コンサル業界のパブリックセクターとは?仕事内容・年収・民間との違いと転職成功の秘訣
2026年01月29日更新
コンサル業界におけるパブリックセクターとは、官公庁や自治体、独立行政法人などをクライアントとし、政策や社会課題の解決を支援する領域です。民間企業向けコンサルとは目的や評価軸が異なり、社会全体へのインパクトを重視する点に大きな特徴があります。
近年は、行政DXの推進や少子高齢化、地域活性化といったテーマを背景に、パブリックセクター案件の重要性が高まっています。一方で、「具体的にどんな仕事をするのか」「年収やキャリアは民間と比べてどう違うのか」と疑問を持つ人も多いでしょう。
本記事では、コンサル業界におけるパブリックセクターの定義から仕事内容、やりがいと難しさ、年収・キャリアの考え方、パブリック領域に強いコンサルファームまでを体系的に解説します。
著者

大河内 瞳子
Okochi Toko
株式会社MyVision執行役員
名古屋大学卒業後、トヨタ自動車での海外事業部、ファーストリテイリング/EYでのHRBP経験を経てMyVisionに参画。HRBPとして習得した組織設計、採用、評価などの豊富な人事領域経験を生かした支援に強みを持つ。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサル業界におけるパブリックセクターとは?
コンサル業界におけるパブリックセクターとは、官公庁や自治体などの公共機関をクライアントとするコンサルティング領域のことです。民間企業向けコンサルが収益性や成長性の最大化を目的とするのに対し、パブリックセクターでは、社会全体への価値創出が重視されます。
公共性の高いテーマにかかわる一方で、進め方や評価の考え方には独自の目線があることが特徴です。
パブリックセクターの定義(官公庁・自治体・独立行政法人など)
パブリックセクターとは、国や地方自治体を中心とした公共組織を対象とする領域を指します。具体的なクライアントの例としては、以下のとおりです。
- 中央省庁
- 都道府県・市区町村などの自治体
- 独立行政法人
- 特殊法人
これらの組織は税金を財源として運営されているため、政策や施策の妥当性、透明性、説明責任が強く求められます。そのためパブリックセクターのコンサルティングでは、単なる効率化提案ではなく、制度として社会に受け入れられるかという観点が重要です。
民間とは異なる公共性の理解が前提となる点を押さえておきましょう。
民間向けコンサルとの違い(目的・評価軸・意思決定プロセス)
パブリックセクターと民間向けコンサルの違いは、以下の3点です。
| 観点 | パブリックセクター | 民間向けコンサル |
|---|---|---|
| 目的 | 社会課題の解決や公共サービスの質向上 | 売上拡大や利益改善など、企業価値の向上 |
| 評価軸 | 社会的影響、制度の実効性、持続性など | 売上・利益・KPI達成率など、定量指標が中心 |
| 意思決定プロセス | 関係者が多く、合意形成を重ねながら進行 | 経営層を中心に、比較的スピーディーに決定 |
民間向けコンサルの目的は、売り上げ拡大や利益改善など、企業価値の向上を実現することです。成果は数値で測定され、短期的な結果が重視される傾向にあります。
一方でパブリックセクターの目的は、社会課題の解決や、公共サービスの質向上です。特定の組織の利益ではなく、社会全体にとっての妥当性や持続性が重視されます。そのため、評価軸も社会的影響や制度の実効性といった定量化しにくい要素が中心です。
意思決定プロセスにおいても違いがあり、行政では関係者が多く、合意形成を重ねながら進める必要があります。その結果、スピード感は民間よりも緩やかになりますが、慎重さと高い調整力が求められる点が特徴といえるでしょう。
パブリックセクターの仕事内容とプロジェクト内容
パブリックセクターは民間案件と比べて長期プロジェクトになりやすく、成果が制度や仕組みとして残る点が特徴です。社会全体に影響を与える仕事にかかわれることが大きな魅力といえます。
ここからは、パブリックセクターの仕事内容とプロジェクト内容について見ていきましょう。
政策立案・制度設計支援
パブリックセクターにおける代表的な業務は、政策立案・制度設計支援です。通常、新たな制度や施策を検討する際に、現状分析や課題整理をおこないます。パブリックセクターは国内外の事例調査やデータ分析を通じて、複数の選択肢を提示することが主な役割です。
最終的な判断は行政がおこないますが、その判断材料を専門的な視点で整える点に価値があります。加えて利害関係者への影響整理やリスクの洗い出しをおこなうことも重要です。
想定される反対意見や実行上の課題を事前に整理すれば、政策の実効性を高められます。政策の方向性に直接かかわるため、社会的インパクトが大きい仕事といえるでしょう。
行政DX・業務改革(BPR)支援
行政DX・業務改革支援では、行政サービスや内部業務の在り方を見直します。DXとはデジタル技術を活用して業務やサービスを変革する取り組みで、BPRは業務プロセスを抜本的に再設計する手法です。
単なるシステム導入ではなく、業務フローや組織体制の見直しまで踏み込む点が特徴です。現行業務の棚卸しをおこない、非効率な手続きや属人化した作業を整理し、デジタル化に適した業務設計をおこないます。
住民サービスの質向上や職員の業務負担軽減につながるため、近年とくにニーズが高まっている業務といえるでしょう。
調査・分析・レポート作成と合意形成支援
