ローランド・ベルガーとは?特徴や年収をわかりやすく解説
2026年02月24日更新
ローランド・ベルガーは、1967年にドイツ・ミュンヘンで設立された、ヨーロッパを代表する戦略コンサルティングファームです。製造業からサービス業まで、多種多様なグローバル企業をクライアントとしており、そのサービスラインもデジタルからオペレーションまでさまざまです。
「Entrepreneurship(起業家精神)」を尊重する企業文化も特徴であり、キャリアの早い段階でビジネス上の意思決定に責任を持つことを奨励しています。「現場感」「手触り感」を重視していることも同社の特徴であり、戦略の策定だけでなく、現場での実効性にも重きをおいたコンサルティングをおこなっています。
ローランド・ベルガーへの転職にご関心のある人は参考にしてください。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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株式会社ローランド・ベルガーのセミナー・特別選考会情報
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ローランド・ベルガーの概要
会社概要
| 社名 | 株式会社ローランド・ベルガー |
|---|---|
| 設立年 | グローバル:1967年 日本オフィス:1991年 |
| 従業員数 | グローバル:約3000名 日本オフィス:約100名 |
| 資本金 | 非公開 |
| 売上高 | 非公開 |
| 株式公開 | 公開 |
事業内容
ローランド・ベルガーは、世界50ヶ国以上でさまざまな分野・産業に対して、コンサルティングサービスを提供しています。売上規模ではMBBに劣るものの、産業別・機能別にわかれたふたつの専門グループの掛け合わせを元に、デジタルからオペレーションまで幅広いサービスとソリューションを提供。
具体的には、企業戦略立案、新規事業策定、事業再生、業務改善、マーケティング・販売戦略、R&Dマネジメント、中⻑期経営計画策定などの経営コンサルティング業務を実施しています。
案件の特徴
ローランド・ベルガーは、業界・ファンクションで多くの領域をカバーしており、近年ではDXを初めとしたデジタル系の案件が増えています。ただし、従来どおりの経営戦略や事業戦略、オペレーションについてのコンサルティングもおこなっており、自身の希望によっては幅広い経験を積むことが可能です。
案件の特徴としては、ドイツ発祥のコンサルティングファームということもあり、自動車業界をはじめ製造業へのコンサルティングに強みがあります。積極的な業務提携もおこなっており、2017年にはカイゼン・マイスター株式会社と業務提携を実現させました。
同社は、トヨタ生産方式を軸とする生産性向上のためのコンサルティング事業をおこなっており、両者はホワイトカラーの生産性向上に向けてコンサルティングのコンセプトの共同開発にも取り組んでいます。
またローランド・ベルガーは、30社以上の企業と業務提携を結んでおり、その企業同士の連携を「価値共創ネットワーク」と定義し、複数社が連携するような共同プロジェクトをおこなっています。
案件によっては、このような画期的な事業を持つ企業と協業できる可能性もあり、ほかのコンサルティングファームではできないような経験を積むことも可能です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、戦略ファームという肩書や知名度だけを基準にローランド・ベルガーを評価することは推奨しません。なぜなら、同社は欧州発の価値観を色濃く持ち、中長期視点での変革や産業理解の深さを重視する文化があるため、短期的な成果志向だけでは適応が難しい可能性があるからです。
そのため、自身がどのようなテーマに情熱を持ち、どのような意思決定環境で成長したいのかまで踏み込んで考えるほうが納得度の高い選択につながります。
企業の立ち位置だけでなく、自分の価値観との一致度を見極めることが重要です。
▼ローランド・ベルガーについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
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ローランド・ベルガーの社風
コア・バリュー
コア・バリューとは、会社のカルチャーを形作り、会社を特徴づける価値観です。ローランド・ベルガーの3つのコア・バリューを紹介します。
| 価値観 | 内容 |
|---|---|
| Entrepreneurship | 自律的に考え行動し、リスクを取り、新しい道を切り開くことに挑戦する。クライアントの変革を支援するため、革新的でありながら持続可能なソリューションを実現する |
| Excellence | 持続可能かつ目に見える成果を実現するため、最高の結果と世界トップレベルのベストプラクティスを追求する |
| Empathy | 寛容と尊重の精神を大切にし、クライアントのパートナーとして知性あふれる情熱を持って共に働く。多様性を強みとし、能力を最大限に発揮し、クライアントを成功に導く |
カルチャー
ローランド・ベルガーは、「Our DNA」として3つのフレーズをあげています。
- Serve all our stakeholders(すべてのステークホルダーを重視する姿勢)
- Long-term perspective(長期的な視座)
- Cooperation and collaboration(協調・協業)
