募時には担当する専門領域に加え、ほかのチームとどのように協働するのかも確認すると、入社後の仕事内容を具体的に把握できます。
会計・財務の専門性を活かした支援ができる
EYパルテノンは、戦略コンサルティングに加え、企業価値評価や財務デューデリジェンス、M&Aに関する財務アドバイザリーなどの専門領域も扱っています。事業の成長可能性だけでなく、財務状況や投資価値を踏まえた意思決定を支援できる点が特徴です。
戦略領域では成長機会や事業の将来性を分析する一方、財務領域では企業価値や財務リスクを評価します。両分野の専門家が連携することで、投資判断に必要な戦略面と財務面の検討を一体的に支援できます。
会計士や財務アドバイザリーの経験者は、財務デューデリジェンス、企業価値評価、M&Aの財務アドバイザリーなどが経験との接点になります。財務分析を中心に担当したいのか、M&Aの意思決定や取引実行にも関わりたいのかを明確にすると、応募する職種を選びやすくなります。
海外のチームと協働する機会がある
EYパルテノンでは、海外企業とのM&Aや国際的な事業再編などで、EYの海外拠点やほかの専門チームと連携する機会があります。対象企業の所在国や取引内容によっては、現地の法制度、商習慣、財務情報を踏まえた調整が求められます。
一方で、すべての案件がグローバル案件というわけではありません。海外との協働を希望する場合は、応募職種の担当案件、英語の使用場面、海外拠点との連携頻度を面接で確認すると、入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

大河内 瞳子
Okochi Toko
海外案件への関心を伝える際は、英語力だけでなく、異なる立場の関係者と調整した経験を具体的に説明することが重要です。例えば、海外拠点との会議や取引先との交渉で、自分がどのような役割を担い、課題の解決につなげたのかを整理すると、経験を伝えやすくなります。
現場を知るエージェントが回答
EYパルテノンの年収
EYパルテノン単体の平均年収や職位別の年収は、公式には公表されていません。参考として、EYパルテノンを含むEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)全体の平均年収は、約900万〜950万円が目安です。
※上記はEYSC全体の目安で、EYパルテノン単体の数値ではありません。また、公式サイトに掲載された情報ではなく、口コミ情報などをもとにした目安です。
EYパルテノンには戦略コンサルティングやM&Aアドバイザリーなど複数の専門領域があり、担当業務や求められる経験も異なります。そのため、年収を考える際は、EYSC全体の目安だけでなく、応募する職種・職位の条件を分けて確認することが重要です。
職位ごとの役割と給与条件を確認するポイント
EYパルテノンの中途採用では、職種や職位によって担当業務や給与条件が異なります。募集要項だけでは具体的な年収を判断できないため、採用職位や基本給、賞与の条件を選考時に確認することが重要です。
戦略コンサルタントやPMI・経営統合コンサルタントなどでは、コンサルタントからディレクターまで幅広い職位を募集しています。
| 職位 | 主な役割 |
|---|---|
| コンサルタント | 調査・分析や資料作成、担当領域の課題解決 |
| シニアコンサルタント | 担当領域の業務推進や若手メンバーの指導 |
| マネージャー | プロジェクトの進捗・品質管理、クライアントとの調整 |
| シニアマネージャー | 複数案件の管理や顧客との関係構築 |
| ディレクター | 事業領域の拡大や重要案件の統括、顧客への提案活動 |
※上記はコンサルティング業務における一般的な役割の目安です。実際の担当範囲は募集職種や案件によって異なります。
コンサルタントやシニアコンサルタントは分析や業務推進を中心に担い、マネージャー以上では案件の管理や顧客対応も重要になります。年収を比較する際は、採用職位だけでなく、案件の規模や責任範囲、基本給・賞与の条件も確認しましょう。
参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「中途採用 募集職種一覧」
中途入社時の給与条件を確認するポイント
中途入社時の給与を比較する際は、提示年収の総額だけでなく、基本給や賞与の内訳を確認する必要があります。入社時期によって初年度の賞与が変わる場合は、提示年収と実際の初年度収入に差が生じる可能性があるため、支給条件も確認しましょう。
たとえば、戦略コンサルタントでは、M&A戦略の策定や事業評価、プロジェクトマネジメントなどの経験が応募要件に含まれます。一方、M&Aアドバイザリーでは、該当業務の実務経験が重視され、職位によって必要な経験年数も異なります。
中途入社時の年収を考える際は、以下の項目を整理すると比較しやすくなります。
| 確認する項目 | 比較する内容 |
|---|---|
| 採用される職位 | コンサルタント、マネージャーなどの想定職位 |
| 実務経験 | 応募職種と関連する経験年数や担当業務 |
| 基本給 | 毎月支給される給与額 |
| 賞与 | 支給条件や評価による変動の有無 |
| 初年度の収入 | 入社時期による賞与などの支給条件 |
特に、現職で賞与や残業代の割合が大きい人は、提示年収の総額だけでなく内訳を比較することが重要です。入社初年度と翌年度以降の想定年収を分けて確認すると、転職による収入の変化を判断しやすくなります。
参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「中途採用 募集職種一覧」