パブリックセクター案件として比重の高い業務は、調査・分析業務です。統計データやアンケート結果を分析し、課題や傾向を明らかにしたうえで行政内部や有識者向けにレポートを作成します。
分析結果は政策判断の根拠として活用されるため、客観性と再現性の重視が重要です。また関係者間の合意形成を支援する役割も大切で、説明資料の作成や論点整理を通じて、意見の違いを可視化します。
丁寧なプロセスを積み重ねる点が、特徴の業務といえるでしょう。
民間企業と行政の橋渡しとしての役
パブリックセクターのコンサルタントは、民間企業と行政の橋渡し役を担います。官民連携プロジェクトでは、双方の立場や制約条件を理解することが必要です。
行政は制度や公平性を重視し、民間は収益性やスピードを重視するため、その違いを整理して、共通の落としどころを設計します。
加えて自治体職員や民間事業者、有識者など、それぞれの利害や意見を整理しながら合意形成を進める必要があるため、関係者が多岐にわたる点も特徴です。単なる分析力だけでなく、丁寧な説明力や調整力が求められます。
複雑な制度や背景をかみ砕いて伝え、関係者を前に進める役割を果たすことが、コンサルタントの価値といえるでしょう。
【ファームタイプ別】パブリックセクターがあるコンサル会社一覧
パブリックセクター案件は、コンサルファームのタイプによってかかわり方や強みが異なります。
政策寄りの支援を得意とするファームもあれば、DXや実行支援に強いファームもあるため、どのタイプを選ぶかによって、経験できるプロジェクトや身につくスキルは大きく変わるでしょう。
転職を考える際は、ファームごとの特徴を理解したうえで、自身の志向と合致するかを見極めることが重要です。
BIG4・総合系コンサル
BIG4・総合系コンサルは、官公庁や自治体を対象とした大規模案件に強みを持ちます。政策構想から制度設計、行政DX、実行支援までを一貫して担える点が特徴です。
複数省庁や自治体が関与する案件も多く、調整力やプロジェクトマネジメント力が求められます。パブリックセクターを専門領域としてキャリアを築きたい人にとって、最も王道な選択肢といえるでしょう。
| 会社名 | パブリックセクターにおける特徴 |
|---|---|
| デロイト トーマツ コンサルティング | 官公庁・自治体向けDXや制度設計支援に強みを持つ |
| PwCコンサルティング | 中央省庁から地方自治体まで幅広いパブリック案件を展開 |
| KPMGコンサルティング | ガバナンス・リスク領域を含む公共分野支援が特徴 |
| EYストラテジー・アンド・コンサルティング | 政策支援と行政DXを組み合わせた案件に実績 |
デロイト トーマツ コンサルティング
デロイト トーマツ コンサルティングとは、BIG4のなかでもパブリックセクターにおける政策寄りの支援と実行支援の両立に強みを持つ総合コンサルファームです。
中央省庁や自治体向けの大型案件が多く、政策構想や制度設計といった上流工程から、行政DXや業務改革まで一貫して関与します。とくに国家レベルの中長期政策や、複数省庁が関与する案件の実績が豊富です。
公共性の高いテーマに腰を据えてかかわれる点が特徴で、若手のうちから調査・構想フェーズに関与できる機会が多く、政策理解やロジカルな思考力を高めやすい環境といえます。
パブリック領域を専門軸としてキャリア形成したい人にとって、長期的な成長が見込めるファームといえるでしょう。
(2025年12月1日より、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社は合併し、「合同会社デロイト トーマツ」となりました。)
▼デロイト トーマツ コンサルティングについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/general/firms/deloitte
PwCコンサルティング
PwCコンサルティングとは、制度設計と実行支援をつなぐパブリックセクター支援を得意とする総合コンサルファームです。官民連携やガバナンス改革、公共分野のDX推進に強みがあります。
政策そのものを設計するというよりも、制度をどのように実装し、現場で機能させるかに重点を置く点が特徴です。行政と民間の橋渡し役としての役割も多く、実務に近い支援を通じて社会課題解決にかかわれます。
さらにプロジェクトでは関係者調整や運用設計の経験を積みやすく、実行力を評価されやすい環境であるため、現場感のあるパブリック案件を経験したい人に適しているでしょう。
加えて、PwCはほか部門との連携が活発で、監査・税務・アドバイザリーと横断した支援がおこなわれる点も特徴です。制度理解だけでなく、実務運用やリスク視点を含めた多角的な経験を積めることが期待できます。
▼PwCコンサルティングについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/general/firms/pwc/pwc-reputation
KPMGコンサルティング
KPMGコンサルティングは、政策・制度寄りの支援を軸にパブリックセクターへ関与するファームです。公共分野では、制度設計、リスク管理、ガバナンス強化といったテーマを多く扱っています。
行政組織の透明性向上やルール整備にかかわる案件が中心で、慎重な検討と論理的な整理が求められるファームです。派手さはありませんが、制度を支える基盤づくりに携われる点が特徴といえるでしょう。
KPMGでは慎重な意思決定を前提としたプロジェクトが多く、ドキュメントの正確性や論点整理力が強く求められます。短期成果よりも制度の安定運用を重視するため、腰を据えてひとつのテーマに向き合う経験が得られるでしょう。
