キューブアンドカンパニーとは?企業の特徴や年収を解説
2026年10月05日更新
IT企業でシステム開発やPMOを担当するなかで、より上流の経営課題に関わるコンサルタントを目指す人は少なくありません。
株式会社キューブアンドカンパニーは、ITと戦略の両軸からクライアントを伴走支援し、上流から実行まで幅広い専門性を身につけられる環境が整っています。
この記事では、同社の会社概要や仕事内容だけでなく、気になる年収水準や選考で評価される実務経験までを詳しくまとめました。これまでの経歴を活かして転職できるか見極めたい方や、自身の市場価値を高めるキャリアパスを検討する際の参考にしてみてください。
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著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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目次
キューブアンドカンパニーとは?
同社が展開する事業の全体像をはじめ、組織の根幹にある理念について詳しく解説します。
キューブアンドカンパニーは、戦略コンサルティングとITコンサルティングの専門チームを社内に揃え、クライアントの現場に入り込む伴走型の支援スタイルが持ち味です。
また、コンサルティングにとどまらず自社での新規事業開発にも積極的に注力しており、業界内でも独自の立ち位置を確立してきました。
会社概要
同社の基本的な企業情報は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社キューブアンドカンパニー(Cube & Company) |
| 創業 | 2007年3月12日 |
| 住所 | 〒103-0004 東京都中央区東日本橋2-7-1 J.NODE東日本橋Ⅱ 7F |
| 資本金 | 10,000,000円 |
| 役員 | 代表取締役社長:荒内慎孝斗 取締役副社長:勝俣安朗 取締役:加賀裕也、細澤新太郎 執行役員:矢野めぐみ、佐藤弘規、藤田隼人 |
| 事業内容 | 戦略コンサルティング/ITコンサルティング/業務コンサルティング/パブリック・アフェアーズ支援/人材教育サービス/通信サービス/WEBサイト運営 等 |
※出典:株式会社キューブアンドカンパニー「会社情報」
企業の特徴
同社はITコンサルティングと戦略コンサルティングの専門チームを社内に抱え、幅広い経営・業務課題の解決へ直結する支援を行っています。
IT領域ではプロジェクトマネジメントやPMOの立場でクライアントの現場に入り、システム開発の進行をリードする体制が特徴です。
さらに、コンサルティング業務と自社での事業開発を並行して推進する「CUBE SPIRAL」というコンセプトを掲げ、双方向の知見を循環させる独自のビジネスモデルを確立しました。実際に展開している自社事業は、以下の3つです。
| ブランド | 内容 |
|---|---|
| BUTLER TOKYO | 高級飲食特化型のフードデリバリー代行サービス(2020年7月開始) |
| Cube & Dining | 新しいスタンダードとなる飲食事業を企画・提案する新規事業開発プロジェクト |
| MeCE Tracks | 自社で運営する音楽レーベル兼プロデュースチーム(2020年8月開始) |
BUTLER TOKYOは2025年8月に東武鉄道および東武トップツアーズと連携した新サービスを開始するなど、自社事業が外部企業との協業へ発展している事例も生まれています。
コンサルティングで培った知見を自社事業に活かし、事業運営で得た実感をコンサルティングへ還元する。この循環が「CUBE SPIRAL」の実態です。コンサルタントでありながら事業の当事者にもなれる環境は、同社ならではの特徴といえるでしょう。
公式サイトでは「人の成長の先にこそ、事業の成長がある」という信念を掲げており、社員一人ひとりの人材育成を重視する姿勢がうかがえます。2007年3月の創業から、2026年3月で20周年を迎えました。
役員陣による書籍出版も継続しており、『X-Techビジネス大全』(2020年)、『初めてのプロジェクトマネジメント』(2021年)、『オーナー企業の時価総額経営』(2024年)、『失敗しないGX〜成功のカギは「プロマネ」と「人材育成」にあり!〜』(2026年)などを刊行しています。専門領域の知見を外部へ発信し続けている点も、同社の特徴のひとつです。
