BCGへの転職
2025年09月29日更新
BCGへの転職を目指す方へ、企業概要や年収水準、転職難易度、求められる人物像から選考プロセス・具体的な対策まで解説します。
成功事例や求人情報も紹介し、難関ファームでキャリアを切り拓くための実践的なポイントをわかりやすくまとめています。
著者

長田 快
Osada Kai
慶應大学卒業後、MURC、DTCにて戦略策定・消費財領域を中心に案件組成~デリバリーリードに従事。MyVisionでは、自身の経験・人脈を生かしたポストコンサル・エグゼクティブに対する、コンサルタント個々人が抱く悩みに即した、ファームごとの深い情報提供を軸とした支援に強みを有する
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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BCGへの転職
戦略コンサルティングファームのなかでも、世界トップクラスの知名度と実績を誇るのがボストン コンサルティング グループ(BCG)です。
国内外の大手企業や官公庁を支援し、難易度の高いプロジェクトを数多く手掛けていることから、転職先としても常に高い人気を集めています。
一方で選考の難易度が高いことから「どのような人物が求められているのか」「どのように準備を進めれば良いのか」と不安を抱える方も多いしょう。
本記事では、BCGの企業概要や年収水準、求められる人物像に加えて、選考プロセスや具体的な対策方法までを整理しました。
さらに、転職成功の事例や求人情報も解説しているため、BCGへの転職を目指すうえでの参考にしてください。
BCGの企業概要/特徴
ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、1963年に米国ボストンで設立された世界有数の戦略コンサルティングファームです。
現在は50以上の国・地域に展開し、100以上の拠点を構えるグローバルネットワークを持っています。
日本には1966年に進出し、東京・名古屋・大阪・京都・福岡にオフィスを構え、国内大手企業から官公庁まで幅広いクライアントを支援しています。
BCGの最大の特徴は、経営戦略の立案にとどまらず、イノベーション創出やデジタル変革、サステナビリティまでを包括的にサポートしている点です。
業界を超えて企業の変革をリードする存在であり、クライアントと伴走しながら実行フェーズまで深く関与する姿勢が強みといえます。
会社名 | ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 |
---|---|
設立 | 1963年 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー25階 |
代表者名 | 秋池玲子/内田有希昌(共同代表) |
従業員数 | 33,000名(グローバル) |
資本金 | 非公開 |
企業HP | https://www.bcg.com/ja-jp/ |
BCGの年収
BCGの平均年収は、OpenWorkのデータによると約1,565万円とされています。
この数字はコンサルタントの+平均年収804万円を大きく超える水準*です。
役職の昇格に応じて年収は大きく伸びる傾向があり、成果に基づく評価制度が明確に反映されています。
年齢に依存するのではなく、実力次第で若いうちから高い報酬を得られる点がBCGの特徴です。
以下で、公開情報をもとに役職別・年齢別の年収イメージを整理しました。
役職 | 年収目安 |
---|---|
アソシエイト | 500万円~800万円 |
シニアアソシエイト | 800万円~1,000万円 |
コンサルタント | 1,200万円~1,500万円 |
プロジェクトリーダー | 1,800万円~2,500万円 |
プリンシパル | 2,500万円~3,000万円 |
パートナー | 5,000万円~ |
参考:OpenWork
年齢 | 推定年収 | 推定範囲 |
---|---|---|
25歳 | 973万円 | 582万円~1,629万円 |
30歳 | 1,258万円 | 751万円~2,105万円 |
35歳 | 1,649万円 | 985万円~2,760万円 |
40歳 | 2,046万円 | 1,223万円~3,424万円 |
引用:OpenWork
このように、BCGでは入社初期から高い水準で報酬が得られるうえ、成果と実力次第で短期間での年収アップも可能です。
特にプロジェクトリーダー以上になると2,000万円を超えるケースが一般的で、マネジメント層に上がることでさらに大きな報酬を狙える環境が整っています。
BCGの転職難易度
結論として、BCGの転職難易度は非常に高いといえます。
dodaの〈金融・商社・サービス〉人気企業ランキングで18位に位置し、志望者数が多いことに加え、ケース面接・定量分析・英語力・カルチャーフィットの全方位で高水準が求められるためです。 (引用:【金融・商社・サービス】転職人気企業ランキング2025<業種別>|doda)
BCGの難易度が高い主な理由は、以下の通りです。
- 志望者の母集団が厚く相対評価で差がつきにくい
- 多段階にわたる選考のうちケース面接の比重が大きい