▼KPMGコンサルティングについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/kpmg
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、政策構想とDXを組み合わせた中長期視点の支援に強みを持つファームです。パブリックセクターでは、社会課題を起点とした政策構想や、行政DXの全体設計を担う案件が多く見られます。
単年度の成果よりも、将来を見据えた制度や仕組みづくりを重視する点が特徴を持っています。構想段階からかかわれる案件が多く、全体設計力を養いやすい環境です。政策とテクノロジーの両面から、社会課題にアプローチしたい人に適したファームといえるでしょう。
さらにEYでは、サステナビリティや社会変革といったテーマとパブリックセクター案件が結びつくケースも多くみられます。社会課題を構想レベルで捉え、どのように実装するかまで考える経験が積めることも期待できるでしょう。
▼EYストラテジー・アンド・コンサルティングについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/general/firms/eysc
シンクタンク系ファーム
シンクタンク系ファームは、パブリックセクターのなかでも政策寄りの支援を最も得意とするファーム群です。調査や分析、政策提言を軸に、行政の意思決定を支える役割を担います。
短期的な成果創出よりも、エビデンスに基づいた中長期視点の提言が重視され、研究機関としての性格が強く、レポートの質や論理構成が厳しく求められる点が特徴です。シンクタンク系ファームの代表をそれぞれ見ていきましょう。
| 会社名 | パブリックセクターにおける特徴 |
|---|---|
| 野村総合研究所 | 政策提言から社会インフラ支援まで担うシンクタンク系 |
| 日本総合研究所 | 金融・公共分野の調査研究と実行支援を両立 |
| 三菱総合研究所 | 社会課題・政策分野の調査・制度設計に強み |
| NTTデータ経営研究所 | 行政DXやIT政策支援に強い |
野村総合研究所(NRI)
野村総合研究所は、日本を代表するシンクタンク系ファームです。政策寄りの支援を軸にしながらも、実行フェーズまで関与できる点が大きな特徴といえるでしょう。
パブリックセクターでは国の成長戦略、産業政策、地方創生、デジタル政策など、国家レベルのテーマを数多く扱っています。
調査や分析を通じて政策の方向性を示すだけでなく、制度設計後の実行支援や、関連するシステム構想・要件整理まで踏み込むケースもあるため、純粋な研究機関というよりも、政策と実務をつなぐ役割を担う存在といえるでしょう。
論点整理力や論理構成力が強く求められる一方で、行政実務への理解も必要です。政策理解を深めつつ、実装まで見据えた支援をおこないたい人に向いています。
日本総合研究所(JRI)
日本総合研究所とは、金融機関を母体とするシンクタンク系ファームで、経済・金融・社会保障分野に強みを持つ政策寄りファームです。パブリックセクターでは、財政政策や社会保障制度、地域経済分析など、マクロ視点が求められるテーマを多く扱います。
政策の背景にある経済構造や人口動態を分析し、その結果をもとに制度の妥当性や持続性を検討します。統計データや経済モデルを用いた定量分析の比重が高く、数値に基づいた説明力が重要です。
実行支援よりも、政策判断の根拠を提供する役割が中心となるため、調査・分析業務に腰を据えて取り組める環境です。数字を用いて社会課題を読み解きたい人や、政策の裏側を論理的に支えたい人に適しています。
▼日本総合研究所(JRI)について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/thinktank/firms/jri
三菱総合研究所(MRI)
三菱総合研究所とは、社会課題全般を扱う総合シンクタンクで、中長期視点の政策寄り支援に強みを持つファームです。パブリックセクターでは、環境・エネルギー政策や医療・福祉、防災、人口問題など、社会構造そのものにかかわるテーマを多く手がけています。
特徴的なのは、将来予測やシナリオ分析を重視する点です。短期的な解決策ではなく、10年後・20年後を見据えた政策の方向性を提示します。研究色が強く、じっくりとひとつのテーマに向き合う案件が中心です。
調査・分析の精度や仮説構築力が求められるため、成果がすぐに見える仕事ではありません。しかしその分、社会の将来像を描く仕事にかかわれる点にやりがいを感じる人に向いています。
▼三菱総合研究所(MRI)について詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/thinktank/firms/mri/mri-salary
NTTデータ経営研究所
NTTデータ経営研究所とは、シンクタンク的な調査力とIT領域の専門性を併せ持つファームで、政策寄りでありながらDX・実行支援に近い立ち位置が特徴です。
パブリックセクターでは、行政DX、デジタル政策、スマートシティ構想など、デジタルを前提とした政策テーマを多く扱い、制度や政策の検討段階から関与し、デジタル技術を活用した業務設計やサービス設計まで踏み込みます。
そのため調査や提言にとどまらず、実装を見据えた現実的な支援が求められるといえるでしょう。政策理解とIT知見の両方が必要となるため、守備範囲は広めです。政策とテクノロジーをつなぐ役割に関心がある人に適したファームといえます。
