シンプレクスへの転職
2025年09月29日更新
シンプレクスは、金融領域に強みを持つITコンサルティングファームとして、多くの大手企業から厚い信頼を得ています。
戦略立案からシステム開発・運用までを一貫して担う体制を持ち、業界でも独自のポジションを築いてきました。
転職先としても専門性を高められる環境として注目されており、高いスキルを持つ人材が集まる場でもあります。
その分、入社するには実務経験や専門知識が求められるため、事前の情報収集と対策が欠かせません。
本記事では、シンプレクスの企業概要や年収水準、転職難易度、求められる人物像から選考プロセスまでを整理しました。
さらに、実際の転職事例や最新の求人情報も交えて解説するので、シンプレクスへの転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
著者

門山 友輔
Kadoyama Yusuke
システムベンダーで経験を積んだのち、大手転職エージェントであるパソナにてIT/コンサル業界向けの転職支援に従事。半期MVP6回、年間MVP受賞、全社売上レコード更新などの実績を有する。
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監修者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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目次
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シンプレクスの企業概要/特徴
シンプレクスは、金融分野を中心に高い専門性を誇るITコンサルティングファームです。
金融機関に対して、戦略立案からシステム開発・運用までを一貫して支援できる点が大きな特徴であり、国内でも数少ない「ビジネス×テクノロジー」の両輪を兼ね備えた企業として知られています。
特に、証券・銀行・保険といった金融機関のフロント領域(金融機関の収益に直結する顧客対応や市場取引の業務領域)に強みを持ち、基幹システムの開発やリスク管理、デジタルトレーディングなど、専門性の高いプロジェクトを数多く手がけています。
さらに近年では、金融領域で培った知見を活かし、デジタル化や先端テクノロジーを軸とした新規事業支援にも取り組んでいる点も大きな特徴です。
社内にはエンジニアやコンサルタントが多数在籍しており、「高度な技術力」と「実践的な課題解決力」の両立が強みです。
採用においても専門性を発揮できる即戦力人材が求められる傾向が強く、挑戦的な環境でキャリアを築きたい方にとっては魅力的な企業といえます。
会社名 | シンプレクス株式会社(Simplex Inc.) |
---|---|
設立年月日 | 2016年9月13日(2016年12月1日に事業再編により合併) |
資本金 | 4,750百万円(2025年3月31日現在) |
代表者 | 代表取締役社長(CEO)金子 英樹 |
連結従業員数 | 1,792名(2025年4月1日現在) |
事業内容 | コンサルティングサービス、システム開発、運用保守 |
所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 |
公式サイトURL | https://www.simplex.inc/ |
シンプレクスの年収
シンプレクスは、成果に応じた報酬が明確に設定されている点が特徴で、コンサルティング業界のなかでも高水準の給与体系を誇ります。
ホールディングスが公開している有価証券報告書によると、2024年度の平均年収は約982万円となっており、専門性を発揮する人材に十分な還元を行っていることがわかります。 (引用:2025年3月期 有価証券報告書|シンプレクス・ホールディングス株式会社)
同社では5つの職位(タイトル)が設けられており、役職が上がるごとに年収レンジも大きく引き上げられます。
2025年4月からは給与テーブルが改定され、初年度年俸は600万円に引き上げられました。
若手のうちから高い水準でスタートできるため、成果を上げることで大幅な年収アップも期待できます。
役職(タイトル) | 年収目安 |
---|---|
Executive Principal(エグゼクティブプリンシパル) | 2,000万円〜 |
Principal(プリンシパル) | 1,500万円~ |
Associate Principal(アソシエイトプリンシパル) | 1,100万円~ |
Lead(リード) | 800万円~ |
Staff(スタッフ) | 600万円~ |
さらに、シンプレクスは「新卒8年目で年収1,000万円に到達すること」を標準的な成長モデルと定義しています。
年次ごとの成長イメージが明示されているため、将来のキャリアパスを描きやすい点も魅力です。
以下では、OpenWorkの口コミなど外部情報をもとにした年齢別の年収目安を紹介します。
年齢 | 推定年収 | 推定範囲 |
---|---|---|
25歳 | 590万円 | 450万円~773万円 |
30歳 | 730万円 | 557万円~957万円 |