この3つのフレーズに則り、社員、取引先・地域社会・地球環境などすべてのステークホルダーを含めた長期的な繁栄を、協調的な精神で作り出していくことが推奨されています。
ローランド・ベルガーの平均年収
コンサルタント業界はほかの業種と比べて比較的高収入であるといわれています。
下記にローランド・ベルガーの役職別・年齢別の年収目安を紹介します。
職位別年収目安
| 職位 | 年収レンジ |
|---|---|
| ジュニアコンサルタント | 600~800万円 |
| コンサルタント | 800万〜1,000万円 |
| シニアコンサルタント | 1,000万〜1,800万円 |
| プロジェクトマネージャー | 1,800万〜2,500万円 |
| プリンシパル | 3,000万円〜 |
| パートナー | 5,000万円〜 |
年齢別年収目安
| 年齢 | 年収目安 |
|---|---|
| 25歳 | 約700万円 |
| 30歳 | 約1,000万円 |
| 35歳 | 約1,400万円 |
| 40歳 | 約2,500万円 |
ローランド・ベルガーは、ほかのコンサルティングファームと比較して給与水準が高めです。昇進についても一般的な企業と比べると比較的早く、早い人は20代のうちに年収1,000万円を超えるケースもあります。
自身の能力や結果に応じて昇進スピードが決まるため、実力に応じた年収増を目指せる環境です。
※上記年収の目安は、公式サイトに掲載された情報ではありませんので、参考程度にご活用ください。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部で仮の条件で年収をシミュレーションしてみると、30歳前後でシニアコンサルタントの場合は約1,000万から1,500万円程度が想定されます。35歳前後でプロジェクトマネージャーに昇進した場合は約1,800万円以上となるケースもあります。
昇進スピードや評価結果によって大きく差が出るため、同じ年齢でもレンジの幅が広いのが特徴です。
実力主義の環境では、ポジション獲得のタイミングが将来の報酬に直結しやすい点も理解しておく必要があります。
▼ローランド・ベルガーの年収について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ローランド・ベルガーの制度・福利厚生
プロモーションの仕組み
ローランド・ベルガーには下記のレベルで職位がわかれています。
- ジュニアコンサルタント
- コンサルタント
- シニアコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- プリンシパル
- パートナー
ローランド・ベルガーは「360度評価」という方法を用いています。上司や人事だけでなく、同僚が評価をおこなうため360度評価と呼ばれており、半期に1度おこなわれます。この評価を元にボーナスや昇進が決められるため、重要な仕組みといえるでしょう。
育成制度
ローランド・ベルガーは、新入社員向けの「Onboarding support」、全社員向けの「Development programs」のふたつの育成制度を提供しています。
Onboarding support
新入社員向けの育成制度である「Onboarding support」は、「必要なスキルを徹底的に身につけること」「人間として全幅の信頼を得られるような視野の広さを持つこと」を目的として実施されています。キックオフトレーニング、OJT、メンタリングについて下記に紹介します。
キックオフトレーニング
入社日から、2~3週間のキックオフトレーニングが用意されています。コンサルタントとしてのスムーズな立ち上がりをサポートするため、コンサルティングスキルの基礎を学ぶ座学と同時に、学んだことを実践するケースワークで構成されています。
キックオフトレーニングの内容は、以下のとおりです。
| 概要 | 研修内容 |
|---|---|
| コンサルタントとは/プロジェクト | 戦略コンサルタントとしての心構えやプロジェクトの進め方について、理解を深められます |
| 基礎スキル | 仮説検証の際必要となるスキルを、ケースを交えた座学で学びます(財務分析・定量分析、リサーチテクニック、インタビュースキル、プレゼンテーションスキルなど) |
| ケースワーク | トレーニングで学んだスキルを活用し、ケースの仮説構築・検証を進めることで、実際のプロジェクトをするうえでの基礎体力を身につけられます |
OJT
キックオフトレーニング終了後、OJTとして、担当のシニアコンサルタントに付いて、戦略コンサルタントとしてのスキルや心構えについて学びます。
仮説検証の分析手法に留まらず、戦略コンサルタントとしての価値の出し方、クライアントとのコミュニケーションにいたるまで、さまざまな観点で、ひとり立ちできるようにサポート体制が整えられています。
メンタリング
ローランド・ベルガーでは、パートナー、プリンシパル、マネージャーがメンターとして継続的にコンサルタントをメンタリングする体制を整えています。
プロジェクトに関係なく、自身の課題・成長、キャリアパスなどについて、担当メンターにいつでも相談可能です。
Development programs
全社員向けの育成制度である「Development programs」は、社員がクライアントとともに成長し続けていくための定期的なスキルアップの機会として提供されています。MBA留学支援制度、チャレンジクラブについて下記に紹介します。
MBA留学支援制度
ローランド・ベルガーでは、コンサルタントのグローバルな視点での高度な経営知識・スキル修得をサポートするために、社内公募制によるMBA留学支援制度を設けています。