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日系総合コンサル
日系総合コンサルは、パブリックセクターのなかでもDXや業務改革など実行寄りの支援を得意とするファーム群です。政策構想そのものを描くよりも、決まった方針や制度をどのように現場へ落とし込み、機能させるかに重きをおいています。
行政組織と近い距離でプロジェクトを進めるケースが多く、業務フロー設計や運用改善など、実務に直結する経験を積みやすい点が特徴です。現場感のあるパブリック案件にかかわりたい人に向いているといえるでしょう。
| 会社名 | パブリックセクターにおける特徴 |
|---|---|
| アビームコンサルティング | 官民連携や公共DXプロジェクトの実績が豊富 |
| ベイカレント・コンサルティング | 官公庁向け案件も扱う総合コンサルファーム |
アビームコンサルティング
アビームコンサルティングとは、日系総合コンサルのなかでも行政DXや業務改革といった実行寄り支援に強みを持つファームです。
パブリックセクターでは自治体や官公庁を対象に、業務プロセス改革、基幹システム刷新、行政サービスのデジタル化などの案件を多く手がけています。
特徴的なのは、構想や計画策定にとどまらず、実際の業務設計や運用定着まで深く関与する点です。現行業務の詳細な棚卸しをおこない、現場の制約を踏まえた改善策を設計するため、行政職員とのコミュニケーション量も多く、現場理解が不可欠です。
パブリックセクターにおいても「絵を描くだけで終わらせない」姿勢が強く、成果が業務改善として可視化されやすい環境です。政策寄りよりも、現場を動かす経験を重視したい人や、実行フェーズで価値を発揮したい人に適したファームといえます。
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ベイカレント・コンサルティング
ベイカレント・コンサルティングとは、日系総合コンサルのなかでも業界横断型でプロジェクトに関与するスタイルが特徴のファームです。ワンプール制を採用しており、特定の業界や領域に固定されず、パブリックセクター案件にアサインされる機会もあります。
パブリック分野では行政DXや業務改革、官民連携プロジェクトなど、比較的実行寄りの案件が中心です。プロジェクトはスピード感を持って進むことが多く、資料作成力や課題解決力が求められます。
民間案件とパブリック案件を横断して経験できる点は特徴的で、公共領域に限定せず、幅広いコンサルスキルを身につけたい人に向いているといえるでしょう。
(ワンプール制とは、全コンサルタントを共通の人材プールとして管理し、プロジェクトごとに最適なメンバーをアサインする制度です。そのため、これまでの専門分野に限らず、パブリックセクター案件に携わる機会もあります)
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外資戦略系コンサル
外資戦略系コンサルは、パブリックセクターのなかでも最上流の政策構想や国家レベルの課題設定にかかわるファーム群です。案件数は多くありませんが、政府の成長戦略や産業構造改革など、社会全体に与える影響が極めて大きいテーマを扱います。
実行フェーズよりも「何を目指すべきか」「どの方向に進むべきか」といった構想策定が中心となる点が特徴です。高い抽象度での思考力と、意思決定者に刺さる示唆を出す力が求められます。
| 会社名 | パブリックセクターにおける特徴 |
|---|---|
| マッキンゼー・アンド・カンパニー | 政策・社会変革テーマでの戦略支援を実施 |
| ボストン コンサルティング グループ | 官民連携や社会課題解決型プロジェクトに関与 |
| ローランド・ベルガー | 産業政策や公共領域の戦略支援に実績 |
マッキンゼー・アンド・カンパニー
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、外資戦略系コンサルのなかでも政府向け戦略案件において象徴的な存在です。パブリックセクターでは、国家の成長戦略や産業競争力強化、社会システム改革など、極めて上流かつ影響力の大きいテーマを扱います。
特徴は、徹底した課題分解と仮説構築に基づく意思決定支援です。定量データと定性情報を組み合わせ、意思決定者が選択すべき方向性を明確に示します。
実行支援よりも構想策定に比重が置かれ、短期間で高密度なアウトプットが求められるといえるでしょう。
▼マッキンゼー・アンド・カンパニーについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/strategy/firms/mckinsey
ボストン コンサルティング グループ
ボストン コンサルティング グループは、外資戦略系のなかでも官民連携や社会課題解決型の構想に強みを持つファームです。パブリックセクターでは、行政と民間企業を横断した産業創出や、新市場形成にかかわる案件が見られます。
政策単体ではなく、産業構造やビジネスの視点を組み合わせた提言をおこなう点が特徴です。構想フェーズに留まらず、実行可能性を意識した議論がおこなわれるケースもあります。
抽象度の高い戦略思考と、現実的な視点の両立が求められます。政策とビジネスの接点に関心があり、社会課題を産業として解決する発想を持ちたい人に適したファームです。
