マッキンゼーへの転職
2025年09月29日更新
マッキンゼーへの転職は難易度が高いものの、正しい情報と対策で突破は可能です。
本記事では企業概要や年収水準、求められる人物像、選考プロセスの詳細からケース面接の準備方法、転職成功のポイントや実際の事例、最新の求人情報まで徹底解説します。
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マッキンゼーへの転職
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、世界60カ国以上に拠点を構え、戦略コンサルティングの分野でグローバルに大きな影響力を持つファームです。
取り扱う案件は経営戦略から大規模な変革プロジェクトまで幅広く、その水準の高さから「世界的に最難関クラスのコンサルティングファーム」と評されることも少なくありません。
そのため転職を志す際、選考を突破できるか不安を抱く方も多いでしょう。
本記事では、マッキンゼーの企業概要や年収水準、求められる人物像、そして実際の選考プロセスまでを徹底解説します。
さらに、転職成功のポイントや実際の事例、最新の求人・セミナー情報などを網羅していますので、マッキンゼーへの転職を本気で検討している方はぜひ目を通してみてください。
マッキンゼーの企業概要/特徴
マッキンゼー・アンド・カンパニーは1926年に米国シカゴで設立され、現在は世界60カ国以上130を超える都市に拠点を構える、世界最大級の経営コンサルティングファームです。
グローバル規模で展開する強みを活かし、あらゆる業界・地域の企業や政府機関に対して戦略立案から実行支援までを行っています。
日本では1971年に東京オフィスを開設し、その後は大阪にも拠点を構築しました。
国内外の大手企業を中心に、経営戦略、新規事業開発、組織変革、デジタル・テクノロジー活用など多岐にわたる課題解決に携わっています。
マッキンゼーの特徴としては以下の3点が挙げられます。
グローバルな知見とネットワークを持つ | 世界60カ国以上・130都市以上の拠点を持ち、各国の最先端事例や知識を日本案件にも反映できる |
全社的な変革にコミットする | 戦略立案だけでなく、実行支援まで伴走し、クライアントの組織変革を最後まで支える文化がある |
人材育成と価値観を重視する | 「クライアントの成功を第一に」という理念のもと、多様な人材が協働し、リーダーシップや問題解決能力を高められる環境が整っている |
こうした特徴から、マッキンゼーは単なる戦略立案企業ではなく、クライアントとともに変革を実現する「真のパートナー」として変革を実現するファームといえます。
会社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニー・ジャパン |
---|---|
設立年月日 | 1926年(東京オフィス:1971年) |
本社所在地 | 東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山 森タワー |
代表者名 | 岩谷 直幸 |
従業員数 | 非公開 |
資本金 | 非公開 |
企業HP | https://www.mckinsey.com/jp |
マッキンゼーの年収
マッキンゼーの平均年収は1,366万円と、戦略コンサルティングファームのなかでもトップクラスの高水準を誇ります。 (引用:OpenWork)
外資系企業らしく実力に応じた高い給与体系が特徴です。
特にアソシエイト以上のポジションでは、初年度から1,000万円を超える水準が一般的で、他業界と比べても大きな魅力といえます。
マッキンゼーの職位別の年収目安は以下の通りです。
職位 | 経験年数(目安) | 年収水準(目安) |
---|---|---|
ビジネスアナリスト | 1年〜3年目 | 600万円~800万円 |
アソシエイト | 3年〜5年目 | 1,000万円〜1,500万円 |
エンゲージメント・マネジャー | 5年〜7年目 | 1,500万円〜2,000万円 |
アソシエイト・パートナー | 8年〜10年目 | 2,500万円~3,000万円 |
パートナー | 10年〜20年目 | 5,000万円~ |
シニアパートナー | 20年目〜 | 1億円~ |
参考:OpenWork
年齢別の目安は以下の通りです。
年齢層 | 推定年収 | 推定範囲 |
---|---|---|
25歳 | 970万円 | 604万円〜1,559万円 |
30歳 | 1,201万円 | 747万円〜1,930万円 |