EYSCの他部門との年収の違い
EYパルテノンとEYSCのほかの部門では、担当業務や求められる専門性が異なります。同じ条件で年収を比較できる公式データは確認できないため、どちらの給与水準が高いかを一概に判断することはできません。
EYSCには、戦略・トランザクション領域のほかに、テクノロジーや人事・組織、リスクなどの専門領域があります。
| 領域 | 主な役割 |
|---|---|
| EYパルテノン | 成長戦略、M&A支援、企業価値評価、事業再生など |
| テクノロジー | IT戦略、システム導入、デジタル変革など |
| 人事・組織 | 人事戦略、組織変革、人事システム導入など |
| リスク | リスク管理、ガバナンス、内部統制など |
EYSC全体の平均年収だけでは、EYパルテノンとほかの部門の給与差は判断できません。応募先を比較する際は、同程度の職位や経験年数を前提に、基本給・賞与などの給与条件を確認することが重要です。
参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「中途採用 募集職種一覧」
キャリアアップの相談も可能
EYパルテノンの働き方と配属先
EYパルテノンへの応募を考える際は、希望する領域と配属先、勤務制度を確認しておきましょう。ここでは、希望する仕事に合った配属先の選び方と、EYSCの勤務制度を解説します。
希望する領域と配属先の選び方
配属先を選ぶ際は、戦略策定、M&A実行、統合・分離、事業再生のうち、どの段階の仕事に関わりたいかを具体的にしておくことが大切です。
同じEYパルテノンの求人でも、職種によって募集職位や求められる経験は異なります。職種ごとの応募条件は、「職種ごとの応募条件と選考の違い」で紹介します。
求人票を見るときは、担当業務と必須要件を確認するだけでなく、入社後に積みたい経験とその職種の仕事が重なっているかまで比べてみましょう。
【MyVision編集部の見解】 経営企画出身の人は、担当した業務を職種ごとに求められる経験と結び付けて伝えることが大切です。たとえば、事業計画の策定経験を戦略職でアピールするなら、成長機会の分析や投資判断に関わった部分を具体的に示しましょう。PMI職では関係部署との調整や計画の実行管理、事業再生職では経営課題の分析や改善策の立案経験が接点になります。同じ実績でも、応募先に合わせて自分の役割と成果を説明することで、経験や強みを伝えやすくなります。
勤務制度と案件ごとの働き方
EYSCは「柔軟性」と「自律性」をもとにした勤務制度を取り入れており、働く場所と時間を柔軟に選べる「EYフレリモ」を導入しています。
勤務制度は、次の3つの柱で構成されています。
| 制度の柱 | 内容 |
|---|---|
| 自律的でフレキシブルな働き方 | EYフレリモによる働く場所・時間の柔軟性 |
| ライフとキャリアのデザイン | ライフステージに応じた両立支援制度 |
| 心身の健康 | 身体的・精神的・社会的な充実を目指すWell-beingの取り組み |
EYSCは、女性活躍推進の「えるぼし認定」(3段階目)、次世代育成支援の「くるみん認定」、健康経営優良法人の「ホワイト500」の認定を受けています。
ただし、実際の働き方は担当する案件によって変わります。応募前やオファー面談では、出張の頻度、客先常駐の有無、繁忙期を確認し、希望する働き方と合うか比べておきましょう。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「勤務制度(Life at EY)」
非公開求人多数保有
EYパルテノンの中途採用と選考

EYパルテノンの中途採用は、職種によって応募条件や選考の回数、英語面接の有無が異なります。
ここでは、職種ごとの違い、自分の経験と応募職種の結び付け方、面接での伝え方を解説します。
職種ごとの応募条件と選考の違い
EYパルテノンの中途採用では、職種ごとに求められる経験と選考の回数が異なるため、応募前に募集要項を職種単位で確認することが大切です。
| 職種 | 応募条件(一部) | 選考 |
|---|---|---|
| 戦略 | M&A戦略策定やPMI、業務改革などのコンサルティング経験とプロジェクトマネジメント経験、事業投資に関わる事業評価の経験など(いずれか)。日本語は必須、英語は歓迎条件 | 2〜3回。想定ランクに応じて適性検査・ケース面接の可能性あり |
| PMI・経営統合 | 事業会社の経営企画・事業企画・経理財務・PMOなど本社機能の業務経験、業務改革やPMIのプロジェクト経験など(いずれか) | 3〜4回。想定ランクに応じて適性検査・ケース面接・プレゼンテーションの可能性あり。全候補者に英語面接を実施 |
| M&Aアドバイザリー | 本業務の経験者のみ。シニアコンサルタントは仲介を除くM&Aアドバイザリー経験3年以上、マネージャー以上は5年以上 | 2回。想定ランクに応じて適性検査・ケース面接の可能性あり |
選考内容は変更される可能性があるため、応募前に最新の選考フローを確認しましょう。
戦略職とPMI職では、事業会社での関連業務経験も応募条件に含まれます。一方、M&Aアドバイザリーは同業務の経験者に限った募集です。コンサルティングファームでの勤務経験がない場合も、事業会社で培った専門性が応募要件に合うかを確認しましょう。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-Strategy】戦略コンサルタント」 出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-TSE】PMI・経営統合コンサルタント」 出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【TCF-Deals-M&A】M&Aアドバイザリー」