- 即戦力獲得の期待に伴い、高い成果や再現性が要求される
記事後半では、選考プロセスの全体像やケース対策の進め方、合格率を高める準備のポイントを解説していますので、ぜひ目を通してください。
BCGに向いている人(求められる人物像)
BCGは、仮説検証を通じてクライアントの変革を推進する力を重視します。
成果を出し切るためには、以下のような資質が求められます。
- 複雑な課題を構造化し、仮説と検証を素早く回せる
- 定量・定性の両面から洞察を導き、意思決定につなげられる
- 端的で説得力のあるコミュニケーションができる
- 主体的に行動し、実行フェーズまで責任を持てる
- 多様な仲間と学び続け、成長を加速できる
BCGは複雑で変化のスピードが速い案件を取り扱っているため、状況を構造的に整理し、仮説を立てて検証する姿勢が必要です。
さらに、成果を裏付けるデータ分析や現場の知見を組み合わせ、納得感のある提案に導く力が求められます。
また、実行支援にまで踏み込むため、主体性と責任感を持ち続ける姿勢が評価されます。
多様なバックグラウンドを持つ仲間から学び続け、自己成長を加速できる方はBCGで活躍しやすいでしょう。
BCGの選考プロセス
BCGの中途採用プロセスは、応募から内定まで複数のステップで構成されています。
特にケース面接の比重が大きく、論理的思考力や問題解決力に加えて、チームで成果を出すためのコミュニケーション力も重視されます。
BCGの主な選考フローは、以下の通りです。
- オンライン応募・書類審査:職務経歴や成果をもとにスクリーニング
- 筆記試験・オンラインアセスメント:論理思考や数的分析力を確認
- ケース面接:仮説構築と検証プロセスを通じた課題解決力を評価
- フィット面接:志望動機や価値観の一致、リーダーシップを確認
- オファー面談・内定:条件調整とキャリアパスをすり合わせ
このプロセスは基本的な流れですが、応募するポジションや個人のバックグラウンド、選考時期によって若干異なる場合があります。
BCGの選考は知識量の確認にとどまらず、課題解決へのアプローチや人物面を含めて総合的に判断される点が特徴です。
BCGの選考対策
BCGの選考を突破するには、書類と面接の両面で一貫性と具体性を備えた準備が求められます。
特にケース面接の比重が大きいため、早い段階から体系的に対策を進めることが重要です。
書類選考の対策は以下の通りです。
志望動機 | 「なぜBCGか」を明確化し、自身のキャリアとの接点を筋道立てて説明する |
職務経歴書 | 成果を数値で示し、プロジェクトで果たした役割を具体的に記載する |
なお、履歴書については形式的な役割が中心ですが、誤字脱字や記載漏れがあると印象を損ねかねません。
資格や語学スキルは端的に整理し、職務経歴書と矛盾がないように注意が必要です。
次に、面接の対策は以下の通りです。
ケース面接 | 仮説思考で課題を整理し、筋道の通ったアプローチを説明する |
準備方法 | ケース問題集や模擬面接を通じて、口頭で説明する練習を重ねる |
役員面接 | リーダーシップや誠実さを伝え、BCGで実現したい未来像を描く |
BCGの選考においては、書類では「数字」と「一貫性」、面接では「論理」と「人柄」が評価軸になります。
いずれのステップでも、自身のキャリアをどのようにBCGで発揮できるかを一貫して示すことが合格につながります。
BCGへの転職成功のためのポイント
BCGへの転職は難易度が高いため、応募前の準備から入社後のキャリアビジョンまで、一貫した戦略を描くことが重要です。
単にケース面接を突破するだけでなく、入社後に成果を発揮できる人材であることを示す必要があります。
転職成功のための主なポイントを、以下にまとめました。
キャリアの軸を明確にする | なぜBCGなのか、入社後にどのような価値を発揮するのかを一貫したストーリーで語る |
ケース面接の徹底準備 | 問題解決の型を理解し、口頭で論理展開を説明できるまで練習する |
成果の再現性を強調する | 過去の実績を数字で示し、それをBCGでどのように活かせるかを具体的に伝える |
リーダーシップを取った経験を整理する | 規模を問わず主体的に組織を動かした経験を振り返り、エピソード化する |
カルチャーフィットを意識する | BCGの価値観やチーム文化に共感し、それを踏まえてどのように貢献できるかを示す |
これらを意識することで、BCGの選考で求められる「論理的思考力」「成果の再現性」「人柄やカルチャーフィット」の三点をバランスよくアピールできます。
難易度が高いからこそ、準備の精度と自分らしい強みの言語化が合格の分かれ目になるでしょう。
BCGへの転職事例
マッキンゼーへの転職は、外資系戦略コンサルティングファームへの転職事例を参考にすることで、キャリアチェンジのイメージを具体的に持つことができます。
以下は、メガバンク法人営業から外資系戦略コンサルタントへ転職したH.Nさんの事例です。
氏名 | H・Nさん |
学歴 | 早稲田大学 |
年齢 | 26歳 |
前職 | メガバンク/法人営業職 |
転職先 | 外資系戦略コンサルティングファーム/コンサルタント |
転職理由 | 金融サービスにとどまらず、企業全体の成長戦略に踏み込んだ支援を行いたいと考えたため |
転職後年収 | 700万円→850万円 |