35歳 | 1,577万円 | 981万円〜2,534万円 |
40歳 | 1,777万円 | 1,106万円〜2,855万円 |
引用:OpenWork
マッキンゼーの年収は、早期から高額水準を得られる一方で、成果主義的な評価に基づくため昇進スピードや給与の伸び方には個人差があります。
特にMBA取得者や専門性の高い人材は、アソシエイト以上のポジションから入社するケースもあり、初年度から1,500万円前後を狙えることもあります。
マッキンゼーの転職難易度
マッキンゼーへの転職は、コンサルティング業界のなかでも極めて難易度が高いといわれています。
公式サイトでも「多様なバックグラウンドを歓迎する」と明記されていますが、厳格な選考プロセスを通過できる人材はごく一部に限られます。
難易度が高いとされる理由を以下にまとめました。
応募倍率が高い | 世界中から優秀な人材が集まり、1つのポジションに対して数十倍の競争率になるケースもある |
選考プロセスが厳しい | 書類選考に加え、複数回のケース面接・パーソナル面接が課され、論理的思考力・問題解決力・コミュニケーション力を総合的に試される |
即戦力性が重視される | 中途採用では、特定の業界経験や高度な専門スキル(デジタル、アナリティクス、オペレーション等)が評価され、ポジションに直結する能力が求められる |
英語力が必要 | グローバル案件が多いため、英語での面接やプレゼン対応ができるレベルが実質的に必須 |
マッキンゼーでは新卒採用だけでなく、経験者採用にも積極的に取り組んでいます。
コンサルティング経験者に限らず、事業会社での戦略部門やプロジェクト推進の実績、MBAなど高度な学歴・資格を持つ人材もターゲットです。
ただし、いずれの場合も「即戦力として成果を出せるか」が基準となるため、単なる志望動機やキャリアチェンジの意欲だけでは突破が難しいのが現実です。
マッキンゼーに向いている人(求められる人物像)
マッキンゼーでは、多様なバックグラウンドを持つ人材が協働し、クライアントの複雑な課題解決に挑んでいます。
そのため、特定の業界経験やキャリアに限らず、以下のような資質を備えた人材が求められます。
多様な専門性を活かせる人 | テクノロジー、金融、エンジニアリング、法律、医療、政府機関など幅広い分野で培った知識や経験を、課題解決に結びつけられる |
主体性を持ち、自ら行動できる人 | 与えられた業務をこなすのではなく、自分で考え、周囲を巻き込みながら物事を前進させられる |
チームワークを重視できる人 | 多様な人材が集まる環境で、互いに切磋琢磨しながら協働し、クライアントに大きなインパクトをもたらす姿勢を持つ |
インパクトを創出できる人 | 分析力や論理的思考にとどまらず、クライアントに変化や成果を生み出す行動に結びつけられる |
マッキンゼーでは、単に高いスキルを持つだけでなく、多様な仲間と協働し、主体的に動いて成果を出せるかどうかが重視されます。
個人の専門性とチームでの価値創出を両立できる人材こそ、フィットしやすいといえるでしょう。
マッキンゼーの選考プロセス
マッキンゼーの選考は、徹底した実力主義の下で行われるため、非常に厳格で体系的です。
応募から内定までの大まかな流れは以下の通りです。
選考の流れ | 内容 |
---|---|
応募・書類選考 | 職務経歴書や履歴書をもとに、学歴・職務経験・実績を総合的に判断する。特に問題解決力を裏付ける経験や成果が明確に示されていることが重要 |
オンラインテスト(能力検査) | 論理的思考や数的処理、データ分析力などを測るテストが行われる。コンサルタントとしての基礎的なスキルを確認する目的 |
一次面接(ケース面接+パーソナル面接) | ケース面接では、実際の経営課題を題材に仮説構築力や論理展開力を評価される。パーソナル面接では、これまでの経験やキャリアビジョンからリーダーシップや主体性が見られる |
最終面接 | パートナーやシニアメンバーが面接官を務め、ケース課題に加えて、人物的なフィット感や将来の成長可能性までを総合的に判断する |
マッキンゼーでは、面接を「双方向のプロセス」と位置づけています。候補者を評価するだけでなく、候補者自身がマッキンゼーを理解する場でもあります。
特に以下の資質が重視されます。
- Problem Solving(課題解決力)
- Leadership(リーダーシップ)
- Drive(主体性と推進力)
- Growth(学習意欲・成長志向)
- Connection(協働する姿勢)
