MyVision

コンサル転職No.1エージェント

スカウトアプリの
登録・ログイン

無料

転職相談をする

コンサル転職TOP>

デューデリジェンスとは?7つの種類と進め方・携わる職種を解説

1Day選考会訴求 spサイズ

2026年10月23日更新

デューデリジェンスとは、M&Aや投資の際に対象企業の財務状況や事業の実態、潜在的なリスクなどを詳しく調査することです。M&A関連業務に携わる人や、FAS・M&Aコンサルティング業界への転職を検討している人のなかには、具体的に何を調査するのか、どのような手順で進めるのか、疑問を持つ人もいるでしょう。

デューデリジェンスには財務・法務・ビジネスなど複数の種類があり、それぞれ調査する内容や担当する専門家が異なります。本記事では、デューデリジェンスの7つの種類と調査内容、実施する目的や進め方、費用・期間の目安を解説します。さらに、調査結果がM&Aの意思決定に与える影響や、デューデリジェンスに携わる職種、活かせる経験・スキルも紹介します。

相談はすべて無料(登録1分)

目次

デューデリジェンスとは デューデリジェンスを実施する3つの目的 デューデリジェンスの主な種類と調査内容 デューデリジェンスにかかる費用と期間 デューデリジェンスの進め方 デューデリジェンスの調査結果がM&Aに与える影響 デューデリジェンスに携わる主な専門職 デューデリジェンスに活かせる経験・スキル よくある質問 まとめ

FAS(財務アドバイザリー)の求人情報

M&Aコンサルタント(法人部/譲受企業担当)

想定年収

-

勤務地

東京都(港区)

業務内容

M&Aコンサルタント(法人部)の仕事は、日本における最重要課題である「企業の事業承継」において、譲受企業(買い手)側を担当し、譲渡企業との最適なマッチングを実現する社会的使命の大きな仕事です。 当社のM&A支援は、譲渡企業を担当する企業情報部と、譲受企業を担当する法人部の連携によって成り立っています。法人部は、譲受企業を自ら発掘(ソーシング)してリレーションを構築し、案件提案からディール成立までを買い手側の立場で一気通貫で支援します。 担当業務 ・譲受候補企業の選定(業種・エリア・財務状況・成長戦略からのロングリスト作成) ・IR資料・決算情報の読み込みによるシナジー仮説の構築 ・経営者・M&A担当役員へのアプローチ、譲受ニーズのヒアリング ・譲受企業のM&A戦略の立案支援 ・譲渡案件のビジネスモデル・財務分析、譲受企業への案件提案 ・企業価値算定の説明、M&Aスキームの検討・提案 ・基本合意〜デューデリジェンス〜株式譲渡契約締結までの譲受企業側フォロー ・譲受企業データベースの構築・運用 譲受企業のソーシングは、やみくもなアプローチではありません。譲渡案件のビジネスモデル・財務内容を分析し、「この会社が譲り受ければどのようなシナジーが生まれるか」という仮説を立てたうえで経営層にアプローチします。開拓する営業力と、仮説を組み立てる分析力の両方が求められる仕事です。 入社当初は既存の譲受企業リストへの案件提案とM&A知識のインプットから始め、段階的に新規ソーシングへ担当範囲を広げます。案件が進んだ場合は、部長などの同行/サポートを得ながらメイン担当として一気通貫で対応していきます。自身の案件成約、OJTや社内ナレッジを通じてスキルアップを行い、M&Aの一連のフローをこなせるようになっていただきます。

【SV統轄】サスティナビリティコンサルタント(サステナビリティ開示支援・社内体制構築支援)

想定年収

-

勤務地

東京都(千代田区大手町)

業務内容

・監査法人におけるサステナビリティ開示対応支援(主に時価総額5,000億円以上の企業を対象) ・SSBJ・CSRD等のサステナビリティ開示基準への対応に向けたプロジェクト管理およびPMO業務 ・サステナビリティ関連のリスク・機会の特定、および将来的な財務影響の分析・算定支援 ・開示基準対応に必要となるサステナビリティ関連情報の収集・管理体制(業務プロセス・システム)の構築支援 ●業務内容の変更の範囲:全ての業務への配置転換あり

【大手町】サポートスタッフ(BC企画部)

想定年収

350~500万円

勤務地

東京都(千代田区大手町)

業務内容

【BC企画部とは】 ビジネスコンサルティング企画部(以下BC企画部)は2023年1月より発足した新しい部署です。 全社組織的には、ビジネスコンサルティング事業部(以下BC事業部)と共に ビジネスコンサルティング部門(以下BC部門)に所属しています。 【業務内容】 (1)「全社事業計画プロジェクト。 補助金支援業務」 ⇒中堅中小企業向け補助金業務の全社事務局。 大規模成長投資補助金、成長加速化補助金、省力化補助金、新事業進出補助金を中心に ➀企画業務 ➁ナレッジ体系化業務 ➂現場メンバーのサポート業務 ④申請書類の品質管理業務 などを対応しています。 (2)「BC事業部の企画部門」                                                                                                  ⇒中堅中小企業を対象とした成長支援および再生支援など、 企業が事業継続する過程において、いろいろな局面に応じた支援を行う業務です。 ➀企画業務 ➁ナレッジ体系化業務 ➂中期事業計画策定のひな型作成 ④BC部門の社内ポータルの作成 ⑤東海、関西、九州各エリアへのBC事業のナレッジの展開 をサポートします。 ●会計系コンサルティングファームのサポートスタッフとして以下の業務を担当いただきます。 当面の慣れる間は、補助金業務関連に従事して頂きます。 (1)事務関係の庶務作業 ・企画部および事業部内の管理資料作成 ・提案書およびディスカッションペーパー作成補助、報告書の基礎データ入力・作成、体裁チェック ・営業事務(契約書、請求書等の処理、調査費等の経費申請等) (2)補助金およびコンサルティング現場でのサポート業務 ・各種エクセルデータ作成、パワーポイントでのグラフやチャート作成、AI活用による補助金審査サポート ・PL、BS、CFなどの財務分析サポート ・クライアントとの会議における議事録作成サポート ・統計データ等の加工・分析                                                                                        (3)補助金関連業務の情報収集および社内展開                                          ・経産省の補助金事務局、専門コンサル等からの最新情報を入手 ●変更の範囲:会社の定める業務

【岡山】サポートスタッフ

想定年収

300~500万円

勤務地

岡山駅周辺

業務内容

2027年1月に開設予定の岡山支店にて、拠点長およびコンサルタントの業務サポートを中心に、支店運営に関わる事務業務を担当いただきます。 当社では、地域企業に対して、事業承継、事業再生、経営コンサルティングなどの支援を行っています。 本ポジションには、コンサルタントが顧客対応や案件推進に専念できるよう、各種資料の作成、スケジュール調整、情報整理などを、正確かつスピーディーに進めていただくことを期待しています。 岡山支店における最初のサポートスタッフとして、拠点長と相談しながら業務の進め方を整え、円滑な支店運営を支えていただくポジションです。 大阪支社や広島支店のサポートスタッフとも連携し、既存拠点の進め方を参考にしながら業務を行っていただきます。 <具体的な業務> ・コンサルタント・拠点長の業務サポート ・拠点長のスケジュール管理および日程調整 ・顧客訪問や社内会議の日程調整 ・顧客訪問、打ち合わせ、会議に必要な資料の準備 ・Word、Excel、PowerPointを使用した資料作成および修正 ・提案書、見積書、企画書等の作成補助 ・データ入力、集計および情報整理 ・資料のコピー、ファイリング、文書管理 ・郵便物、お礼状、電報等の作成および手配 <支店運営に関する総務・庶務> ・電話、来客、業者対応 ・郵便物の作成、発送および到着確認 ・備品の在庫管理、発注および納品対応 ・会議準備 ・契約書、請求書、伝票等の事務処理 ・IT機器の不具合発生時における社内担当部署への連絡および作業補助 ・その他、岡山支店の運営に必要な事務・庶務業務 変更の範囲:会社の定める業務 <関西エリアについて> ・関西エリアは大阪・京都・広島の3拠点で構成されており、九州を除く西日本をカバーしています。 ・明るく、活気あふれており、些細なことでも相談しやすい環境です。 ・エリア全体で100名が所属し、平均年齢37歳。 ・さまざまなバックボーンがある方ばかりですので、自由な社風です。 (内訳) 税務系コンサルタント 20名 会計系コンサルタント 20名 その他専門コンサルタント(人事・システム・M&A・国際)25名 サポートスタッフ 25名

【大手町】労務コンサルタント※労務コンサル経験者(HR事業部)

想定年収

500~1,000万円

勤務地

東京都(千代田区大手町)