チャレンジクラブ
リーダーシップスキル向上を目的とした社内推薦制によるトレーニング・プログラムです。全世界のオフィスからとくに優れたコンサルタントが集まり、トップレベルのトレーニングと個人指導を受けられます。
福利厚生
ローランド・ベルガーは「人」を重要視しており、さまざまな制度を用意しています。以下にローランド・ベルガーの代表的な福利厚生について紹介します。
- 働き方
- フレックスタイム勤務
- 育児休暇制度
- 育児短時間勤務制度
- 保険
- 社会保険完備
- 確定拠出年金制度
- その他
- 各種育成制度
- 各種グローバルトレーニング制度
- 国内トレーニング制度
- 海外オフィスとのエクスチェンジプログラム
- MBA留学支援制度
- 語学学習費用補助
女性の働きやすさ
ローランド・ベルガーでは、女性が働きやすい環境を整えるための各種取り組みが積極的に推進されています。全コンサルタントのうち、約20%は女性コンサルタントであり、採用時も入社後も性別の区別なく同等の立場、評価でキャリアパスを進めることが可能です。
また、具体的な取り組みとして「育児休暇制度」「育児短時間勤務制度」などを整備しており、実際の利用実績もあります。
▼ローランド・ベルガーの実態について知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ローランド・ベルガーの最近のトピック
1.「UiPathと協業開始」働き方改革およびDXを推進
ローランド・ベルガーは、UiPath株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO 長谷川康一、以下UiPath)と、人にしかできない業務に集中させることを通じた働き方改革およびDXに向け協業を開始しました。ローランド・ベルガーはグローバルでの戦略コンサルティングの実績、知見と、UiPathのロボットの開発・実行のみならず、計画から効果測定までの一連の業務のサポートを通じ、多様な価値を提供するソリューションを融合させることで、従業員の創造的な業務時間増加に向けた働き方改革や、ビジネス価値向上に向けたデジタル化戦略実行を支援します。
このソリューションを有効に活用し、経営者の悩みであるホワイトカラー業務での真に「考える」作業以外の最小化・高度な検討への集中による人的コスト効率向上や、ヒト・紙を用いる旧来方式ではない、デジタルの力を最大限に生かした業務変革によるビジネス価値向上、さらには高負荷・高コストになりがちなガバナンス・セキュリティ対策の抜本的な方法論の転換によるROI向上なども視野に入れた実践的なDXを推進していきます。
2.中国アリババと小売り向けDXソリューションを共同開発
中国最大のECプラットフォーマーであるアリババ社の子会社、Ali LST社と共同で、中国の小売り向けDXソリューション、「DREAMn Index Framework」を開発しました。
新たに開発したDREAMnは、消費財企業とトラディショナル・リテールおよび、消費者間の流通フローを複数のデータ指標で捉え、DXを推進するソリューションです。当該ソリューションの導入により、オフラインも含めた小売サプライチェーンは最適化され、トラディショナル・リテールは、モダン・リテールを一足飛びに超え、デジタルを活用した新しい小売業態である「ニュー・リテール」へと進化していきます。
3.ABEJAとアパレルの需要予測におけるAI活用浸透に向け業務提携
ローランド・ベルガーは、AIの社会実装を手がける株式会社ABEJA(東京都港区)と、アパレルの需要予測におけるAI活用の浸透に向け、業務提携をおこないました。ローランド・ベルガーが現行MD(マーチャンダイザー)業務の分析・課題抽出をおこなう一方、ABEJAがデータ分析と予測モデルの開発をおこないながら、機械学習モデルを活用した新しいMD業務のプロセスを共同開発するコンサルティングパッケージを提供していきます。
今回のパッケージ開発・提供により、アパレル業界の需要予測におけるAI活用浸透を進め、作り過ぎ・在庫過多という業界課題を解決していきます。ローランド・ベルガーが持つコンサルティングの知見と、ABEJAが持つAIの技術力をかけあわせ、初回生産やクイックレスポンスなど発注タイミングとブランドの特性を組み合わせた予測モデルを開発・提供していきます。
出典:ABEJA公式 ローランド・ベルガーとABEJAが、アパレル業界向けにAIを活用した「需要予測コンサルティングパッケージ」を共同開発
ローランド・ベルガーへの転職を目指すうえでは、企業文化や選考傾向を踏まえた具体的な対策が重要ですMyVisionでは、戦略ファーム出身の在籍コンサルタントが、書類作成からケース面接対策まで一貫してサポートします。戦略コンサルへの転職を本気で検討している人は、ぜひご相談ください。
ローランド・ベルガーに関するFAQ
ローランド・ベルガーについてよくある疑問をまとめました。
Q1.ローランド・ベルガーはMBBと比べてどのような立ち位置にありますか?
売上規模や知名度ではMBBが上回るとされることが多いですが、ローランド・ベルガーは欧州発の独自性や製造業分野への強みを持っています。
とくに自動車業界などでの実績が豊富で、産業構造に深く入り込む案件が多い点が特徴です。規模よりも専門性やカルチャーとの相性が重要です。
Q2.ローランド・ベルガーは若手でも裁量を持てますか?
起業家精神を重視する文化があり、若手のうちから一定の責任を任される傾向があります。
プロジェクトの一部を主体的にリードする機会もあり、成長スピードは比較的速いといえます。ただし、その分自律的に考え行動する姿勢が求められます。