マッキンゼーの選考は、単に知識量や経歴を確認するものではなく、論理的思考・人間性・成長可能性を多面的に評価するプロセスです。
そのため、書類対策や面接準備を徹底するとともに、自分自身の強みを軸に「マッキンゼーでどのように貢献できるか」を具体的に語れることが求められます。
マッキンゼーの選考対策
マッキンゼーの選考を突破するためには、書類段階から面接まで一貫して「論理性」「主体性」「リーダーシップ」を示すことが求められます。
特にケース面接は難易度が高いため、事前に十分な準備が必要です。
書類選考の対策ポイントは以下の通りです。
志望動機 | 「なぜマッキンゼーか」を明確にする。案件特性や理念と、自身のキャリアビジョンとの結びつきを具体的に示す |
職務経歴書 | 数値や成果を用いて実績を定量的に記載。「課題をどう構造化し、解決に導いたか」をプロセス中心で伝える |
面接の対策は以下を参考にしてください。
ケース面接 | 実際の経営課題を題材に仮説構築力・論理的思考力を評価される。例題を繰り返し練習し、結論から話す習慣を身につける |
パーソナル/役員面接 | リーダーシップや困難を乗り越えた経験をエピソードで語る。人物面の深掘りに備えるとともに、双方向の対話姿勢を意識する |
マッキンゼーの選考では、論理的思考と人物的な資質の両立が重視されます。
志望動機や経歴を的確に言語化し、ケース面接の形式に慣れることで、合格の可能性を大きく高められるでしょう。
マッキンゼーへの転職成功のためのポイント
マッキンゼーの選考は世界的にも難易度が高いことで知られていますが、入念な準備と戦略的なアプローチを取ることで突破の可能性を高められます。
転職を成功に導くための主なポイントは以下の通りです。
志望動機を「マッキンゼーならでは」で語る | 同社の理念やプロジェクト特性と、自身のキャリアビジョンがどのように結びつくかを具体的に整理することが重要 |
実績を定量的に示す | 職務経歴やプロジェクト成果は、数字や具体的な指標を用いて表現する。論理性と再現性を示すことで評価されやすくなる |
ケース面接の徹底対策 | 市場規模推計、新規事業戦略、業務改善などのテーマが頻出。フレームワークを使った練習に加え、結論から論理的に説明する訓練を繰り返す必要がある |
英語力を磨く | グローバル案件が多いため、英語でのディスカッションやプレゼンができるレベルが事実上求められる。TOEFLやTOEICなどスコアだけでなく、実務的な表現力を鍛えておくことが重要 |
リーダーシップ経験をアピールする | マッキンゼーでは「人を動かす力」が重視される。チームを牽引した事例や、困難を乗り越えて成果を出した経験を具体的に語れるよう準備しておくことが大切 |
マッキンゼーの転職成功には、単なる知識やスキルの高さではなく、「なぜ自分がマッキンゼーで成果を出せるのか」を一貫して語れるかどうかがポイントとなります。
事前に入念な自己分析と実践的な面接対策を行い、自分の強みを最大限に引き出す準備を整えておきましょう。
マッキンゼーへの転職事例
マッキンゼーへの転職は、外資系戦略コンサルティングファームへの転職事例を参考にすることで、キャリアチェンジのイメージを具体的に持つことができます。
以下は、メガベンチャーから戦略系ファームへ転職したM・Sさんのケースです。
氏名 | M・Sさん |
学歴 | 東京大学・大学院 |
年齢 | 29歳 |
前職 | メガベンチャー/企画職 |
転職先 | 外資系戦略コンサルティングファーム/コンサルタント |
転職理由 | 昇進の停滞・給与の伸び悩み、起業前に実力をつけたいと考えたため |
転職後年収 | 800万円→1,050万円 |
キャリア展望 | 新規事業立ち上げ支援で実力を養い、将来的にPEファンドで活躍したい |
M・Sさんは大学院卒業後、メガベンチャーの企画職でキャリアを積みましたが、昇進スピードや給与面で物足りなさを感じ、戦略系コンサルティングファームへの転職を決意しました。
もともと新卒時に外資系戦略ファームの内定を得ていた経緯もあり、起業前にさらなる実力をつけたいという思いが背景にあります。
転職活動ではMyVisionの支援を受け、ケース面接対策や年収交渉まで戦略的にサポートを受けたことで、自信を持って選考に臨むことができました。
結果として、年収は800万円から1,050万円にアップし、新規事業立ち上げ支援の現場でスキルを磨くキャリアをスタートしています。
中長期的にはPEファンドへの転身を視野に入れており、事業価値を高める力を培うことを目標としています。
続いて、もう一例紹介します。