業務内容

主な業務領域/労務・人事制度・研修・組織開発など様々な領域の業務を行っています ・上場やM&Aに向けた労務DD、労務コンサルティング ・企業合併などに応じた、人事制度・労務管理体制の統合支援 ・HR領域アドバイザリー業務(労務顧問、人事アドバイザリー) ・人事制度(等級・評価・給与)の設計・運用 ・役員報酬制度の設計 ・サクセッションプラン・人材育成施策の企画 ・組織開発・エンゲージメント向上施策 ・プロダクト(パッケージ)開発 ※戦略策定〜導入支援まで一気通貫で担当するため、裁量と成長機会が大きい環境です。 ●変更の範囲:会社の定める業務 ●入社後の想定業務 入社後は、IPO・M&Aに伴う労務DDや労務改善アドバイザリー、労務顧問業務などの労務コンサルティングを中心にご担当いただきます。 また、当社では労務課題の解決にとどまらず、人事制度設計や企業統合に伴う人事・労務管理体制の統合支援まで一貫して支援しているため、労務領域に加えて人事制度コンサルティングにも携わっていただきます。 さらに、人的資本経営支援や企業統合支援、研修・セミナー講師など、HR領域全般へ専門性を広げていただくことも可能です。 なお、実務経験の浅い方については、OJTを通じて基礎知識やコンサルティングスキルを習得しながら、段階的にプロジェクトへ参画いただきますのでご安心ください。 案件/プロジェクト事例 <案件のルート/業界> 安定した案件基盤: 金融機関からの紹介(約8割)および社内他部署との連携により、質の高い案件が安定的に寄せられます。 多彩なクライアント: スタートアップから上場企業まで、中堅・中小企業を中心に業界を問わず幅広いフェーズを経験可能です。 戦略的なアサイン: 専門領域のマネージャーが一人ひとりのスキルやキャリアプランを考慮し、最適なプロジェクトをアサイン。 個々の成長フェーズに合わせ、着実なスキルアップを支援します。 少人数精鋭のチーム: コンサルタント1〜2名、アシスタント1名を基本単位とし、一人ひとりが大きな裁量を持ってクライアントに伴走します。 <案件発生~デリバリーまでの流れ> ご紹介: 金融機関や社内の他部門より、HR領域の課題を抱えるクライアントの紹介を受けます。 ヒアリング: クライアントへ訪問・面談を実施し、組織の現状や潜在的な課題をヒアリングします。 提案・スコープ設定: 課題に対する解決策を策定し、コンサルティング内容を提案。 具体的な支援の範囲(スコープ)を確定させます。 デリバリー: プロジェクトをキックオフ。 戦略の策定から現場への導入・定着まで、一気通貫で支援を行います。 ※当社は、金融機関と強いパイプがあるため、独力での新規顧客開拓は現在は行っておりません <コンサルティング事例> ・複数会社の企業統合に伴う、人事制度・労務管理体制の統合及び設計・改善 ・IPOやM&A時の人事/労務デューデリジェンス ・企業の抱える労務課題に対しての労務改善コンサルティング ・労務顧問(顧問業務は労務アドバイザリーに限定しているため、給与計算や社会保険手続き業務はありません) ・企業の人事制度設計、運用支援 ・各種研修やセミナーの実施 ※労務DDや労務改善支援をきっかけとして、その後の人事制度改定やPMI支援など中長期的なプロジェクトへ発展するケースも多くあります。 <今後の方針> 主力である人事制度構築案件で培ったノウハウを土台に、現在はIPOやM&Aにおける労務DDや、企業の人事制度・労務管理体制の統合支援、人的資本開示に関わる役員報酬設計など、より経営に直結する領域へも支援の幅を広げています。 HRTechの活用を含め、時代の変化に先んじた新たなコンサルティング価値の創出に取り組んでいきます。 ●入社事例 ・30代 上場会社の人事マネージャー → 労務コンサルファーム → AGSコンサルティング(マネージャー) 事業会社とコンサルティングファーム双方での経験を活かし、企業統合に伴う人事制度・労務管理体制の統合をリード。 労務DDやPMIにおける労務管理体制の統合支援を中心に担当。現在は人的資本経営支援や人事制度設計プロジェクトにも携わるなど、労務領域にとどまらないコンサルタントとして活躍しています。 ・20代 事業会社 → 社労士法人 → 労務コンサルファーム → AGSコンサルティング(コンサルタント) 事業会社・社労士法人・コンサルティングファームで培った知見をもとに、IPO・M&Aに伴う労務DDや労務改善アドバイザリーを実行。その他にも複数会社の人事制度の統合・設計から数千人規模の労務改善プロジェクトまで、多様なコンサルティング業務に携わっています。

デューデリジェンスとは

デューデリジェンスは、M&Aにおいて買収対象企業の実態を把握し、適切な意思決定をおこなうための調査です。まずは、デューデリジェンスの意味や語源、M&Aにおける役割を解説します。

デューデリジェンスの意味と語源

デューデリジェンスとは、M&Aや投資をおこなう際に、対象企業の経営状況や潜在的なリスクを詳しく調査することです。日本語では「買収監査」や「適正評価手続き」と呼ばれ、実務では「DD(ディーディー)」や「デューデリ」と略されることもあります。

英語では「Due Diligence」と表記し、Dueは「当然払うべき」、Diligenceは「注意・努力」を意味します。つまり、取引にあたって当然尽くすべき注意や努力という考え方が語源です。

M&Aにおいては、対象企業の財務状況や事業内容、法的な問題などを調査し、買収を進めるうえで必要な情報を把握するための手続きを指します。なお、買収監査という日本語が使われますが、財務諸表の適正性について監査意見を表明する法定監査とは目的が異なります。

▼M&Aコンサルタントの仕事内容について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

M&Aコンサルタントとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説

M&Aコンサルタントとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説

View More

M&Aにおけるデューデリジェンスの役割

M&Aにおけるデューデリジェンスは、買収の意思決定に必要な情報を得るための調査工程です 一般的には基本合意の締結後から最終契約の締結前に実施され、買い手企業が中心となって進めます。

M&Aのプロセスでは、買収候補企業の選定や条件交渉を経て、最終的な契約に進みます。デューデリジェンスはその途中に位置し、専門家による調査結果を取引の最終判断に反映させる役割を担います。

なお、売り手企業が売却準備のために実施する「セルサイドデューデリジェンス」もあり、実施する主体によって調査の位置づけが異なります。

何度相談しても費用は無料

デューデリジェンスを実施する3つの目的

デューデリジェンスは、M&Aにともなうリスクを把握し、買収の妥当性を判断するために実施されます。また、買収後の経営統合を円滑に進める役割も担っています。

デューデリジェンスを実施する3つの目的について見ていきましょう。

買収対象企業のリスクを把握する

買収対象企業のリスクを把握する目的は、買収後に発生する可能性のある損失や事業への悪影響を事前に見極めることです。

具体的なリスクには、以下のようなものがあります。

  • 財務上のリスク:帳簿に記載されていない簿外債務や資金繰りの問題
  • 法務上のリスク:未解決の訴訟や重要な契約に関する問題
  • 事業上のリスク:主要取引先への過度な依存や市場環境の悪化

こうしたリスクを抱えた企業を買収すると、想定外の支出が発生したり、期待していた収益を確保できなかったりする可能性があります。

デューデリジェンスによって問題の深刻さを把握することで、買収後に生じうる影響を事前に評価できます。

買収価格の妥当性を検証する

デューデリジェンスには、買収対象企業の実際の価値を把握し、買収価格が妥当かどうかを検証する目的があります。 M&Aでは、売り手企業が提示する業績や事業計画が、必ずしも企業の実態を正確に反映しているとは限りません。

そのため、一時的な利益や特殊な費用を除いた正常収益力、実質的な負債、将来の成長可能性などを確認します。これにより、当初想定していた企業価値と実態に差がないかを判断できます。

調査結果によって企業価値の評価が変われば、買収価格を再検討する根拠になります。過大な価格での買収を防ぎ、適正な条件で取引を進めるためにも欠かせない調査です。

買収後の経営統合に備える

デューデリジェンスは、M&A成立後の経営統合(PMI)を円滑に進めるためにも実施されます。PMIとは、買収後に双方の企業の組織や業務、経営体制などを統合し、M&Aの効果を高める取り組みです。

買収前に人事制度やITシステム、業務プロセスなどの違いを把握することで、統合にともなう課題を予測できます。たとえば、給与体系が大きく異なる場合は、従業員の処遇や制度変更の方針を事前に検討することが可能です。

また、システムの統合に必要な費用や期間を見積もることで、買収後の計画も立てやすくなります。デューデリジェンスは、M&A成立後の混乱を抑え、統合を計画的に進めるための準備としても役立ちます。

【MyVision編集部の見解】 買収後の経営統合を見据える場合、デューデリジェンスで問題が見つかったこと自体を、買収のマイナス材料と判断するのは早計です。重要なのは、その問題が買収目的の実現にどの程度影響し、自社の経営資源で対応できるかという視点です。

たとえば、人事制度の違いは段階的な統合で解消できる可能性があります。しかし、買収の目的が優秀な技術者の獲得である場合、処遇変更による人材流出は事業価値を大きく損なう恐れがあるでしょう。

同じ人事上の課題でも、買収目的によって評価は変わります。リスクの深刻さに加え、解消に必要な時間や費用、買収後に期待する事業価値への影響を考慮することが、納得できる意思決定につながります。