※出典:株式会社キューブアンドカンパニー「事業開発」 株式会社キューブアンドカンパニー「BUTLER TOKYOが東武鉄道株式会社と東武トップツアーズ株式会社と連携して新サービスを開始」 株式会社キューブアンドカンパニー「PEOPLE」 株式会社キューブアンドカンパニー公式note「沿革 ~20年の歩み~」
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キューブアンドカンパニーの仕事内容
各部門が担当する具体的な支援領域をはじめ、企業が直面する課題を解決へ導くプロジェクトの全容について詳しく解説します。
同社はクライアントの事業成長を後押しするため、経営層に向けた高度な戦略策定から現場におけるシステム導入支援に至るまで、広範なソリューションを展開している点が強みです。
多岐にわたる業界に対して現場密着型の伴走支援を提供し、確かな信頼を獲得し続けています。
戦略コンサルティング
ストラテジーコンサルティング部は、経営戦略の策定やM&A戦略の構築、ビジネスデューデリジェンス(ビジネスDD)、PMI、コーポレートファイナンスといった上流の領域を幅広く担当しています。
取引形態としては、PEファンドや事業会社と直接契約を結ぶ案件と、大手コンサルティングファームと協働してプロジェクトに臨む案件の2種類が存在します。
直近ではM&Aに関連する支援ニーズが拡大しており、とりわけビジネスDDの実行支援において多くの実績を積み上げてきました。
ITコンサルティング
ビジネスコンサルティング部は、大規模なシステム導入支援やBPR支援、プロジェクトマネジメントの実行支援を主な担当領域としています。
顧客の現場へ深く入り込む伴走型のスタイルを徹底し、中長期にわたって強固な信頼関係を築き上げるアプローチが中心です。近年では中央省庁や地方自治体などのパブリック案件も増加傾向にあります。
今後の展開としては、AIの活用やGX(グリーントランスフォーメーション)領域にも注力し、さらなる提供価値の向上を図る方針です。2026年2月には、GX推進をテーマとした書籍『失敗しないGX〜成功のカギは「プロマネ」と「人材育成」にあり!〜』を刊行しており、同社が強みとするプロジェクトマネジメントの知見をGX領域へ展開していることがうかがえます。
※出典:株式会社キューブアンドカンパニー「『失敗しないGX』が発売されました」
プロジェクト事例
各部門が手掛けた代表的な支援実績は以下のとおりです。
| クライアント | 支援内容 |
|---|---|
| 食品メーカー | 事業拡大を見据えた戦略検討プロジェクトの推進 |
| 大手SIベンダー | 全社的な営業戦略の立案および実行体制の構築 |
| 情報システム会社 | 経営管理体系の設計に関する伴走支援 |
| 大手ディスカウントチェーン | 中長期的な事業戦略の策定および施策の実行支援 |
【MyVision編集部の見解】 戦略とITの両輪を社内に持つファームは、上流の企画と現場での実行の間に生じがちな認識のズレを解消できる点に強みがあります。両方の機能を兼ね備えた組織であれば、策定した戦略の解像度を落とすことなく、現場のオペレーションやシステム設計まで一貫して支援可能です。絵に描いた餅に終わらせず、顧客とともに成果を創出するパートナーとして、実効性の高い支援を求める企業から選ばれやすいモデルといえます。
※出典:キューブアンドカンパニー公式note「コンサル事例紹介」シリーズ
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キューブアンドカンパニーの平均年収

キューブアンドカンパニーの平均年収は、OpenWorkによると、約432万円です。ただし、職種や役職、経験年数などによって年収には幅があるため、平均年収だけでなく年収レンジもあわせて確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均年収 | 約432万円 |
| 年収範囲 | 約360万円~約500万円 |
| 平均年齢 | 28歳 |
| 回答者数 | 正社員19人 |
※2026年9月29日時点
