ロジックツリーとは?作り方や具体例、すぐに使えるテンプレートを紹介
2026年02月25日更新
ビジネスで問題を解決したり意思決定をスムーズに進めたりするためには、課題や原因を整理して、要素をよく把握することが大切です。そこで役立つのが「ロジックツリー」です。
本記事では、ロジックツリーの基本の考え方やメリット、種類、作り方、活用例などを詳しく解説します。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルタントの求人情報
エージェント経由)ソリューションデザイナ
想定年収
910~1,400万円
勤務地
東京都中央区
業務内容
業務詳細 ソリューションデザイン部門では、製造業、インフラ・建設、マーケティング、メディア、Webサービスをはじめとした大手企業の新規事業部門、AI/DX推進部門、研究開発部門に対して、企画提案〜プロジェクト実行まで幅広い業務を実行しています。その中でソリューションデザイナはプロジェクト実行の中心となり、クライアント課題の特定、解決策となるAIの設計、技術メンバと連携したAI開発プロジェクトのマネジメントを遂行していだきます。また、シニアメンバーの指導のもと、クライアント企業に対してプロジェクト企画提案にも関与します。 例えば、新規事業型テーマでは、クライアント事業のビジネス的な出口を考えながら、ビジネスのコアとしてのAIや入力データの仕様決定、実際のAI開発まで幅広い業務に関与いただきます。 職務内容 ・AIプロジェクトの実行推進 ・プロジェクト企画・要件定義 ・プロジェクトマネジメント(企画〜PoC〜導入〜改善) ・エンジニアと連携した成果創出 ・AIの学習結果、分析等のクライアントへの報告 ・クライアントのデータの簡易的な分析 (※ AIモデルの開発は社内の機械学習エンジニアが行うため、機械学習のコーディングは業務には含まれません) ・ AIプロジェクトの企画・提案セールス ・クライアントへのプロジェクト提案・セールス活動(セールスのリードは問い合わせや紹介といったpull型営業が中心) ・クライアントへのヒアリングおよび施策の提案
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エージェント経由)シニアソリューションデザイナ
想定年収
1,400~1,800万円
勤務地
東京都中央区
業務内容
事業紹介 BCG出身のCEO、CTOが2016年に設立したAIベンチャーです。「すべての産業の新しい姿を作る」「テクノロジーとビジネスを、つなぐ」をミッションとして掲げ、機械学習技術を活用して、クライアント企業のビジネスプロセスの中でも特に独自性や収益性の高いコアプロセスに対して、課題解決・技術の共同開発・新規事業や全社DX推進の支援などを行っています。 具体的には、「アカデミアから発進される最先端の機械学習技術」と「ビジネス現場の理解とそこへのAI導入の知見・ノウハウ」の2軸を武器として、汎用的なプロダクトやパッケージ製品では実現困難な課題を解決するオーダーメイドの「カスタムAI」を開発・提供しています。 多数あるAIベンチャーの中での当社の特徴は、クライアント企業における「新規事業」・「サービスへの応用を目的とした研究開発製品」に注力している点になります。現状の効率化や画一的なソリューションでは実現が難しい、現状で存在しない新たな価値を生み出すプロジェクトを多く手掛けています。 業務詳細 ソリューションデザイナは、ミッションの一つである「テクノロジーとビジネスを、つなぐ」ための当社ならではのポジションです。 AIをビジネスで実用化していく上で不可欠な人材であり、「ビジネス」「機械学習・AI」双方の知識を持って、クライアント企業の課題解決・共同開発・新規事業や全社DXを推進します。 ソリューションデザイナの主な役割は、コンサルティング・AIに関する知見をもとにAI関連のプロジェクトの提案およびプロジェクトマネージャーになります。 中でもシニアソリューションデザイナはプロジェクトの推進に加え、クライアント企業のアカウントマネジメントやLaboro.AIにおけるソリューションデザイン部門と関連部門の組織作り、協業先企業との事業検討など、より高い責任を担っていただきます。 