登録後から情報提供可能

▼PMIについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

M&AのPMIとは?統合領域と進め方・携わる人に求められるスキル

M&AのPMIとは?統合領域と進め方・携わる人に求められるスキル

View More

デューデリジェンスの主な種類と調査内容

デューデリジェンスの主な種類と調査内容 デューデリジェンスには、調査対象や目的に応じて複数の種類があります。財務・税務・法務・ビジネスなど、それぞれ確認する項目や発見できるリスクが異なるため、対象企業の状況に合わせて実施されます。

次に、代表的な7種類のデューデリジェンスについて、主な調査内容や特徴を解説します。

財務デューデリジェンス

財務デューデリジェンスは、買収対象企業の財務状況や収益力を調査し、財務上の問題を明らかにするものです。過去の決算数値を確認するほか、継続的に利益を生み出せるか、資金繰りに問題がないかなどを分析します。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • 正常収益力:一時的な利益や費用を除いた、本来の収益力
  • キャッシュフロー:事業活動による資金の流入・流出の状況
  • 運転資本:売掛金や棚卸資産、買掛金など、日常的な事業運営に必要な資金の状況
  • 簿外債務・偶発債務:帳簿に計上されていない債務や、将来発生する可能性のある債務
  • 設備投資:過去の投資実績や今後必要となる設備更新費用

たとえば、売上や利益が好調でも、一時的な特別利益によって業績が押し上げられている場合、継続的な収益力は見た目ほど高くない可能性があります。

こうした財務上の実態を把握することで、決算書の数値だけでは判断しにくい収益の安定性や資金面の課題を明らかにできます。

税務デューデリジェンス

税務デューデリジェンスは、買収対象企業の税務処理や申告状況を調査し、潜在的な税務リスクを明らかにするものです。過去の税務処理に問題がないかを確認し、買収後に想定外の税負担が発生する可能性を検証します。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • 税務申告・納税状況:法人税や消費税などの申告内容、納税状況の確認
  • 税務調査の履歴:過去の税務調査で指摘された問題や対応状況
  • 関連当事者間取引:親会社・子会社などの関係会社間でおこなわれた取引の税務処理
  • 組織再編の履歴:過去の合併や会社分割などにともなう税務処理
  • 繰越欠損金:過去の赤字を将来の課税所得から控除できる可能性や適用条件

たとえば、過去の取引に関する税務処理が不適切だった場合、買収後に追徴課税が発生する可能性があります。追徴課税とは、申告漏れなどによって不足していた税金を追加で納めることです。

こうした税務上の問題を事前に把握することで、将来発生しうる税負担を見積もり、買収にともなう税務リスクを評価できます。

法務デューデリジェンス

法務デューデリジェンスは、買収対象企業の契約関係や法令遵守状況を調査し、法的な問題やリスクを明らかにするものです。事業に必要な許認可や知的財産権、訴訟・紛争の有無などを確認し、買収後の事業運営に支障が生じる可能性を検証します。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • 契約関係:主要取引先との契約内容や、買収によって契約条件が変更される可能性
  • 法令遵守:事業に関連する法令への対応状況や違反の有無
  • 許認可:事業に必要な許認可の取得状況や買収後の承継可否
  • 知的財産権:特許権や商標権などの保有状況、権利侵害のリスク
  • 訴訟・紛争:係争中の案件や将来的に訴訟へ発展する可能性

たとえば、主要取引先との契約に、企業の支配権が変わった際に契約を解除できる条項が含まれている場合があります。これは「チェンジオブコントロール条項(COC条項)」と呼ばれ、買収後の取引継続に影響する可能性があるものです。

法務デューデリジェンスによって契約上の制約や法的な問題を把握することで、買収後の事業継続に関わるリスクを明確にできます。

ビジネスデューデリジェンス

ビジネスデューデリジェンスは、買収対象企業の事業の競争力や将来性を調査し、持続的な成長が見込めるかを評価するものです。事業デューデリジェンスとも呼ばれ、市場環境や競合企業との関係、ビジネスモデルなどを多角的に分析します。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • 市場環境:市場規模や成長性、業界動向、需要の変化
  • 競合状況:市場シェアや競合企業との差別化要因、競争優位性
  • 顧客構成:主要顧客への依存度や取引の継続性
  • ビジネスモデル:収益構造や商品・サービスの強み
  • 事業計画:売上予測や成長戦略の実現可能性
  • シナジー効果:買収によって期待できる売上拡大やコスト削減の可能性

たとえば、現在の売上が好調でも、市場全体が縮小傾向にあれば、将来的な成長は難しくなる可能性があります。また、競争優位性が一時的なものであれば、事業計画で想定した利益を確保できないことも考えられます。

ビジネスデューデリジェンスでは、現在の業績に加えて、事業の強みが将来も維持できるかを検証することが特徴です。

人事デューデリジェンス

人事デューデリジェンスは、買収対象企業の人材や組織体制、人事制度などを調査し、人事・労務に関する課題やリスクを明らかにするものです。従業員の構成や人件費の状況を確認し、買収後も安定した組織運営を続けられるかを検証します。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • 従業員構成:年齢層や雇用形態、部門別の人員配置状況
  • 人件費:給与水準や退職金制度、人件費の適正性
  • 人事制度:評価制度や報酬体系、福利厚生の内容
  • 労使関係:労働組合との関係や労務上の問題、未払い残業代の有無
  • 重要人材:経営幹部や専門人材の在籍状況、離職リスク

たとえば、特定の技術者に事業運営が依存している企業では、その人材が買収後に退職すると、技術力や顧客対応力が低下する恐れがあります。また、未払い残業代が判明した場合には、追加の人件費負担が生じる可能性もあるでしょう。

人事デューデリジェンスでは、人材の確保や組織運営の安定性に影響する問題を把握し、買収にともなう人事面のリスクを評価します。

ITデューデリジェンス

ITデューデリジェンスは、買収対象企業の情報システムやIT資産を調査し、システム運用や情報セキュリティに関するリスクを明らかにするものです。既存システムの状態やIT関連費用などを確認し、買収後の事業運営に問題が生じる可能性を検証します。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • ITシステム:基幹システムや業務アプリケーションの構成、老朽化の状況
  • IT資産:サーバーやネットワーク、ソフトウェアなどの保有・利用状況
  • ITコスト:システムの運用・保守費用や今後必要となる投資額
  • 情報セキュリティ:サイバー攻撃への対策状況や情報漏洩のリスク
  • IT組織:システム担当者の人数やスキル、外部委託の状況
  • システム統合:買収後のシステム連携に伴う技術的な課題や追加費用

たとえば、買収対象企業の基幹システムが老朽化している場合、買収後に大規模な改修や更新が必要となり、想定外の費用が発生する可能性があります。

また、情報セキュリティ対策が不十分であれば、情報漏洩やシステム停止によって事業に損失が生じる恐れもあるでしょう。

ITデューデリジェンスでは、システムの技術的な問題に加え、その対応に必要な投資額や事業への影響を評価することが特徴です。

環境デューデリジェンス

環境デューデリジェンスは、買収対象企業の事業活動や保有施設に関する環境リスクを調査し、将来的な損失や法的な問題を明らかにするものです。とくに工場や製造設備を保有する企業のM&Aでは、土壌汚染や有害物質の管理状況などが重要な調査対象となります。

主な調査項目は以下のとおりです。

  • 土壌・地下水汚染:工場や事業用地における有害物質による汚染の有無
  • 有害物質の管理:化学物質や廃棄物の保管・処理状況
  • 環境関連法令:排水・排ガス規制などへの対応状況や法令違反の有無
  • 行政指導・環境トラブル:過去の行政指導や近隣住民との紛争の有無
  • 環境対策費用:汚染の除去や設備改修に必要となる費用

たとえば、買収後に工場用地の土壌汚染が発覚した場合、浄化工事に多額の費用が発生する可能性があります。また、環境関連法令への対応が不十分であれば、設備の改修や操業方法の変更が求められることもあるでしょう。

環境デューデリジェンスでは、こうした環境上の問題が将来の費用負担や事業継続にどの程度影響するのかを評価します。

登録1分の簡単3ステップ

デューデリジェンスにかかる費用と期間

デューデリジェンスにかかる費用や期間は、買収対象企業の規模や調査の種類、対象範囲によって異なります。適切な予算やスケジュールを検討するためには、それぞれの目安を把握しておくことが必要です。

続いて、企業規模別・種類別の費用目安や費用を抑えるポイント、実施期間について解説します。

企業規模別の費用相場

企業規模別の費用相場 デューデリジェンスの費用は、買収対象企業の規模が大きくなるほど高くなる傾向があります。企業規模が拡大すると、確認すべき財務情報や契約書、事業拠点などが増え、調査に必要な作業量も多くなるためです。

企業の売上規模別に、財務・法務・税務デューデリジェンスを実施した場合の費用目安をまとめました。

対象企業の売上規模費用相場の目安
3億円未満200万〜400万円
3億〜10億円300万〜600万円
10億〜50億円500万〜1,000万円
50億円超1,000万円〜

※財務・法務・税務の3種類を実施した場合の目安。2026年6月5日時点の参考情報であり、実際の費用を保証するものではありません。

ただし、費用を左右するのは企業規模だけではありません。 売上規模が小さくても、複数の子会社や海外拠点を保有している場合は、調査が複雑になり費用が増える可能性があります。