なお、この集計値は回答者19名・平均年齢28歳にもとづくものであり、管理職層やシニアポジションのデータが十分に含まれていない可能性があります。中途採用で提示される年収は、応募するポジションやこれまでの経験によって大きく異なるため、参考値として捉えてください。
※出典:OpenWork「株式会社キューブアンドカンパニー」
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キューブアンドカンパニーの制度
社員が中長期にわたってパフォーマンスを発揮し、着実にキャリアを築くための福利厚生や労働環境について詳しく解説します。同社は成果を適正に還元する報酬体系を整えるだけでなく、ワークライフバランスの維持や自己研鑽のサポートにも力を入れてきました。
独自の福利厚生や手厚い教育プログラムなど、社員の働きやすさを支える制度の数々をご紹介します。
給与制度・評価制度
同社の報酬体系は固定残業手当を含む年俸制に近い形態をとっており、基本給が毎月支給される仕組みです。
賞与は年1回の期末査定に基づいて支給額が決定され、昇給のチャンスは半期ごとに年2回用意されています。
退職金制度は設けられていないものの、身だしなみを整える費用を補助する「オシャレ手当」など、ユニークな手当を導入している点が特徴的です。
働き方に関する制度
勤務時間や始業・終業のタイミングは、参画するプロジェクトの進捗や状況に応じて柔軟に調整できる体制が整っています。
完全週休2日制による休日に加え、リフレッシュを目的とした特別休暇も付与される環境です。年次有給休暇は計画的な取得が進められているほか、産前産後休暇や育児休暇の取得実績も着実に増えています。
公式サイトで公開されている月間平均残業時間も20時間台前半に抑えられており、過度な長時間労働を防ぐ取り組みが行われています。(※2026年時点の公式値に準拠)
また同社は、2026年3月に経済産業省と日本健康会議が認定する「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門)」に認定されています。社員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に取り組む企業として、第三者機関から評価を受けている点も確認しておきたいポイントです。
※出典:株式会社キューブアンドカンパニー「「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門)」に認定されました」
研修・育成制度
同社は数十種類に及ぶ自社研修プログラムを用意しており、論理的思考力やプロジェクト推進スキルを体系的に学べる環境があります。
社内での講義だけでなく、外部機関が主催する専門講座への参加も推奨されており、知見を広げる機会が豊富です。
さらに、業務に関連する資格取得の補助や書籍購入費の全額会社負担など、社員の自発的なリスキリングを力強く支援しています。
新卒採用者に対しては入社後半年間の手厚いOJT期間を設け、実務の最前線で一人立ちできるよう先輩社員が丁寧に指導する方針です。

大河内 瞳子
Okochi Toko
コンサルティング未経験者や若手人材であっても、充実した研修とOJTを通じて早期に戦力化を図れる体制が整備されています。ただし、実践的なプロジェクトでどのようなスキルが評価されるかは配属先や案件の性質によっても左右されます。自身のこれまでの経験や強みがどの部門のニーズと合致するかを事前に整理しておくことが、選考を有利に進めるポイントです。業界事情に詳しいプロのアドバイザーに相談しながら、自身の適性を客観的に棚卸ししておくとよいでしょう。
口コミではわからない実態も解説
キューブアンドカンパニーの評判・口コミ
実際に現場で働く社員や元社員から寄せられた生の声をもとに、同社のリアルな組織風土や労働環境を見ていきましょう。求人票や公式発表の数値だけでは見えにくい給与に対する納得感や、残業時間の実態について多角的に分析しました。
転職後のミスマッチを防ぎ、自身が理想とする働き方を実現できる環境かどうかを見極める判断材料としてお役立てください。
年収に関する評判
口コミ情報サイト「OpenWork」の集計結果を見ると、待遇面の満足度や人事評価に対する適正感において比較的高い評価が寄せられています。
実力や成果を正当に評価し、賞与や昇給といった形で還元する企業文化が回答者の声からも伝わってきます。