キャリア展望 | 戦略コンサルタントとして幅広い業界に携わり、スキルを磨きながら企業変革に貢献することを目指す |
H.Nさんは、メガバンクで法人営業を担当するなかで「金融サービスに限定された提案しかできない」というもどかしさを感じていました。
ある取引先企業の経営改善に直面した経験をきっかけに、より本質的に企業全体の成長戦略に関わりたいと考えるようになり、戦略コンサルタントへの転職を決意しました。
転職活動では、自身の金融業界での経験をどのようにコンサルティングに活かせるかが課題でした。
MyVisionの支援により、成果を数値で示す整理やケース面接対策を徹底したことで、初めての選考にも自信を持って臨むことができたと語っています。
結果として年収も上がり、今後は戦略コンサルタントとして幅広い業界課題の解決に挑戦し、専門性と実行力を高めていく展望を描いています。
続いて、もう一例紹介します。
氏名 | N・Kさん |
学歴 | 早稲田大学 |
年齢 | 27歳 |
前職 | メガベンチャー/新規事業企画 |
転職先 | 外資系戦略コンサルティングファーム/コンサルタント |
転職理由 | 人材業界に限られた事業領域ではなく、幅広い業界の新規事業立案に挑戦したいと考えたため |
転職後年収 | 750万円→900万円 |
キャリア展望 | 多様な業界の案件を経験し、将来的には特定領域に精通したコンサルタントや事業立ち上げを目指す |
N.Kさんは、メガベンチャーの企画部門で新規事業立ち上げに携わり、大きなやりがいを感じていました。
しかし、人材業界に限定された事業領域に将来のキャリアを縛られたくないという思いから、幅広い業界の戦略立案に挑める戦略コンサルタントを志望しました。
きっかけはLinkedInで見た外資戦略コンサルタントの投稿で、業務内容が自身の志向と合致していると確信したとのことです。
転職活動では、MyVisionのサポートを受け、戦略コンサルティングファームの最新動向や各社の選考対策を具体的に教わることで、自分に合った応募戦略を立てられました。
特にケース面接対策では、評価されるポイントや思考法を深く理解できたことが合格に直結しました。
結果として年収も上がり、今後は幅広い業界経験を通じて専門領域を見つけ、将来的には事業立ち上げにも挑戦するビジョンを描いています。
BCGの求人情報
BCGでは、戦略コンサルタント職をはじめとしたコアポジションに加え、テクノロジー領域やコーポレート部門のポジションも募集されています。
以下は公式キャリアサイトおよびdodaに掲載されている主な求人情報です。
職種 | 主な仕事内容 | 想定される応募条件・背景例 |
---|---|---|
経営コンサルタント | 戦略立案から実行支援まで幅広いプロジェクトを担当し、クライアントの変革をリードする | 戦略コンサル経験、MBA取得者、事業会社での企画・経営経験など |
経営コンサルタント(Technology and Digital Advantage領域) | デジタルやテクノロジーを活用した変革プロジェクトを推進 | DX推進やデジタル戦略の経験、ITコンサルタントとしての実務経験など |
秘書 | マネジメント層のスケジュール管理や会議調整、出張手配などを担当 | 秘書経験、ビジネスレベルの英語力 |
法務担当 | 契約書の作成・審査、コンプライアンス対応など法務関連業務を担当 | 企業法務経験、弁護士資格があれば尚可 |
広報・プロモーション担当 | ブランド戦略の企画や社外向け広報活動を推進 | 広報・PR業務経験、メディア対応スキル |
人事 | 採用・人材開発・組織運営に関わるHR業務全般を担当 | 人事経験、採用企画や組織開発の実務経験 |
参考:中途採用情報|BCG 参考:ボストン・コンサルティング・グループの求人|doda
これらの求人は、採用時期や事業ニーズに応じて変動します。
特に経営コンサルタント職は通年募集が行われている一方で、コーポレート部門の職種はタイミングによって掲載が変わるため、最新情報を確認することが重要です。
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Myvisionが選ばれる理由
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- 元コンサルタントによる支援:実際に戦略ファームで活躍していたコンサルタントがキャリアアドバイザーとして在籍しているため現場視点でのリアルな情報を提供してもらえる
- 徹底した選考対策:ケース面接やフィット面接を想定した模擬練習を行い、弱点を明確化して改善につなげられる
- 非公開求人へのアクセス:公開されていないポジションや最新の募集動向を把握でき、最適な応募戦略を描ける
- 中長期のキャリア形成サポート:内定獲得だけでなく、入社後のキャリアプランまで見据えた伴走を受けられる
こうした強みがあるため、MyVisionはBCGをはじめとした難関ファームを志す方にとって、最も信頼できるパートナーの一つとなっています。
転職活動を単なる内定獲得で終わらせず、キャリアの大きな飛躍につなげたい方は、ぜひ相談してみてください。
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