反対に、事業構造がシンプルで必要な資料がそろっていれば、比較的規模の大きな企業でも調査負担を抑えられる場合があります。企業規模はあくまで目安とし、事業の複雑さや調査範囲も含めて費用を見積もる必要があります。

※参考:船井総研M&A「デューデリジェンス(DD)費用の相場と内訳|M&Aで費用を抑える実務ポイント」(2026年6月5日公開)

種類別の費用目安

デューデリジェンスの費用は、調査の種類によっても異なります。財務・税務・法務などの各分野では、必要となる専門知識や調査項目、作業量が異なるためです。

主なデューデリジェンスの種類別に、費用の目安をまとめました。

種類費用目安
財務デューデリジェンス50万〜200万円
税務デューデリジェンス30万〜150万円
法務デューデリジェンス50万〜300万円
ビジネスデューデリジェンス50万〜数百万円以上
人事デューデリジェンス30万〜200万円程度
ITデューデリジェンス30万〜200万円程度
環境デューデリジェンス数十万〜数百万円

※2026年4〜5月公開の参考資料に掲載された中小企業のM&Aを中心とする概算。人事・ITは共通の目安であり、環境DDは対象施設や調査内容によって費用が大きく変動します。

費用には調査を担当する公認会計士や弁護士、コンサルタントなどの報酬が含まれます。専門家の報酬は、作業時間に応じて計算されるケースもあり、調査項目が増えるほど費用も高くなる傾向です。

また、複数のデューデリジェンスを実施する場合は、それぞれの調査費用が発生します。財務・税務・法務を組み合わせるケースや、事業特性に応じてIT・環境などの調査を追加するケースもあるため、必要な調査全体で予算を考える必要があります。

※参考:小谷野税理士法人「デューデリジェンスの費用相場と種類別の内訳・安く抑えるコツ」(2026年5月19日公開)

費用を抑えるためのポイント

デューデリジェンスの費用を抑えるには、調査範囲を適切に設定し、必要な資料や実施体制を事前に準備することが有効です。調査項目が増えるほど専門家の作業量も多くなるため、重要度に応じた効率的な進め方が求められます。

具体的なポイントは以下のとおりです。

  • 調査範囲の優先順位を決める:買収目的や事業特性を踏まえ、重要なリスクに関わる項目へ調査を集中させる
  • 必要資料を事前に準備する:財務諸表や契約書などを早めに用意し、資料の不足による追加作業を防ぐ
  • 複数の専門家から見積もりを取る:調査範囲や作業内容、報酬体系を比較して依頼先を検討する
  • 余裕のあるスケジュールを設定する:急な追加調査や人員投入による費用増加を防ぐ

ただし、費用削減を優先して必要な調査まで省略すると、重大なリスクを見落とす恐れがあります。とくに、買収後の事業継続や収益に大きな影響を与える項目は、十分な調査が欠かせません。

調査の重要度と費用のバランスを考慮し、専門家と協議しながら適切な調査範囲を設定することが、コストの最適化につながります。

実施期間の目安

デューデリジェンスの実施期間は、一般的に1〜2ヶ月程度が目安です。ただし、買収対象企業の規模や調査範囲、事業の複雑さによって必要な期間は異なります。企業規模や案件の特徴ごとの目安は、以下のとおりです。

案件の規模・特徴実施期間の目安
小規模・調査範囲が限定的な案件2週間〜1ヶ月程度
一般的な中小企業のM&A1〜2ヶ月程度
複数拠点・海外取引を含む複雑な案件3ヶ月以上の場合もある

※2026年7月時点の参考情報に基づく目安。実際の期間は案件ごとに異なります。

実施期間に影響する主な要因は、調査対象となる資料の量や準備状況、調査領域の数、関係者へのヒアリングに必要な時間などです。たとえば、財務・法務・税務の調査を並行して進める場合でも、必要資料が不足していれば追加の確認作業が発生します。また、海外子会社を保有する企業では、現地の法制度や会計基準への対応によって期間が延びることもあるでしょう。

限られた期間で必要な調査を完了するには、資料開示や関係者との調整を計画的に進めることが求められます。

登録後から情報提供可能

デューデリジェンスの進め方

デューデリジェンスの進め方 デューデリジェンスは、調査方針の決定から資料収集、分析、結果の報告まで、段階的に進められます。各工程では、買い手企業と専門家が連携しながら必要な情報を確認します。

以下で、デューデリジェンスの具体的な進め方を5つのステップで見ていきましょう。

1.調査範囲と実施方針を決定する

デューデリジェンスの最初のステップは、M&Aの目的や買収対象企業の特徴を踏まえ、調査範囲と実施方針を決定することです。どの分野を重点的に調査するかを明確にし、必要な専門家やスケジュールを検討します。

具体的には、以下の項目を決定します。

  • 調査対象:財務・税務・法務・ビジネスなど、調査を実施する分野
  • 重点調査項目:買収目的や対象企業の事業特性から、とくに確認すべき事項
  • 実施体制:調査を担当する社内メンバーや外部専門家の役割分担
  • スケジュール:資料収集から調査報告までの実施期間

たとえば、海外子会社を持つ企業を買収する場合は、現地の法規制や税務上の問題を重点的に確認する必要があります。この段階で調査の方向性を明確にすることで、限られた期間でも買収判断に必要な情報を効率的に収集できる体制を整えられます。

2.必要資料を収集する

調査範囲と実施方針が決まったら、買収対象企業に必要な資料の開示を依頼します。調査を担当する専門家が資料請求リストを作成し、売り手企業から提供された情報を確認する段階です。

主に収集する資料は以下のとおりです。

  • 財務関連:決算書、試算表、借入金明細、資金繰り表
  • 税務関連:税務申告書、納税証明書、過去の税務調査に関する資料
  • 法務関連:主要取引先との契約書、許認可証、訴訟関連資料
  • 事業関連:事業計画書、売上実績、顧客別の取引データ
  • 人事関連:従業員名簿、就業規則、給与・退職金に関する資料

収集した資料は、バーチャルデータルーム(VDR)と呼ばれる、機密情報を安全に共有するためのオンライン環境で管理されることもあります。

また、資料に不足や不明点がある場合は、追加の開示を依頼。必要な情報を漏れなく収集することが、その後の分析や調査結果の信頼性を高めることにつながります。

3.資料分析とヒアリングを実施する

必要な資料がそろったら、各分野の専門家が内容を分析し、潜在的な問題や不明点を確認します。財務データの整合性や契約内容、事業計画の実現可能性などを検証し、買収に影響する事項を洗い出す段階です。

主な調査方法は以下のとおりです。

  • 財務分析:売上・利益の推移やキャッシュフロー、負債の状況を検証
  • 契約内容の精査:重要な取引契約や法的な制約の確認
  • 事業計画の検証:市場環境や過去の実績と照らした売上予測の妥当性の評価
  • 経営陣へのヒアリング:経営方針や事業課題、資料に記載されていない情報の確認
  • 現地調査:工場や事業所などを訪問し、設備や業務の実態を確認

たとえば、売上が増加している企業でも、特定の取引先への依存度が高い場合があります。その際は、経営陣へのヒアリングを通じて取引の継続性や今後の見通しを確認します。

資料上の数値と実際の経営状況を照らし合わせることで、書面だけでは判断できない課題やリスクの明確化が可能です。

4.調査結果を報告書にまとめる

資料分析やヒアリングが完了したら、各分野の調査結果を報告書にまとめ、買い手企業へ提出します。調査で判明した問題点やリスクを明確にし、M&Aの意思決定に活用できる形で報告する段階です。

報告書には、主に以下の内容を記載します。

  • 調査範囲・実施内容:調査対象となった分野や確認した資料、調査方法
  • 主な発見事項:財務・法務・事業などの調査で判明した問題点
  • リスクの評価:発見された問題の重大性や事業への影響
  • 対応に関する提言:追加調査の必要性や問題への対応方法
  • 調査上の制約:資料不足などによって十分に確認できなかった事項

たとえば、未払い残業代の可能性が判明した場合は、対象期間や想定される金額、追加確認が必要な事項などを記載します。

また、重大な問題が見つかった際には、最終報告を待たずに中間報告をおこなうケースもあります。発見事項の重要度や影響を明確にすることで、買い手企業が対応の優先順位を判断しやすくなるためです。

5.調査結果を買収条件や最終判断に反映する

デューデリジェンスの最終段階では、調査で判明した事実を踏まえ、買収条件の調整やM&Aの実行可否を判断します。買い手企業は専門家から提出された報告書を確認し、当初の想定と異なる点がないかを検討します。

調査結果を受けて検討する主な事項は以下のとおりです。

  • 買収価格の調整:収益力や負債の実態を踏まえた価格の再検討
  • 契約条件の変更:発見されたリスクに対応するための表明保証や補償条項の見直し
  • 追加調査の実施:不明点や重大な問題についての追加確認
  • 買収の実行可否:想定されるリスクや買収目的を踏まえた最終判断