35歳 | 924万円 | 705万円~1,211万円 |
40歳 | 1,149万円 | 877万円~1,506万円 |
45歳 | 1,288万円 | 983万円~1,687万円 |
役職別と年齢別の両面から年収を確認することで、自身のキャリアに応じた将来像をイメージしやすくなります。
シンプレクスの転職難易度
シンプレクスの転職難易度は比較的高い水準にあります。
特に金融とITの両面で高度な知識やスキルを求められるため、十分な準備なしでは選考を突破することは難しいでしょう。
難易度が高い理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 金融業界に関する知識と、IT・システムに関するスキルの両方が求められる
- 戦略から実装まで一気通貫で担うため、論理的思考力と実務遂行力が両立して必要
- 面接での質問が深掘り型であり、表面的な回答では評価されにくい
- プロジェクトが高難度である分、即戦力人材を重視する傾向が強い
口コミでも、面接の厳しさに関する声が多く見られます。
一次面接からかなり深掘りされるので、そこはきちんと対策していから面接に行くことをお勧めします。 引用:転職会議
業界理解をしっかりとする前に面接に挑んでしまったためしっかりと対策するといいと思います。 引用:転職会議
これらの声からも、徹底した業界理解とケース想定への準備が不可欠であることがわかります。
金融領域のトレンドやシンプレクスの事業内容を理解し、自身のスキルや経験とどう結びつけられるかを整理しておくことが選考突破の鍵になります。
シンプレクスに向いている人(求められる人物像)
シンプレクスは、金融とITの両面に強みを持つコンサルティングファームです。
そのため、同社に向いているのは高度な専門性を磨きながら、難易度の高い課題解決に挑戦できる人材です。
求められる人物像は次の通りです。
- 論理的思考力が高く、複雑な課題を構造的に整理できる人
- 金融業界やテクノロジーに強い関心を持ち、学び続けられる人
- クライアントと密に関わり、主体的に成果を追求できる人
- 専門分野だけでなく、ビジネスとITの橋渡し役として動ける人
- 挑戦的な環境を楽しみ、成長意欲を持って取り組める人
シンプレクスのプロジェクトは、金融機関のフロント領域を支えるシステム開発や新規事業支援など、専門性の高い案件が中心です。
そのため、自分の知識やスキルを武器に「価値あるアウトプットを出し続けること」が強く求められます。
また、公式メッセージでも「プロフェッショナルとしての自立」を掲げており、指示待ちではなく、自ら考え行動する姿勢が評価されやすい環境です。
反対に、安定志向が強く変化に対応するのが苦手な人にはミスマッチになりやすいでしょう。
挑戦を成長の機会と捉えられる人にとって、シンプレクスは大きなキャリアアップの舞台となります。
シンプレクスの選考プロセス
シンプレクスの選考は、基本的に以下の流れで進みます。
一般的なコンサルティングファームと比べても、面接での深掘りやスキル確認が徹底されている点が特徴です。
書類選考 | 職務経歴書やスキルシートをもとに、専門性や業務実績が評価される。金融やITに関する経験を具体的に示すことが重要 |
一次~二次面接 | 現場のコンサルタントやマネージャーが担当し、これまでの業務経験やスキルを深掘りされる。特に「課題にどう向き合い、どのように解決したか」といったプロセス重視の質問が多い |
最終面接 | 部門責任者や役員クラスとの面接が行われる。専門知識に加えて、カルチャーフィットや長期的な成長意欲が確認される |
筆記試験(ケースによる) | ロジカルシンキングや数的処理を測る試験が行われる場合がある。コンサルタントとしての基礎力を確認する狙いがあり、事前にケース問題やSPI系の対策をしておくと安心 |
シンプレクスの選考は、特に面接での深掘りが厳しいことで知られています。
表面的な回答では通過が難しく、過去の経験を論理的に整理して伝えられるかが合否を左右します。
そのため、応募前に金融業界の動向や同社のプロジェクト事例を理解し、自身の強みと結びつけて話せる準備が必要です。
シンプレクスの選考対策
シンプレクスの選考を突破するには、書類選考と面接対策をどちらも十分に行うことが重要です。
特に面接は深掘り型の質問が多いため、事前準備の有無が合否を左右します。
書類選考の対策は以下の通りです。
- 志望動機は「なぜシンプレクスか」を具体的に示す
- 職務経歴書は成果とプロセスを定量的に整理する
志望動機では、シンプレクスが金融とITを融合させた事業モデルに強みを持つ点を踏まえ、自身の経験をどのように活かせるのかを明確にすることが大切です。
公式HPに掲載されているプロジェクト事例を引用すれば、説得力が増します。
職務経歴書では、単なる業務内容の羅列ではなく「どの課題に取り組み、どう解決したのか」を数値や具体例とあわせて記載するのが効果的です。
特に金融システム開発やプロジェクトマネジメントの経験は高く評価されます。
一方、面接の対策は以下の通りです。
- ケース面接は結論ファーストで、構造的に回答する
- 役員面接ではカルチャーフィットと成長意欲を伝える
ケース面接では、ビジネス課題に対する分析力や論理性が試されます。