氏名 | K・Mさん |
学歴 | 大阪大学薬学部 |
年齢 | 29歳 |
前職 | 製薬会社/研究職 |
転職先 | 外資系戦略コンサルティングファーム/コンサルタント |
転職理由 | 製薬会社の枠を超え、業界全体の課題解決に携わりたいと考えたため |
転職後年収 | 600万円→700万円 |
キャリア展望 | 製薬・ヘルスケア業界の変革をリードし、研究経験を活かして業界全体の成長に貢献したい |
K・Mさんは、大手製薬会社で研究職として医薬品開発に携わってきました。
しかし、自社製品に限定された業務では、製薬業界全体が抱える根本的な課題の解決に貢献するのは難しいと感じ、より広い視座を求めて戦略コンサルティングへの転職を決意されました。
転職活動では複数社のエージェントを比較したうえでMyVisionを選択し、特にケース面接への徹底したトレーニングやコンサル経験者による鋭いフィードバックが、大きな支えとなったそうです。
その結果、自信を持って選考に臨むことができ、年収は600万円から700万円に上がりました。研究で培った専門性を活かしながら、製薬業界全体の変革をリードするキャリアを歩み始めています。
K・Mさんは転職活動を通じて「自分の可能性を広げられたこと」が最大の収穫だと語っています。
専門性に新たなスキルを掛け合わせることでキャリアの意義がさらに広がったと感じており、今後の成長にも大きな期待を寄せています。
マッキンゼーの求人情報
マッキンゼーでは、従来の戦略コンサルタントだけでなく、業界や機能に特化した多様なポジションを募集しています。
公式サイトには、ビジネスアナリストやアソシエイトといったコンサルタント職に加え、オペレーション、デジタル、金融、パブリックセクター、サステナビリティなど、特定領域に特化した職種が掲載されています。
以下に、公式サイトに掲載されている主なポジションを整理しました。
ポジション | 役割概要 |
---|---|
インテグレイティブコンサルタント | 戦略から実行までを一貫して担い、クライアントの変革をリードする。幅広い業界でのプロジェクトに参画 |
ビジネスアナリスト | 若手人材を中心に採用されるポジション。調査・分析を通じて課題を構造化し、チームでの戦略立案を支援 |
オペレーション | サプライチェーンや生産性改善など、企業のオペレーション領域に特化して成果を出す |
デジタル(DnA) | デジタル・アナリティクスの知見を活かし、クライアントのDX推進を支援。データサイエンティストやエンジニアも含む |
マッキンゼー・アクセラレート | 戦略提言を行うだけでなく、企業が変革を成功させるために必要な組織的な変革の実行と、実行能力の構築を支援する特設チーム |
RTS(企業変革・再生) | 財務改善や組織改革など、企業の再生・大規模変革プロジェクトに携わる |
金融サービス(FIG) | 金融業界(銀行・証券・保険等)に特化し、戦略や業務改革を支援する |
プライベートエクイティ・プリンシパルインベスター(PEPI) | 投資先企業の価値向上やM&A戦略など、PEファンドや投資家向けの支援を行う |
パブリックセクター(SHaPE) | 行政機関や公共団体を対象に、政策立案や社会課題の解決を支援する |
グローバル・エナジー・アンド・マテリアル | エネルギー・資源・素材産業に関わる企業を対象に、戦略・オペレーション改革を行う |
サステナビリティ | 脱炭素や環境対応など、持続可能性をテーマにした企業変革を推進 |
マーケティング・アンド・セールス | 顧客戦略や営業組織改革、ブランド戦略などに特化した支援を行う |
Client Capabilities Network(CCN) | 世界中の知見を集約し、プロジェクトに必要な専門リソースやデータベースを提供 |
引用:採用情報|マッキンゼー
マッキンゼーの求人は、伝統的な戦略コンサルタント職に加えて、デジタル・アナリティクス・オペレーション・ヘルスケアといった専門領域のニーズが年々拡大しています。
コンサルティング経験がない方でも、自身の専門性や業界経験を活かして挑戦できるチャンスがあるのが特徴です。
求人の詳細は時期によって変動するため、最新情報を確認しながら、自分のスキルやキャリア志向に合うポジションを見極めることが重要です。
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<リンク>
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