▼ボストン コンサルティング グループについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/strategy/firms/bcg
ローランド・ベルガー
ローランド・ベルガーは欧州発の戦略系コンサルファームで、産業政策や中長期ビジョン策定に強みを持つ点が特徴です。パブリックセクターでは産業構造改革や技術政策、エネルギー政策など、産業寄りのテーマを多く扱います。
日本では案件数は限定的ですが、その分、ひとつひとつのテーマに深くかかわる傾向です。欧州的な長期視点や制度設計思想を背景に、持続可能性を重視した提言がおこなわれます。
短期成果よりも、社会や産業の将来像を描く仕事に価値を感じる人に向いており、産業と政策を結びつけた戦略立案に関心がある人にとって、独自性のある選択肢といえるでしょう。
▼ローランド・ベルガーについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです https://my-vision.co.jp/consultant/strategy/firms/rolandberger
【MyVision編集部の見解】 一般に公開されている情報だけを見ると、「パブリックセクター案件があるかどうか」がファーム選びの決め手になりがちです。しかし、MyVision編集部ではそれだけを基準にすることは推奨していません。実際に重視すべきポイントは、①構想・制度設計と実行支援のどちらで価値を出したいか、②省庁横断や自治体・民間を含む合意形成への耐性があるか、③ポストコンサルの出口と現在の配属がつながるか、の3点です。これらの優先順位を誤ると、配属後に評価されにくくなるケースも見られます。各指標について「なぜ自分に合うのか」を言語化できる状態で選ぶことが、納得感のある転職につながります。
コンサルタントの求人情報
保険会社向けアドバイザリー(経理・決算経験者)【FS INS IAG】
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ビジネスプロセスアドバイザリー【DX-BAS】
想定年収
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業務内容
クライアントのマネジメントプロセス、ビジネスプロセスから経営課題を分析し、テクノロジーを活用した解決策を提供していく人財を募集。 ご自身が経験してきた課題解決アプローチ、テクノロジーを活用したソリューション導入経験と PwCのプロフェッショナルサービスに応用、転用していただきつつ、マネジメントプロセス/ビジネスプロセスの支援/改善サービスにテクノロジーの専門家として参画し、活躍いただくことを想定しています。 また、PwCがクライアントに提供するデジタルサービス開発で培った経験を活かし、クライアントのデジタルサービス開発態勢の構築・高度化支援業務にも、プロフェッショナルメンバーとして関与してもらうことを想定しています。
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保険会社向けアドバイザリー(サステナビリティ業務経験者)【FS INS IAG】
想定年収
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業務内容
上記の通り、保険業界は金融の中でも未だ成長段階にあり、サステナビリティに関する社会的関心の高まりを受けてサステナビリティ関連の支援の引き合いが多いための増員募集となります。 【チーム紹介】 PwC Japan有限責任監査法人 保険アドバイザリーグループ(IAG)は、保険会社を主なクライアントとして、幅広いアドバイザリーサービスを提供しています。 近年、国際的な保険会計基準の改正や金融規制の変化、保険会社のクロスボーダー案件の増加、サステナビリティ関連規制への対応により、IAGの業務領域は拡大しています。 最近では、国際会計基準などの各種会計基準への対応支援、内部統制高度化支援に加えて、保険会社の設立支援やサステナビリティ領域での取り組み検討支援(例:マテリアリティ評価、人権デューディリジェンス、ESG投資)等の業務を提供する機会に恵まれ、2012年7月のグループ発足以降、売上・人員ともに大きく増加しています。 このように多様化する保険会社のアジェンダに対応するために、会計士のみならず、保険業務実務の経験やプロジェクト管理経験といった会計以外のスキルを持った多様なメンバーで構成しています。 一方、拡大するIAGの業務領域に対応するために、さまざまな領域の経験を有するメンバーの加入が急務だと考えています。 【監査法人としてアドバイザリーサービスを提供する目的】 監査法人のアドバイザリーサービスが、一般的なコンサルティング会社と違うところは、同じ業界のさまざまな会社に対する監査サービス等を通じて得ることのできる、業務プロセスの深い理解に基づくアドバイザリーサービスを提供できることです。 また、監査法人は、公認会計士法等により業務内容や提供する業務の品質管理が厳しくコントロールされます。 自己流ではなく、このような作法に基づく品質の高いサービス提供プロセスを経験することは、コンサルタントとしての誠実性および柔軟性を滋養する面があります。 【保険アドバイザリーの可能性】 保険会社は、社会生活に内在するリスクを金銭に置き換え、引き受けることを生業としています。 