自分の経験を応募職種に結び付ける
応募職種を決める際は、求人票の必須要件とこれまでの経験を照らし合わせ、担当業務・自分の役割・成果の3つに分けて整理しましょう。
たとえば、中期経営計画の策定経験なら、市場分析や投資判断への関わり方、関係部署との調整内容、計画の承認や実行にどのように貢献したかを振り返ります。
「中期経営計画の策定を担当した」と伝えるだけでなく、自分が判断したことや具体的な行動、成果まで説明できるようにしておくと、応募書類や面接で経験を伝えやすくなります。
参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-Strategy】戦略コンサルタント」 参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-TSE】PMI・経営統合コンサルタント」 参考:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-TRS】Turnaround & Restructuring Strategy」
面接では実績と考え方を具体的に伝える
面接では、実績の大きさだけでなく、課題に対して自分がどのように考え、行動したかを順序立てて伝えることが大切です。
実績を話すときは、次の順番で準備しておくと考え方が伝わりやすくなります。
- どのような課題があったか
- 自分がどの役割を担ったか
- なぜその方法を選んだか
- 実際に何をしたか
- どのような結果が出たか
また、戦略職、PMI職、M&A職では、想定ランクに応じてケース面接が実施される可能性があります。限られた時間で論点を整理し、結論と根拠を説明する練習もしておきましょう。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-Strategy】戦略コンサルタント」 出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-TSE】PMI・経営統合コンサルタント」 出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【TCF-Deals-M&A】M&Aアドバイザリー」
▼EYの面接対策について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

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大河内 瞳子
Okochi Toko
事業会社での経験を伝える際は、「会社として取り組んだこと」と「自分が判断したこと」を分けて説明することが重要です。例えば投資案件の評価では、前提条件をどう設定し、異なる意見にどう対応したかまで整理しましょう。応募職種に関連する経験を2〜3件選び、自分の役割と成果を具体的に伝えると、実務経験の深さを示しやすくなります。
過去実績による独自の選考対策
よくある質問
EYパルテノンとEYのFAS・SaTは同じ部門ですか?
現在は、ほぼ同じ領域を指します。SaT(ストラテジー・アンド・トランザクション)は、EYで戦略策定からM&A、企業再編までを扱ってきた領域の呼び方です。FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)は、そのなかでM&Aの財務アドバイザリーや企業価値評価などを担う業務を指します。
EYは2025年7月にEYパルテノンのブランドを拡張し、こうした戦略・トランザクション領域を同ブランドのもとにまとめました。
ただし、担当業務は職種によって異なるため、転職時には求人票で具体的な仕事内容や所属チームを確認することが重要です。
EYパルテノンで働くには英語が必要?
必要な英語力は職種によって異なります。戦略職の応募条件は「日本語必須 英語尚可」で、英語は歓迎条件の扱いです。
PMI・経営統合職では、すべての候補者に英語面接が実施されます。TOEIC800点以上や、ビジネスレベルの英語を使った業務経験は歓迎条件です。
M&Aアドバイザリーでは、シニアコンサルタントからディレクターまでのすべての募集ポジションで、ビジネスレベルの英語力が応募要件に含まれています。
| 職種 | 英語の扱い |
|---|---|
| 戦略 | 歓迎条件(日本語必須、英語尚可) |
| PMI・経営統合 | 全候補者に英語面接を実施、TOEIC800点以上は歓迎 |
| M&Aアドバイザリー | ビジネスレベルの英語力が応募要件 |
英語に不安がある人は、まず戦略職の応募条件から確認するとよいでしょう。PMI・経営統合職を受ける場合は、これまでの実績を英語で説明する練習をしておくと、面接で落ち着いて答えられます。
登録1分の簡単3ステップ
まとめ
EYパルテノンは、戦略コンサルティングからM&A助言、統合支援、事業再生までを扱うEYのサービスブランドです。EYSCとの関係を理解したうえで、自分が携わりたい業務に合った職種を選ぶことが重要です。
転職を検討する際は、これまでの経験が各職種の応募要件に合うかに加え、想定職位や給与条件も確認しましょう。戦略立案とM&Aの実行支援では求められる経験が異なるため、応募先に合わせて実績の伝え方を準備しておくことが選考対策につながります。
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