結論から話し、根拠を順序立てて説明する練習を重ねると安心です。
役員面接では、スキルだけでなく「自ら考え抜き、挑戦を楽しむ姿勢」が重視されます。
志望動機やキャリアビジョンに、シンプレクスで成長したい理由を結びつけて話すことで説得力を高められます。 シンプレクスへの転職成功のためのポイント シンプレクスへの転職を成功させるには、選考対策に加えてキャリア観や働き方を踏まえた準備が欠かせません。
特に以下のポイントを意識すると効果的です。
- キャリアプランを長期視点で描く
- 金融とITの双方で強みを示す
- 主体性とプロフェッショナル意識を強調する
- ハードワークへの適応力を整理する
まず、同社は「新卒8年目で年収1,000万円」という成長モデルを掲げており、中長期的なキャリア設計と親和性が高い人材を求めています。
単なる転職先ではなく、自分の将来像と重ねて語れる準備が必要です。
また、戦略からシステム実装までを担うため、金融業界の知識とITスキルをどちらも活かせることをアピールすると強みになります。
さらに「自立したプロフェッショナル」を志向する企業文化があるため、自ら課題を発見し解決した経験を伝えると評価につながります。
加えて、シンプレクスは高難度のプロジェクトを数多く抱えているため、タフな環境に対応できることも大切です。
過去の経験から得た適応力や持続力を整理し、面接で具体的に示せるよう準備しましょう。
シンプレクスへの転職事例
シンプレクスは金融とITを融合させた高度なプロジェクトを手がけており、転職事例でも幅広いバックグラウンドを持つ方が見られます。
ここではシンプレクスでのキャリアをイメージできるよう、近しいIT系コンサルティングファームの事例を3つ紹介します。
氏名 | 年齢 | 学歴 | 前職/職種 | 転職後/ポジション | 年収(前→後) |
---|---|---|---|---|---|
S.Oさん | 25歳 | 神戸大学 | 通信業界/法人営業 | IT系コンサルティングファーム/アナリスト | 530万円→700万円 |
H.Sさん | 26歳 | 東京工業大学 | IT業界/アプリケーションエンジニア | IT系コンサルティングファーム/コンサルタント | 600万円→700万円 |
K.Oさん | 28歳 | 早稲田大学 | 飲料メーカー/社内SE | IT系コンサルティングファーム/コンサルタント | 550万円→700万円 |
事例① S.Oさん(25歳・法人営業からアナリストへ)
通信業界で法人営業を担当していたものの、成長実感が得られず転職を決意したS.Oさん。
ITへの関心を志望動機に結びつけ、ITコンサルタントとしてキャリアをスタートしました。
年収は530万円から700万円へと上がり、早期の成長環境を得ています。
事例② H.Sさん(26歳・エンジニアからコンサルタントへ)
アプリケーションエンジニアとして経験を積むなかで裁量の少なさに課題を感じ、ITコンサルタントへ転職したH.Sさん。
顧客視点を活かしたCRM領域での挑戦を選び、成果を正当に評価される環境に移ることで年収も上昇しています。
事例③ K.Oさん(28歳・社内SEからコンサルタントへ)
飲料メーカーで社内SEを務めていましたが、ヘルプデスク業務が中心となり成長に限界を感じて転職を決断したK.Oさん。
ITコンサルタントとしてSAP導入支援に携わり、専門性を広げるキャリアを歩み始めています。年収は550万円から700万円へアップしました。
シンプレクスの求人情報
シンプレクスでは2025年9月現在、26件の求人が公開されており、コンサルタント職からエンジニア職、データ関連やバックオフィスまで幅広いポジションで募集があります。
主なカテゴリと代表的な職種をまとめると以下の通りです。
カテゴリ | 主な募集職種 | 特徴 |
---|---|---|
コンサルタント職 | ビジネスコンサルタント、CRMコンサルタント など | 戦略立案から実装支援まで一貫して担当。業界やテーマに縛られず幅広い案件に関われる |
エンジニア職 | アプリケーションエンジニア、クラウドエンジニア、QAエンジニア など | 金融系システム開発やクラウド基盤構築など、高度なテクノロジーを駆使する案件が多い |
データ・AI関連 | データサイエンティスト、機械学習エンジニア、データエンジニア など | AIやビッグデータを活用した新規事業や分析支援に携われる |
バックオフィス | 人事、経理、法務、広報 など | 急成長する企業を支える管理部門でも幅広く人材を募集 |
このように、コンサルタントとエンジニア職の募集が中心ですが、データサイエンスやバックオフィスまで多様なキャリアの選択肢が用意されています。
詳細は公式サイトで各求人ページが公開されているため、自身のスキルや志向と照らし合わせて確認するとよいでしょう。
シンプレクスの関連コンテンツ
MyVisionでは、シンプレクスに関連する解説記事を複数掲載しています。
以下のコンテンツもあわせてご覧いただくことで、転職活動の検討材料をさらに広げられます。
Myvisionが選ばれる理由
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