現在、グローバル化やさまざまな領域での自動化、人々の長寿化など、企業・個人が直面するリスクが変化する中で、保険業界は積極的に事業リスクを取りに動いており、金融の中でも未だ成長段階にあると言えます。 私たちは、IAGという器の中でこのような保険業界に対してサービスを提供していますが、その知識・経験は、業種を超えて活用できる可能性を感じています。 変化が起きている成長分野で経験を積みたい方や、特定分野の知識を習得して強みを持ちたいと実感されている方は、是非応募をご検討ください。 【業務内容】 以下は、業務内容の一例です。 ■SSBJ/CSRD開示支援 サステナビリティに関する開示規制が施行され、大手保険会社から順次対応を開始しております。 サステナビリティ領域の開示は幅が広く定義も定まらないものも多いこと、また開示の対象が膨大なことから、クライアントからのニーズは高くございます。 我々は、現状とのGAP分析、開示までのロードマップ策定、データポイントの特定、収集支援など、包括的なサービスを提供しています。 ■インパクト測定・開示支援 サステナビリティの考え方が広まるにつれて、財務的成果だけでなく、事業活動が社会に与えているインパクトについての開示が注目されており、 保険事業、投融資の両側面において、事業活動が社会に与えるインパクトを定量的に開示する試みが広がってきています。 IAGでは、これらの測定・開示についてご支援をしております。
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財務報告アドバイザリー(会計)【FRA】
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業務内容
【FRAについて】 ~会計×デジタル×グローバル の先端部門~ 財務報告アドバイザリー部(Financial Reporting Advisory、以下“FRA”)は、PwC Japan有限責任監査法人の中で主に大手企業および銀行を中心とするアドバイザリー業務を専門に行う部門です。 PwC Japanは、大手監査法人の中で最もはやく独立したアドバイザリー部門を組織し、15年以上にわたってアドバイザリー業務を提供しています。 変化し続けるビジネス環境において企業が直面する課題を一緒に解決していくことで、会計や内部統制の支援業務だけでなく、海外進出、管理会計、資金管理の高度化、デジタル技術も活用したビジネスプロセスの再構築など、提供するサービスメニューも多岐にわたってきました。 変化の激しい時代に直面する新たな課題にリアルタイムでクライアント企業と共に向き合い、ベストな解決策を提供していくことで、一人一人が、時代のニーズに対応した高い専門性を習得していくことができます。 【FRAのアドバイザリー業務の特徴】 FRAの特徴は、監査法人の提供するアドバイザリーサービスとして、公認会計士としての会計や内部統制に関する高い専門性と実務経験を生かし、監査に耐えうる水準を考慮したうえで、その企業の課題にとってベストな提案、解決を支援する点です。 これが、一般的なコンサルティング会社との違いです。 また、海外PwCメンバーファームと共同で行っているプロジェクトも数多く、多種多様なバックグラウンドのメンバーが、PwCがグローバルに共有するベストプラクティスを活用しながら協働し、お互いに影響を受けあって、自身の成長をはかれる環境も特徴の1つです。 【主な業務内容】 ・M&A取引および資本市場取引にかかる会計アドバイス ・財務報告領域のポスト・マージャー・インテグレーション(PMI)支援業務 ・財務報告プロセス高度化(BPR)支援業務 ・経理DX支援 ・複雑な財務会計領域にかかる会計アドバイス ・IFRSおよびUSGAAPに基づく財務報告作成支援業務 ・IFRSおよびUSGAAP導入支援業務 ・J-SOX およびUS-SOX への対応支援業務
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財務報告アドバイザリー(大阪)【FRA大阪】
想定年収
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勤務地
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業務内容
PwCあらた有限責任監査法人は「会計の専門性」「プロセスの専門性」「グローバルな業務展開」といった3つのキーワードを基に、財務報告ならびに財務報告に関する内部統制に精通した人材を結集して、お互いが協働して業務を行う部門として、「財務報告アドバイザリー部」を設置しています。 特に関西圏の製造・流通・サービスを含む幅広い領域のクライアントに対して会計および財務報告アドバイザリーおよびファイナンストランスフォーメーションのサービスを担当いただくコンサルタントを募集いたします。 【主なサービス内容】 <1.財務報告アドバイザリー> ①国際財務報告基準(IFRS)導入支援 IFRS導入を包括的に支援(IFRS導入時の影響度分析・課題抽出、IFRS会計方針の決定・社内インフラ整備、IFRS財務諸表の作成・社内インフラ改善等) ②M&A・カーブアウト取引にかかる会計アドバイス M&A等の取引実行前段階から実行後段階まで、全ての場面で会計アドバイスを提供 ③PMI時の財務報告プロセス構築支援 取得した会社・事業の決算期変更・決算早期化、勘定科目・会計方針の統一等財務報告プロセス構築を支援 ④会計マニュアル・勘定科目統一支援 包括的なグループ会計マニュアルの作成支援、特定会計領域のみの会計マニュアルの作成支援、勘定科目の整備・統一支援 ⑤米国SEC上場・登録支援 米国SECに対する各種ファイリングに関する支援(全体計画の策定、課題抽出、IFRSへのGAAPコンバージョン、開示書類作成、SEC対応等) <2.