また、重大な問題が発見された場合には、売り手企業と対応策を協議したうえで、取引を進めるかどうかを決定します。

デューデリジェンスは報告書の作成で完結するものではなく、得られた情報を実際の取引条件や経営判断に反映させることで、その役割を果たします。

国内コンサルファームをほぼ網羅

デューデリジェンスの調査結果がM&Aに与える影響

デューデリジェンスの調査結果は、M&Aの取引条件や最終的な買収判断に影響します。発見された問題の内容や深刻さによって、買収価格の見直しや契約条件の変更、取引の中止につながる場合もあります。調査結果がM&Aに与える影響を3つのケースを見てみましょう。

買収価格の見直しにつながるケース

デューデリジェンスによって当初の想定と異なる収益力や負債が判明した場合、買収価格の見直しにつながることがあります。対象企業の実態が事前の評価と異なれば、買い手企業が提示できる価格も変わるためです。

たとえば、年間利益が1億円の企業を買収する予定だったものの、調査によって3,000万円が一時的な利益だと判明したケースを考えてみましょう。この場合、継続的に得られる利益は7,000万円程度となり、当初の想定よりも企業価値が低く評価される可能性があります。

また、簿外債務や追加の設備投資が必要と判明した場合も、買収価格を引き下げる交渉材料です。調査で明らかになった財務上の実態を価格に反映することで、買い手企業は過大な投資を避け、合理的な条件での買収を検討できます。

契約条件の変更につながるケース

デューデリジェンスで一定のリスクが判明しても、契約条件を調整することでM&Aを進められる場合があります。問題の内容に応じて、売り手企業と買い手企業の間で責任の範囲や対応方法を取り決めるためです。

たとえば、税務デューデリジェンスによって過去の申告内容に問題が見つかり、将来的に追徴課税が発生する可能性が判明したケースが挙げられます。この場合、買収後に追加の税負担が生じた際の補償について、契約書に明記することがあります。

契約条件の調整には、主に以下のような方法があります。

  • 表明保証条項:売り手企業が財務状況や契約関係などについて、一定の事実が正確であることを保証する取り決め
  • 補償条項:契約で定めた問題によって損失が発生した場合の補償範囲や条件を定める取り決め
  • 前提条件:必要な許認可や取引先の同意取得など、買収実行までに満たすべき条件

契約条件を適切に設定することで、買収後に発生する可能性のある損失について、当事者間の責任分担を明確にできます。

買収の中止につながるケース

デューデリジェンスによって重大な問題が判明し、解決やリスク軽減が困難な場合には、M&Aそのものを中止することがあります。とくに、買収目的の達成や事業継続を根本から妨げる問題は、取引を断念する理由になり得ます。

買収の中止につながる主なケースは以下のとおりです。

  • 重大な法令違反:事業停止や多額の損害賠償につながる違反の発覚
  • 許認可の問題:事業継続に必要な許認可を買収後に利用できない状況
  • 重要な取引先の喪失:買収によって主要顧客との契約が終了し、事業の継続が困難になる可能性
  • 事業計画の実現困難:買収目的の達成に不可欠な事業基盤や成長見通しに重大な問題がある状況

たとえば、特定の許認可がなければ営業できない企業を買収する際、その許認可を買収後に利用できないことが判明した場合、予定していた事業を継続できなくなる恐れがあります。

このようなM&Aの継続を困難にする重大な問題は「ディールブレイカー」と呼ばれます。買収の中止は必ずしも失敗を意味するものではありません。デューデリジェンスによって許容できないリスクを事前に発見し、損失の発生を回避することも、調査の重要な成果といえます。

まずは情報収集から始める

デューデリジェンスに携わる主な専門職

デューデリジェンスは、財務・法務・事業分析などの専門知識を持つ人材が携わるものです。担当する業務や役割は職種によって異なり、それぞれの専門性を活かして調査を進めます。

ここでは、デューデリジェンスに携わる主な専門職と、それぞれの役割を解説します。

FASコンサルタント

FASコンサルタントは、財務・会計の専門知識を活かし、主に財務デューデリジェンスを担当する専門職です。FASとは「Financial Advisory Services」の略で、M&Aに関する財務面の助言や企業価値評価などをおこないます。

デューデリジェンスでは、買収対象企業の財務情報を分析し、正常収益力や運転資本、簿外債務などを確認します。さらに、調査で明らかになった財務上の問題が、買収価格や取引条件にどの程度影響するかを検討することも主な役割です。

また、FASでは企業価値評価(バリュエーション)や買収後の経営統合支援(PMI)なども扱います。財務分析の結果をM&Aの意思決定につなげる点が、FASコンサルタントの特徴です。

FAS(財務アドバイザリー)の求人情報

M&Aコンサルタント(法人部/譲受企業担当)

想定年収

-

勤務地

東京都(港区)

業務内容

M&Aコンサルタント(法人部)の仕事は、日本における最重要課題である「企業の事業承継」において、譲受企業(買い手)側を担当し、譲渡企業との最適なマッチングを実現する社会的使命の大きな仕事です。 当社のM&A支援は、譲渡企業を担当する企業情報部と、譲受企業を担当する法人部の連携によって成り立っています。法人部は、譲受企業を自ら発掘(ソーシング)してリレーションを構築し、案件提案からディール成立までを買い手側の立場で一気通貫で支援します。 担当業務 ・譲受候補企業の選定(業種・エリア・財務状況・成長戦略からのロングリスト作成) ・IR資料・決算情報の読み込みによるシナジー仮説の構築 ・経営者・M&A担当役員へのアプローチ、譲受ニーズのヒアリング ・譲受企業のM&A戦略の立案支援 ・譲渡案件のビジネスモデル・財務分析、譲受企業への案件提案 ・企業価値算定の説明、M&Aスキームの検討・提案 ・基本合意〜デューデリジェンス〜株式譲渡契約締結までの譲受企業側フォロー ・譲受企業データベースの構築・運用 譲受企業のソーシングは、やみくもなアプローチではありません。譲渡案件のビジネスモデル・財務内容を分析し、「この会社が譲り受ければどのようなシナジーが生まれるか」という仮説を立てたうえで経営層にアプローチします。開拓する営業力と、仮説を組み立てる分析力の両方が求められる仕事です。 入社当初は既存の譲受企業リストへの案件提案とM&A知識のインプットから始め、段階的に新規ソーシングへ担当範囲を広げます。案件が進んだ場合は、部長などの同行/サポートを得ながらメイン担当として一気通貫で対応していきます。自身の案件成約、OJTや社内ナレッジを通じてスキルアップを行い、M&Aの一連のフローをこなせるようになっていただきます。

【SV統轄】サスティナビリティコンサルタント(サステナビリティ開示支援・社内体制構築支援)

想定年収

-

勤務地

東京都(千代田区大手町)

業務内容

・監査法人におけるサステナビリティ開示対応支援(主に時価総額5,000億円以上の企業を対象) ・SSBJ・CSRD等のサステナビリティ開示基準への対応に向けたプロジェクト管理およびPMO業務 ・サステナビリティ関連のリスク・機会の特定、および将来的な財務影響の分析・算定支援 ・開示基準対応に必要となるサステナビリティ関連情報の収集・管理体制(業務プロセス・システム)の構築支援 ●業務内容の変更の範囲:全ての業務への配置転換あり

【大手町】サポートスタッフ(BC企画部)

想定年収

350~500万円

勤務地

東京都(千代田区大手町)

業務内容

【BC企画部とは】 ビジネスコンサルティング企画部(以下BC企画部)は2023年1月より発足した新しい部署です。 全社組織的には、ビジネスコンサルティング事業部(以下BC事業部)と共に ビジネスコンサルティング部門(以下BC部門)に所属しています。 【業務内容】 (1)「全社事業計画プロジェクト。 補助金支援業務」 ⇒中堅中小企業向け補助金業務の全社事務局。 大規模成長投資補助金、成長加速化補助金、省力化補助金、新事業進出補助金を中心に ➀企画業務 ➁ナレッジ体系化業務 ➂現場メンバーのサポート業務 ④申請書類の品質管理業務 などを対応しています。 (2)「BC事業部の企画部門」                                                                                                  ⇒中堅中小企業を対象とした成長支援および再生支援など、 企業が事業継続する過程において、いろいろな局面に応じた支援を行う業務です。 ➀企画業務 ➁ナレッジ体系化業務 ➂中期事業計画策定のひな型作成 ④BC部門の社内ポータルの作成 ⑤東海、関西、九州各エリアへのBC事業のナレッジの展開 をサポートします。 ●会計系コンサルティングファームのサポートスタッフとして以下の業務を担当いただきます。 当面の慣れる間は、補助金業務関連に従事して頂きます。 (1)事務関係の庶務作業 ・企画部および事業部内の管理資料作成 ・提案書およびディスカッションペーパー作成補助、報告書の基礎データ入力・作成、体裁チェック ・営業事務(契約書、請求書等の処理、調査費等の経費申請等) (2)補助金およびコンサルティング現場でのサポート業務 ・各種エクセルデータ作成、パワーポイントでのグラフやチャート作成、AI活用による補助金審査サポート ・PL、BS、CFなどの財務分析サポート ・クライアントとの会議における議事録作成サポート ・統計データ等の加工・分析                                                                                        (3)補助金関連業務の情報収集および社内展開                                          ・経産省の補助金事務局、専門コンサル等からの最新情報を入手 ●変更の範囲:会社の定める業務