透明性のある評価軸が整備されており、若手であっても成果次第で着実に昇給やステップアップを目指せる環境といえるでしょう。
※出典:OpenWork「株式会社キューブアンドカンパニー」
働き方に関する評判
口コミにおける残業時間や有給消化率のスコアを見ても、無理な働き方を是正し、ワークライフバランスを保とうとする姿勢が好意的に評価されています。
社内の風通しの良さや士気の高さに加え、「20代の成長環境」や「人材の長期育成」の項目でも前向きな意見が目立ちます。
なお、公式サイトが公表する平均残業時間と口コミサイトの数値に多少の開きが見られる点については、回答者の所属部門や担当案件の繁忙期に左右される側面が大きいため、あらかじめ留意しておくとよいでしょう。
【MyVision編集部の見解】 若手社員の挑戦を後押しし、裁量を持たせて業務を任せる風土が口コミの端々から感じ取れます。成果主義をベースとしながらも、社内ではチームワークを重んじる文化があり、孤立することなく周囲へ相談できるフォロー体制が整っています。ただし、アサインされる案件のフェーズによって業務負荷に波が生じるケースもあるため、口コミの数値のみを鵜呑みにせず、現場のリアルな状況を多角的に把握しておくことが重要です。
※出典:OpenWork「株式会社キューブアンドカンパニー」 ※出典:株式会社キューブアンドカンパニー「採用情報」
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よくある質問
大手ファームとキューブアンドカンパニーの違いは?
大手ファームと比較した際の特徴として、コンパクトな組織規模を活かし、ITと戦略の両専門チームが緊密に連携している点が挙げられます。 何千人もの従業員を抱える大企業とは異なり、部門間の垣根を越えたコミュニケーションが機敏に行われる環境です。 さらに、クライアントへのコンサルティング業務と自社での事業開発を並行して推進する独自の体制により、事業の立ち上げから成長フェーズまで実践的な知見を蓄積できます。
未経験からキューブアンドカンパニーに転職できますか?
公式サイトの採用情報にもあるとおり、同社では「未経験中途」を対象とした募集枠も設けられています。 応募要件としては、基本的なPCスキルや円滑なコミュニケーション能力に加え、コンサルタントとして成長したいという強い学習意欲が重視される傾向です。 異業種で培った現場経験を独自の強みとして捉えており、ポテンシャルを秘めた多様な人材の採用にも前向きな姿勢が見られます。
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まとめ
キューブアンドカンパニーは、ITと戦略の両方の専門チームを社内に持ち、クライアントの現場に入り込む伴走型の支援を強みとするファームです。ストラテジーコンサルティング部が経営戦略やM&A関連の上流領域を、ビジネスコンサルティング部が大規模システム導入やBPR、プロジェクトマネジメントを担う体制を敷いています。
もうひとつの特徴が、コンサルティングと自社事業開発を並行して進める「CUBE SPIRAL」というビジネスモデルです。高級飲食デリバリー「BUTLER TOKYO」や音楽レーベル「MeCE Tracks」など、実際に自社で事業を運営している点は、受託支援だけでは得られない経験を積める環境といえます。
働き方の面では、プロジェクトの状況に応じて勤務時間を調整できる体制や、数十種類の自社研修プログラムが用意されています。2026年3月には「健康経営優良法人2026(中小規模法人部門)」にも認定されました。一方で、口コミサイトの年収データは回答者19名・平均年齢28歳にもとづく数値であり、実際の提示額は応募するポジションや経験によって大きく異なります。
転職を検討する際は、平均年収だけで判断せず、自身のキャリアがシステム導入をリードするIT領域に向いているのか、経営課題へ切り込む戦略領域に適性があるのかを見極めることが大切です。同じ社内でも、どちらの部門に所属するかで身につく専門性は大きく変わります。
MyVisionでは、これまでの経験をもとにどの領域で評価されやすいかを検討し、選考対策まで支援しています。応募を迷っている段階でも、ご利用の流れをご確認のうえ、お気軽にご相談ください。
まずは情報収集から始める