ファイナンストランスフォーメーション> ①会計システム導入と周辺業務の構築支援、改善支援 グループ横断的なデータ活用、プロセスの標準化/効率化、業務品質の担保など連結経営管理を含む経営管理の高度化のためのシステム導入における企画、要件定義などの上流工程の支援やDXツールを活用した周辺業務の構築支援 ②新規ビジネスの立ち上げプロセスの構築、見直し支援 業務品質の担保及びスピーディーな新規ビジネスを実現するための会計処理判定を含む新規ビジネスの立ち上げプロセスの整備の支援 ③組織再編に関するスキーム、会計処理の検討及び規程、業務・システムの再構築支援 スキーム、再編時の会計処理及びBSシミュレーションの検討のほか、会社法タスクの検討、再編後の規程・業務・システムの構築支援 ④デジタル技術を活用した新たなソリューション開発・展開 -財務・非財務データを活用した分析機能の向上と経営管理への示唆提供 -データフローの可視化によるオペレーションミスや不正の原因となるイレギュラー取引の特定とその対応支援 -DXツールを活用したプロセス構築による業務効率化とガバナンス強化支援 ※詳しくはHPをご覧ください。 http://www.pwc.com/jp/ja/assurance/services-financial-reporting.html ※部門紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=v41HXjKr4AA 【Career Path】 <1.Promotion> まずはアソシエイトまたはシニアアソシエイトとして、PJの現場でご経験を積んでいただき、その後はチームの中核を担うマネージャーとして、プロジェクトのマネジメントはもちろん、新たなサービスラインの開拓などにも参画していただきたいと考えています。 (アソシエイト) ・様々なPJの一員として、クライアントの多様な課題に触れ、興味・関心を持つことができる。 ・クライアントの課題理解に基づき、その対応のために準備を綿密に行うマインドセットが身に付く。 (シニアアソシエイト) ・PJチームを現場ハンドルするチーム・マネジメント力が身に付く。 ・自らソリューションを導き出すことができ、クライアントに信頼される。 <2.Open Entry Program(OEP)> PwC Japanグループ内での相互連携により、個々人の専門領域の幅を広げるための部門を超えた機会を数多く創出しています。「Open Entry Program(OEP)」制度では、自らの意志で異動・転籍を申し出ることのできる機会を通年で設けており、ディールズ・コンサル・監査・税務といったようにサービスラインや業界の壁を越えた、さまざまなキャリアパスが可能です。
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パブリックセクターのやりがいと難しさ
パブリックセクターの仕事には、民間案件にはないやりがいがある一方で、特有の難しさも存在します。社会全体への影響が大きい分、成果が出るまでに時間がかかる点や、進め方の違いに戸惑うケースもあるでしょう。
ここからは、パブリックセクターのやりがいと難しさを見ていきましょう。
社会的インパクトが大きい仕事にかかわれるやりがい
パブリックセクターのやりがいとして挙げられるのは、社会的インパクトの大きさです。政策や制度、行政サービスの改善は特定の企業ではなく、多くの国民や地域社会に影響を与えます。
自ら関与した施策が制度として形に残る点は、民間案件では得がたい達成感につながるでしょう。また短期的な利益ではなく、社会課題の解決や公共価値の創出を目的とするため、仕事の意義を実感しやすい点も特徴です。
社会全体に貢献したいという志向を持つ人にとって、モチベーションを保ちやすい領域といえるでしょう。
合意形成・調整に時間がかかる難しさ
一方で、パブリックセクターでは合意形成に時間がかかる点が大きな難しさです。行政案件では省庁内の複数部局や自治体、外部有識者など、多くの関係者が関与します。
それぞれの立場や意見を整理し、丁寧に合意を積み重ねることが必要であるため、意思決定までに時間を要するケースも多いです。
スピードよりも慎重さが重視されるため、忍耐力や調整力が求められます。関係者間の意見対立を前向きに整理できるかが重要です。
民間案件とのスピード感・成果の違い
パブリックセクターは、民間案件と比べてスピード感や成果の見え方が大きく異なります。民間では短期間での成果創出が求められる一方、パブリックでは中長期的な視点での価値創出が前提で、施策の効果が数年単位で現れることも珍しくありません。
そのため即時的な成果を重視する人は、ギャップを感じやすいでしょう。ただしその一方、腰を据えて取り組めば持続的な社会変化にかかわれる点は、大きな魅力です。
パブリックセクターの年収・キャリア
パブリックセクターは、民間案件と比べて年収が下がるのではと不安に感じる人も多い領域です。しかし実際には、同一ファーム内で大きな差が出るケースは多くありません。
重要なのは短期的な年収水準よりも、どのような経験を積み、将来のキャリアにどうつなげるかという視点です。ここからは、年収とキャリアの考え方について解説します。
民間案件と比較した年収レンジの考え方