【岡山】サポートスタッフ

想定年収

300~500万円

勤務地

岡山駅周辺

業務内容

2027年1月に開設予定の岡山支店にて、拠点長およびコンサルタントの業務サポートを中心に、支店運営に関わる事務業務を担当いただきます。 当社では、地域企業に対して、事業承継、事業再生、経営コンサルティングなどの支援を行っています。 本ポジションには、コンサルタントが顧客対応や案件推進に専念できるよう、各種資料の作成、スケジュール調整、情報整理などを、正確かつスピーディーに進めていただくことを期待しています。 岡山支店における最初のサポートスタッフとして、拠点長と相談しながら業務の進め方を整え、円滑な支店運営を支えていただくポジションです。 大阪支社や広島支店のサポートスタッフとも連携し、既存拠点の進め方を参考にしながら業務を行っていただきます。 <具体的な業務> ・コンサルタント・拠点長の業務サポート ・拠点長のスケジュール管理および日程調整 ・顧客訪問や社内会議の日程調整 ・顧客訪問、打ち合わせ、会議に必要な資料の準備 ・Word、Excel、PowerPointを使用した資料作成および修正 ・提案書、見積書、企画書等の作成補助 ・データ入力、集計および情報整理 ・資料のコピー、ファイリング、文書管理 ・郵便物、お礼状、電報等の作成および手配 <支店運営に関する総務・庶務> ・電話、来客、業者対応 ・郵便物の作成、発送および到着確認 ・備品の在庫管理、発注および納品対応 ・会議準備 ・契約書、請求書、伝票等の事務処理 ・IT機器の不具合発生時における社内担当部署への連絡および作業補助 ・その他、岡山支店の運営に必要な事務・庶務業務 変更の範囲:会社の定める業務 <関西エリアについて> ・関西エリアは大阪・京都・広島の3拠点で構成されており、九州を除く西日本をカバーしています。 ・明るく、活気あふれており、些細なことでも相談しやすい環境です。 ・エリア全体で100名が所属し、平均年齢37歳。 ・さまざまなバックボーンがある方ばかりですので、自由な社風です。 (内訳) 税務系コンサルタント 20名 会計系コンサルタント 20名 その他専門コンサルタント(人事・システム・M&A・国際)25名 サポートスタッフ 25名

【大手町】労務コンサルタント※労務コンサル経験者(HR事業部)

想定年収

500~1,000万円

勤務地

東京都(千代田区大手町)

業務内容

主な業務領域/労務・人事制度・研修・組織開発など様々な領域の業務を行っています ・上場やM&Aに向けた労務DD、労務コンサルティング ・企業合併などに応じた、人事制度・労務管理体制の統合支援 ・HR領域アドバイザリー業務(労務顧問、人事アドバイザリー) ・人事制度(等級・評価・給与)の設計・運用 ・役員報酬制度の設計 ・サクセッションプラン・人材育成施策の企画 ・組織開発・エンゲージメント向上施策 ・プロダクト(パッケージ)開発 ※戦略策定〜導入支援まで一気通貫で担当するため、裁量と成長機会が大きい環境です。 ●変更の範囲:会社の定める業務 ●入社後の想定業務 入社後は、IPO・M&Aに伴う労務DDや労務改善アドバイザリー、労務顧問業務などの労務コンサルティングを中心にご担当いただきます。 また、当社では労務課題の解決にとどまらず、人事制度設計や企業統合に伴う人事・労務管理体制の統合支援まで一貫して支援しているため、労務領域に加えて人事制度コンサルティングにも携わっていただきます。 さらに、人的資本経営支援や企業統合支援、研修・セミナー講師など、HR領域全般へ専門性を広げていただくことも可能です。 なお、実務経験の浅い方については、OJTを通じて基礎知識やコンサルティングスキルを習得しながら、段階的にプロジェクトへ参画いただきますのでご安心ください。 案件/プロジェクト事例 <案件のルート/業界> 安定した案件基盤: 金融機関からの紹介(約8割)および社内他部署との連携により、質の高い案件が安定的に寄せられます。 多彩なクライアント: スタートアップから上場企業まで、中堅・中小企業を中心に業界を問わず幅広いフェーズを経験可能です。 戦略的なアサイン: 専門領域のマネージャーが一人ひとりのスキルやキャリアプランを考慮し、最適なプロジェクトをアサイン。 個々の成長フェーズに合わせ、着実なスキルアップを支援します。 少人数精鋭のチーム: コンサルタント1〜2名、アシスタント1名を基本単位とし、一人ひとりが大きな裁量を持ってクライアントに伴走します。 <案件発生~デリバリーまでの流れ> ご紹介: 金融機関や社内の他部門より、HR領域の課題を抱えるクライアントの紹介を受けます。 ヒアリング: クライアントへ訪問・面談を実施し、組織の現状や潜在的な課題をヒアリングします。 提案・スコープ設定: 課題に対する解決策を策定し、コンサルティング内容を提案。 具体的な支援の範囲(スコープ)を確定させます。 デリバリー: プロジェクトをキックオフ。 戦略の策定から現場への導入・定着まで、一気通貫で支援を行います。 ※当社は、金融機関と強いパイプがあるため、独力での新規顧客開拓は現在は行っておりません <コンサルティング事例> ・複数会社の企業統合に伴う、人事制度・労務管理体制の統合及び設計・改善 ・IPOやM&A時の人事/労務デューデリジェンス ・企業の抱える労務課題に対しての労務改善コンサルティング ・労務顧問(顧問業務は労務アドバイザリーに限定しているため、給与計算や社会保険手続き業務はありません) ・企業の人事制度設計、運用支援 ・各種研修やセミナーの実施 ※労務DDや労務改善支援をきっかけとして、その後の人事制度改定やPMI支援など中長期的なプロジェクトへ発展するケースも多くあります。 <今後の方針> 主力である人事制度構築案件で培ったノウハウを土台に、現在はIPOやM&Aにおける労務DDや、企業の人事制度・労務管理体制の統合支援、人的資本開示に関わる役員報酬設計など、より経営に直結する領域へも支援の幅を広げています。 HRTechの活用を含め、時代の変化に先んじた新たなコンサルティング価値の創出に取り組んでいきます。 ●入社事例 ・30代 上場会社の人事マネージャー → 労務コンサルファーム → AGSコンサルティング(マネージャー) 事業会社とコンサルティングファーム双方での経験を活かし、企業統合に伴う人事制度・労務管理体制の統合をリード。 労務DDやPMIにおける労務管理体制の統合支援を中心に担当。現在は人的資本経営支援や人事制度設計プロジェクトにも携わるなど、労務領域にとどまらないコンサルタントとして活躍しています。 ・20代 事業会社 → 社労士法人 → 労務コンサルファーム → AGSコンサルティング(コンサルタント) 事業会社・社労士法人・コンサルティングファームで培った知見をもとに、IPO・M&Aに伴う労務DDや労務改善アドバイザリーを実行。その他にも複数会社の人事制度の統合・設計から数千人規模の労務改善プロジェクトまで、多様なコンサルティング業務に携わっています。

▼FAS系コンサルについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

FAS系コンサルとは? 魅力的なキャリアや年収、仕事内容を徹底解説

FAS系コンサルとは? 魅力的なキャリアや年収、仕事内容を徹底解説

View More

M&Aコンサルタント

M&Aコンサルタントは、企業の合併・買収を支援する専門職であり、デューデリジェンスでは調査の進行管理や専門家との調整を担います。財務・法務・ビジネスなどの調査担当者と連携し、買収に必要な情報を適切に収集できるよう支援します。

具体的には、調査スケジュールの管理や必要資料の開示に関する調整、専門家からの質問への対応支援などが主な業務です。また、調査で発見された問題が取引に与える影響を確認し、買い手企業の経営陣への報告や条件交渉につなげる役割も担います。

ただし、担当範囲は所属企業や案件によって異なり、専門的な調査を直接実施するケースもあります。複数の専門領域を横断し、調査結果をM&Aの実行につなげることが、M&Aコンサルタントの特徴です。

M&Aコンサルタント・M&Aアドバイザリー(FA)の求人情報

M&A推進/子会社CxO候補

想定年収

1,200~2,000万円

勤務地

東京都(新宿区)

業務内容

●ディールハンドリング(ディール推進) ・成長戦略・プロダクト戦略から逆算した買収テーマの設定と、対象企業のソーシング ・ビッド・相対を問わず、案件全体を前に進めるディールマネジメント(FA・外部アドバイザーの起用・連携を含む) ・社内意思決定のドライブ:取締役会・株主(PE)との合意形成に必要な論点整理・資料化・検証の推進 ・事業性・シナジー・主要リスクの検証と、株主・FAが主導するバリュエーションの前提(事業計画・シナジー仮説)の整理・社内への接続 ・財務・法務・税務・人事・IT等のデューデリジェンス統括 ・買収ストラクチャー・スキームの論点整理(外部専門家と連携) ●PMI(買収後統合)の設計・主導 ・適切なゴール設定を起点とした、買収後のPMIプランの策定・実行(期間ありきではなく、ゴールから逆算) ・被買収企業の経営陣・社内各部門・株主(PE)・外部アドバイザーなど関係各社を巻き込んだ統合のエグゼキューション ・財務・法務・IT・人事・事業の領域横断の統合プロセスマネジメント ・統合プロセス全体の進捗管理および課題解決 ●シナジー創出・バリューアップ ・事業・プロダクト・組織面におけるシナジー施策の企画・実行 ・被買収企業の成長支援およびバリューアップ施策の推進 ・経営陣および株主へのレポーティング

【課長クラス】コネクティブインダストリーズセクターの経営戦略リーダー

想定年収

-

勤務地

東京都(千代田区)

業務内容

●配属組織名 コネクティブインダストリーズセクター 事業戦略統括本部 経営戦略本部 経営企画部 ●配属組織について(概要・ミッション) CIセクターは、「Industrial Solutions BU」「Industrial Products BU」「Urban Solutions & Services BU」の3つのビジネスユニットで構成されています。 半導体製造、医薬品製造、医療診断、ミッションクリティカルファシリティなどの成長市場において、グローバルトップクラスのプロダクト、OT、ドメインナレッジを強みに事業を展開しています。 近年は、プロダクト・OT・IT/AIを融合したフィジカルAIソリューション「HMAX」の展開を加速しており、日立の次なる成長の牽引を期待されております。 経営企画部は、CIセクターの持続的な成長を支える経営スタッフ部門として、セクター長のもと、セクター戦略や成長戦略の策定、意思決定を支える経営会議体の運営に加え、事業ポートフォリオの変革、M&Aなどの事業開発、グループ内外とのシナジー創出等を企画・推進します。 戦略立案から実行まで幅広く関わり、CIのグローバル競争力を高める役割を担っています。 ●携わる事業・ビジネス・サービス・製品など インダストリアルデジタルソリューション、ロボティクスソリューション、ユーティリティソリューション、インダストリアルプロダクト事業 ヘルスケア、計測分析システム事業 ビルシステム事業 等 https://www.hitachi.co.jp/products/infrastructure/connective-industries/sector/index.html ●職務概要 コネクティブインダストリーズセクターの経営企画部門において、成長戦略やポート フォリオ戦略の策定をはじめ、経営上の重要テーマを主導していただきます。 ●職務詳細 セクター経営における論点の設定から、市場・競合分析、経営課題の整理、経営幹部への 提案、部門横断・グローバルでの施策実行まで、テーマのオーナーとして一貫してリード いただきます。 セクター長をはじめ経営幹部との議論通し、 セクター経営の重要テーマを前に進める中核ポジションです。 重要テーマを進める中で、海外リージョンや他セクター、本社と密に連携いただくことを想定しています。 その他、M&A含む成長戦略や、事業ポートフォリオ戦略の策定・実行に携わっていただく可能性もあります。 ●想定ポジション 課長クラス ※募集開始時の想定であり、選考を通じて決定の上、オファー時にご説明いたします。 ●働く環境 ・経営戦略、事業開発(M&A)、海外事業統括、営業、SE、渉外、財務、調達経験者、他社からの転職者含めた多様なバックグラウンドを持つ人財で構成されており、それぞれの強みを生かして活動している組織(6名)です。 ・出社と在宅勤務を併用して勤務いただけます(業務状況や時期により変動します)。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。 予めご了承ください。

M&Aコンサルタント(法人部/譲受企業担当)

想定年収

-

勤務地

東京都(港区)

業務内容

M&Aコンサルタント(法人部)の仕事は、日本における最重要課題である「企業の事業承継」において、譲受企業(買い手)側を担当し、譲渡企業との最適なマッチングを実現する社会的使命の大きな仕事です。 当社のM&A支援は、譲渡企業を担当する企業情報部と、譲受企業を担当する法人部の連携によって成り立っています。法人部は、譲受企業を自ら発掘(ソーシング)してリレーションを構築し、案件提案からディール成立までを買い手側の立場で一気通貫で支援します。 担当業務 ・譲受候補企業の選定(業種・エリア・財務状況・成長戦略からのロングリスト作成) ・IR資料・決算情報の読み込みによるシナジー仮説の構築 ・経営者・M&A担当役員へのアプローチ、譲受ニーズのヒアリング ・譲受企業のM&A戦略の立案支援 ・譲渡案件のビジネスモデル・財務分析、譲受企業への案件提案 ・企業価値算定の説明、M&Aスキームの検討・提案 ・基本合意〜デューデリジェンス〜株式譲渡契約締結までの譲受企業側フォロー ・譲受企業データベースの構築・運用 譲受企業のソーシングは、やみくもなアプローチではありません。譲渡案件のビジネスモデル・財務内容を分析し、「この会社が譲り受ければどのようなシナジーが生まれるか」という仮説を立てたうえで経営層にアプローチします。開拓する営業力と、仮説を組み立てる分析力の両方が求められる仕事です。 入社当初は既存の譲受企業リストへの案件提案とM&A知識のインプットから始め、段階的に新規ソーシングへ担当範囲を広げます。案件が進んだ場合は、部長などの同行/サポートを得ながらメイン担当として一気通貫で対応していきます。自身の案件成約、OJTや社内ナレッジを通じてスキルアップを行い、M&Aの一連のフローをこなせるようになっていただきます。

【NSP】M&A担当(マネージャー候補)

想定年収

900~1,200万円

勤務地

東京都(港区)

業務内容

医療・介護・シニア関連事業のM&A業務全般(ソーシング~エグゼキューション)を担当いただきます。 ・案件ソーシング ・ディールストラクチャー検討 ・事業・財務デューデリジェンスの実施、その他のデューデリジェンス結果の取り纏め ・事業計画の作成、バリュエーションの実施 ・譲渡契約書の確認、条件交渉 ・投資委員会資料の作成、取締役会資料の作成 ・クロージング対応 ・上記一連の業務に関するプロジェクトマネジメント、社内外調整・折衝 M&Aプロフェッショナルとして、 案件ソーシングからエグゼキューション、クロージングまで、一連のディール推進を実践的に経験できます。 ●キャリアステップ M&Aのプロフェッショナルとしてキャリアアップしていただくほか、関心に応じて、常駐でのハンズオンを含む投資先のバリューアップ等に活躍の幅を広げていただくことも可能です。

【課長クラス】DSSセクターにおける新規事業開発・M&A推進/首都圏以外からのハイブリッド勤務も可能

想定年収

1,160~1,330万円

勤務地

東京都(品川区)

業務内容

中期経営計画(Inspire2027)で設定したLumada3.0への進化を加速するために、事業開発者としてDSSセクターの次世代グローバル事業を切り拓いていただきます。 【職務詳細】 ・DSSセクター成長のための事業拡大投資(M&Aや出資)によるグローバル・デジタル成長分野での事業開発 ・セクター内のアセット最適化を通した事業構造改革の企画立案と実行 ・タイムリーな意思決定のために必要な各種情報の収集と整理 (市場や対象企業) ・外部アドバイザー含むファンクションを跨いだ活動の取り纏めと推進(含む プロジェクト管理業務) ・日立グループ各社・セクター/BUとのシナジー検討 ・チームメンバーの教育、マネジメント(2-3名程度) 【配属組織名】 デジタルシステム&サービスセクター(経営戦略統括本部) 経営戦略統括本部 事業開発本部 【想定ポジション】 課長クラス ※募集開始時の想定であり、選考を通じて決定の上、オファー時にご説明いたします。 【働く環境】 ①約20名のチームです。  各案件毎に対応メンバーを構成しており、マネージャーとして買収検討案件を推進いただきます。 ②在宅勤務と出社のハイブリッド勤務です。   案件の特性やフェーズにより異なりますが、通常時は週1-2日程度出社する社員が多いです。  (首都圏以外に在住の場合は、出社頻度は応相談)   また、頻度は高くないものの、交渉フェーズなど、状況に応じて海外に出張いただく可能性があります。 ※上記内容は、募集開始時点の内容であり、入社後必要に応じて変更となる場合がございます。予めご了承ください。 【携わる事業・ビジネス・サービス・製品など】 DSSセクターは、日立製作所の連結売上収益の約35%、約2.9兆円(2025年度実績)規模を誇るコア事業です。 具体的には、下記ビジネスユニット(以下、ビジネスユニット)と主要グループ会社で構成されています。 ●金融ビジネスユニット:メガバンク、保険、証券、地域金融機関等向けに、ミッションクリティカルな基幹系システムを構築・運用及び新たな金融ソリューションを開発・提供 (*金融システム:銀行・保険・証券向けIT/地域金融機関向けIT *電子決済サービス *ATMマネージドサービス) ●社会ビジネスユニット:公共、電力、交通分野など社会インフラシステムの構築・運用で培ったノウハウと最新のテクノロジーを組み合わせ、安心、安全なサービスを支援 (公共システム:官公庁・自治体IT 社会インフラ向けシステム:電力・交通・通信キャリア向けIT ディフェンスシステム:防衛・航空宇宙・セキュリティ向けIT及び装備 制御システム) ●サービス&プラットフォームビジネスユニット:Lumadaにテクノロジーを集約し、高度なサービスを実現する共通基盤をデジタルソリューションとしてグローバルに提供 (IoTプラットフォーム 人工知能 ソフトウェア ITプロダクツ(ストレージ・サーバ)データアナリティクス クラウドサービス セキュリティ)