同一コンサルファーム内では、パブリック案件だからといって基本年収が下がることはほぼありません。コンサルタントの年収は、職位や評価グレードによって決まるためです。
ただし、成果の評価方法には違いがあります。民間案件では売上貢献や利益改善といったわかりやすい指標がありますが、パブリックセクターでは社会的影響やプロジェクトの難易度などが評価対象です。そのため、短期的な成果を数字で示しにくい点が特徴です。
年収レンジは同等でも、評価のされ方が異なる点を理解しておく必要があります。
評価・昇進におけるパブリック案件の位置づけ
評価や昇進においては、パブリック案件での成果をどのように言語化できるかが重要です。制度設計や調整業務は外から見えにくいため、自身の貢献度を明確に説明する必要があります。
プロジェクトの難易度や関係者の多さ、社会的影響の大きさを整理し、評価者に伝える力が求められます。
ファームによってはパブリック案件を専門性として高く評価するケースもありますが、受け身ではなく、戦略的に評価につなげる意識を欠かさないことが重要です。
【MyVision編集部の見解】 年収や評価が伸びにくい人をMyVision編集部が分析した結果、パブリック案件においてはいくつか共通する傾向が見られます。具体的には、調整や合意形成を「作業」としてしか説明できない、成果を資料作成レベルで止めてしまう、誰の意思決定に影響を与えたかが曖昧、といった点です。実際にエージェントの視点でも、こうした傾向がある場合は面談段階で改善点を伝え、成果の言語化を支援するケースが多くあります。評価で不利にならないためにも、事前に「誰をどう動かしたか」を整理し、面接や職務経歴書で説明できるよう準備することが重要です。
ポストコンサルのキャリアパス(官公庁・政策系・民間)
パブリックセクター経験者のポストコンサルは、多様な選択肢があります。代表的なのは、官公庁や独立行政法人への転職や出向です。また、シンクタンクや政策系ポジションに進むケースもあります。
さらに官民連携の経験を生かし、民間企業で公共事業や渉外を担うポジションに転じる人もいます。加えて行政との折衝経験を評価され、インフラ、エネルギー、IT企業などで公共領域を担当するケースも見られます。
政策理解や調整力は汎用性が高く、キャリアの幅を広げやすい点が特徴です。
パブリックセクターに向いている人・向いていない人
パブリックセクターは、仕事内容や成果の出方が民間案件と大きく異なるため、向き不向きがわかれやすい特徴があります。社会貢献性の高さに魅力を感じる一方で、進め方や評価軸にギャップを感じる人もいます。
自分の価値観や働き方の志向と合っているかを見極めることが、後悔しないキャリア選択につながります。ここからは、パブリック志向が向いている人の特徴と、民間志向が強い場合に感じやすいギャップを見ていきましょう。
パブリック志向が向いている人の特徴
パブリックセクターに向いているのは、社会全体への影響や公共性にやりがいを感じる人です。短期的な成果や利益よりも、制度や仕組みとして長く残る価値を重視する傾向があります。
また多くの関係者と調整しながら進めるプロセスを、前向きに捉えられる点も重要です。合意形成や丁寧な説明を苦にせず、粘り強く取り組める人は適性があります。
成果が見えるまでに時間がかかっても、目的意識を持って取り組める人に向いた領域といえるでしょう。
民間志向が強い場合に感じやすいギャップ
一方で、スピード感や明確な成果指標を重視する人は、パブリックセクターにギャップを感じやすい傾向です。意思決定までに時間がかかり、成果が数値で評価されにくい点に不満を感じるケースもあります。
また調整業務の比重が高く、華やかなアウトプットを期待すると物足りなさを感じることもあるでしょう。短期間で成果を出したい人や、成果が即評価に反映される環境を求める場合は注意が必要です。
パブリックセクターを軸にコンサル転職を考えるならMyVisionへ
パブリックセクターを軸にコンサル転職を考える場合、重要なのは「なぜパブリックなのか」を明確に言語化することです。社会貢献への関心だけでは、ファーム側が求める志向や適性とずれる可能性があります。
MyVisionでは、各コンサルファームにおけるパブリック案件の位置づけや評価軸を踏まえた転職支援をしています。政策寄りか実行寄りかといった違いまで整理したうえで、志向や強みを整理することが可能です。
パブリックセクターでのキャリアを現実的に描きたい人にとってMyVisionは、有効な選択肢といえるでしょう。
まとめ
コンサル業界におけるパブリックセクターは、官公庁や自治体を支援し、社会全体に影響を与える仕事に関われる領域です。民間案件とは目的や評価軸、意思決定プロセスが異なるため、向き不向きがわかれやすい点も特徴といえます。一方で、政策理解や合意形成、調整力といった経験は、長期的なキャリアにおいて大きな強みになるでしょう。
重要なのは、「パブリックセクターにかかわりたい」という気持ちだけで判断せず、自身の志向や得意領域と、ファームごとの役割や評価のされ方を踏まえて選択することです。この整理ができていないと、配属後のミスマッチや評価の伸び悩みにつながる可能性もあります。
MyVisionでは、パブリックセクター案件の実態や各ファームの特徴を踏まえたうえで、志向や将来像に合った転職戦略を支援しています。パブリック領域でのキャリアを本気で検討したい人は、一度MyVisionに相談してみると良いでしょう。
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