▼M&Aコンサルタントについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。

M&Aコンサルタントとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説

M&Aコンサルタントとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説

View More

公認会計士・税理士・弁護士

公認会計士・税理士・弁護士は、それぞれの専門知識を活かし、デューデリジェンスにおける財務・税務・法務分野の調査を担います。専門領域ごとに確認すべき事項が異なるため、案件の規模や特性に応じて複数の専門家が連携します。

それぞれの主な役割は以下のとおりです。

  • 公認会計士:財務諸表の分析や正常収益力の検証、簿外債務・偶発債務の確認
  • 税理士:税務申告の適正性や過去の税務処理の確認、潜在的な税務リスクの調査
  • 弁護士:重要な契約書の精査や法令遵守状況の確認、訴訟・紛争などの法的リスクの調査

このように、各専門家が異なる視点から調査をおこなうことで、単一の分野では把握しきれない問題にも対応できます。 なお、公認会計士が税務分野を担当するなど、実際の役割分担は保有資格や実務経験、案件の内容によって異なります。

何度相談しても費用は無料

デューデリジェンスに活かせる経験・スキル

デューデリジェンスでは、財務・会計の専門知識に加え、事業を分析する力や関係者と円滑にやり取りする能力が求められます。これまでの実務経験を活かせる領域もあり、FASやM&Aコンサルティング業界への転職を考えるうえでも参考になるでしょう。

ここからは、デューデリジェンスに活かせる代表的な経験・スキルを3つ紹介します。

財務・会計に関する知識と分析力

財務・会計に関する知識と分析力は、買収対象企業の経営実態を数値から読み解くために役立ちます。とくに財務デューデリジェンスでは、財務諸表を正しく理解し、業績の変動要因や資金の流れを分析する能力が求められます。

具体的に活かせる知識・スキルは以下のとおりです。

  • 財務三表の読解力:貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書から企業の経営状態を把握する能力
  • 収益性の分析力:売上や利益の推移を比較し、業績変動の背景を読み解く能力
  • 資金繰りの分析力:売掛金や在庫、借入金などの状況から資金面の課題を把握する能力
  • 会計処理に関する知識:収益・費用の計上方法や会計上の問題を理解する能力

たとえば、経理部門で月次決算や予算実績管理を担当した経験は、数値の変動要因を分析する際に活かせます。また、金融機関で企業の財務分析や融資審査に携わった経験も、財務上の課題を見極めるうえで強みになるでしょう。

財務数値を正確に読む力に加え、数値の背景にある事業活動まで理解できることが、デューデリジェンスに携わるうえでの強みになります。

事業分析・市場調査の経験

事業分析や市場調査の経験は、買収対象企業の競争力や将来性を評価するビジネスデューデリジェンスで活かせます。市場環境や競合企業の動向を把握し、対象企業の事業計画が実現可能かを検証する際に役立つためです。

具体的に活かせる経験・スキルは以下のとおりです。

  • 市場分析:市場規模や成長率、業界動向から事業の成長可能性を評価する能力
  • 競合分析:競合企業の強みや市場シェアを比較し、対象企業の競争優位性を見極める能力
  • 事業計画の策定・検証:売上予測や成長戦略の前提条件を分析し、実現可能性を判断する能力
  • 顧客分析:顧客構成や購買動向から、収益の安定性や成長機会を把握する能力

たとえば、経営企画部門で新規事業の市場調査や事業計画の策定に携わった経験は、買収対象企業の成長戦略を検証する際に役立ちます。また、マーケティング部門で顧客データを分析した経験も、需要の変化や顧客基盤の強みを評価するうえで活用できるでしょう。

市場や事業に関する情報から将来の収益を左右する要因を見極め、客観的な根拠をもって事業の成長可能性を評価できることが強みになります。

論理的思考力とコミュニケーション能力

論理的思考力とコミュニケーション能力は、デューデリジェンスで得られた情報を分析し、関係者と協力して調査を進めるために欠かせないスキルです。多くの資料から問題点を見つけ出し、その背景や原因を検証する場面で役立ちます。

具体的には、以下のような能力が求められます。

  • 論理的思考力:複数の情報から課題を特定し、根拠に基づいて結論を導く能力
  • 仮説検証力:調査で得られた情報から仮説を立て、追加分析や質問によって検証する能力
  • ヒアリング力:経営陣や担当者から必要な情報を引き出す能力
  • 説明・調整力:調査結果をわかりやすく伝え、異なる専門領域の担当者と協力する能力

たとえば、事業計画の売上予測に疑問がある場合、過去の実績や市場動向から仮説を立て、経営陣へのヒアリングを通じて妥当性を検証します。

分析結果を客観的な根拠とともに伝え、関係者が納得できる判断材料にすることが、デューデリジェンスに携わる人材の強みとなります。

【MyVision編集部の見解】 デューデリジェンスに携わるキャリアを考える際は、現在の職種名よりも、これまでの実務経験がどの調査領域で活かせるかに注目することが有効です。

たとえば、経理・財務部門で決算分析を担当していた人は、FASの財務デューデリジェンス業務への転身が考えられます。また、経営企画部門で事業計画の策定に携わっていた人は、コンサルティングファームのビジネスデューデリジェンス業務、IT部門でシステム導入や統合を経験した人は、ITデューデリジェンス関連業務を目指す選択肢があります。

ただし、同じ職種の経験者でも、担当業務の範囲や専門性によって評価は異なるものです。自身の経験と希望する調査領域の接点を見極め、入社後にどのような価値を発揮できるかを具体的に示すことが、キャリアの可能性を広げるポイントです。

企業別の過去問と想定問答を用意

デューデリジェンスは誰が実施する?

デューデリジェンスは、一般的に買い手企業が主体となり、公認会計士や税理士、弁護士、コンサルタントなどの専門家と連携して実施します。 財務・税務・法務など、調査分野に応じて担当する専門家が異なります。

デューデリジェンスにおける責任とは?

デューデリジェンスにおける責任とは、取引に必要な調査や確認を適切におこない、合理的な判断を下すための注意を尽くすことを指します。

M&Aでは、買い手企業が対象企業の実態やリスクを調査し、その結果を踏まえて投資判断をおこないます。ただし、具体的な法的責任の範囲は、契約内容や個別の事情によって異なります。

人権デューデリジェンスとは?

人権デューデリジェンスとは、企業活動による人権への負の影響を特定・評価し、予防・軽減するための継続的な取り組みです。

強制労働や児童労働、差別などが主な対象となり、自社に加えて取引先やサプライチェーン全体の人権リスクも確認します。M&Aにおける買収調査とは、目的や対象範囲が異なります。

登録1分の簡単3ステップ

まとめ

デューデリジェンスは、M&Aにおいて買収対象企業の実態を把握し、適切な意思決定をおこなうための重要な調査です。財務・税務・法務・ビジネスなど7つの代表的な種類があり、それぞれ異なる視点から企業の価値や潜在的なリスクを検証します。

調査結果は、買収価格や契約条件の見直し、買収後の経営統合などにも活用されます。また、デューデリジェンスにはFASコンサルタントやM&Aコンサルタントなどが携わっており、財務分析や事業分析の経験を活かせる専門性の高い業務です。

MyVisionでは、FASやM&Aコンサルティング業界への転職を専門的にサポート。デューデリジェンスに関心があっても、現在の経験がどの業務で評価されるのか、自分に合う企業がどこなのかを判断するのは簡単ではありません。これまでの実務経験を踏まえたキャリアの可能性や、各社で担当できる業務の違いを知りたい人は、ぜひMyVisionにご相談ください。

相談はすべて無料(登録1分)

コンサル転職を成功させる

コンサル特化の転職支援で、
理想のキャリアアップを。

Consulting
初心者マーク

業界未経験の方が8割

MyVisionコンサルティングがご支援する求職者様の8割はコンサル業界未経験の方です。わかりやすい業界/個社説明から始まり、最も難しい選考対策まで、コンサル転職を成功させるためのノウハウが蓄積されています。

キャリア相談

中立的なキャリア相談

1人1人の経験やご志向/ご事情に添い、「今は転職しない」という選択肢も含めたキャリア提案をしております。中長期での支援を前提としたキャリアの「パートナー」としてご支援いたします。

いいねマーク

利用者様による高い評価

丁寧なキャリア相談、適切なコンサルティングファームの紹介、ここでしか受けられない選考対策。そうした質の高いサービスにご満足いただき、MyVisionコンサルティングは多くの求職者様から高い評価を頂いています。

無料

転職相談する

※1 2026年1月に内定承諾し、弊社経由で年収アップを実現した方の平均値

※2 厚生労働省職業安定局 人材サービス総合サイトより 最新2025年度(2025年4月~2026年3月)におけるコンサル特化転職エージェント支援実績数比較

※3 2025年9月16日時点