職務内容 ⚫︎AIを活用したプロジェクト受注を目指した企画・提案セールス ・クライアントへのプロジェクト提案・セールス活動(セールスのリードは問 い合わせや紹介といったpull型営業が中心) ・クライアントへのヒアリングおよび施策の提案 ・クライアントの役員・リーダークラスのアカウントマネジメント ⚫︎受注プロジェクトの推進 ・AI活用戦略立案 ・AI活用の企画・要件定義 ・プロジェクトマネジメント ・エンジニアへの要件伝達・エンジニアと連携して成果創出 ・AIの学習結果、分析等のクライアントへの報告 ・クライアントのデータの簡易的な分析 (※ AIモデルの開発は社内の機械学習エンジニアが行うため、機械学習のコー ディングは業務には含まれません) ⚫︎チーム、組織作り ・ソリューションデザイナのチームリード、スーバーバイズ、評価、採用 ・ソリューションデザイナのチームにおける営業企画のリード プロジェクトの特徴 ⚫︎AI/データ戦略の策定 例)製薬会社様のAI/データ戦略策定支援 ⚫︎新規事業の開発 例)食品メーカー様と消費者向けアプリ開発 ⚫︎最先端技術の長期R&D 例)ゼネコン様と振動制御技術の開発(共同で論文発表) ※ 代表的なプロジェクトパターン ・AI が関連する事業・サービス・製品の企画コンサルティング ・AI 活用の構想策定コンサルティング ・AIのPoC(実現内容が明確な3ヶ月から中長期的な研究の数年まで幅があり) ・PoC後のAIのシステム開発・運用
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AXプロデューサー
想定年収
840~1,400万円
勤務地
東京都中央区
業務内容
【事業紹介】 当社はボストン コンサルティング グループ出身のCEOが2016年に設立したAIベンチャーです。「すべての産業の新たな姿をつくる。」「テクノロジーとビジネスを、つなぐ。」をミッションとして掲げ、機械学習技術を活用し、クライアント企業の特に独自性や収益性の高いコア領域に対して課題解決、技術の共同開発、新規事業や全社DX推進の支援などを行っております。 【ポジション紹介】 今回、当社の新規事業となるエージェントトランスフォーメーション部門における立ち上げメンバーを募集いたします。製造業、インフラ・建設、マーケティング、メディア、Webサービスをはじめとした大手企業の新規事業部門、AI/DX推進部門、事業企画部門、営業部門等に対して、企画提案〜プロジェクト実行まで、幅広い業務を実行いただきます。具体的には、クライアント課題の特定、解決策の立案から実行、技術メンバーと連携したプロジェクトリードを担っていただきます。加えて、オファリング開発にも関与いただくことができ、事業開発に貢献することができます。 【業務内容】 <クライアントプロジェクト> ・AIエージェント技術を活用したクライアント企業のトランスフォーメーションに関するプロジェクトの企画、提案活動 ・クライアントのビジネスニーズ特定、AIエージェント導入のための要件定義、解決策の提案、トランスフォーメーション支援 ・ユーザー体験に基づいた、AIエージェントのプロンプト設計 ・プロジェクトマネジメント(ソリューション設計、開発進捗管理、品質・リソース管理) ・クライアント事業におけるニーズ分析とビジネス機会の発掘 ・最新のLLM技術動向の把握と活用提案、プロジェクトへの応用 <事業開発・オファリング開発> ・AIエージェント開発チーム(エンジニア)との協働 ・顧客からのフィードバック収集・分析 ・市場ニーズに基づく機能要望の提案 ・競合サービスの分析、差別化ポイントの明確化 ・プロダクトロードマップへの提言 ●業務の変更範囲:なし
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シニアAXプロデューサー
想定年収
1,400~1,800万円
勤務地
東京都中央区
業務内容
【事業紹介】 当社はボストン コンサルティング グループ出身のCEOが2016年に設立したAIベンチャーです。「すべての産業の新たな姿をつくる。」「テクノロジーとビジネスを、つなぐ。」をミッションとして掲げ、機械学習技術を活用し、クライアント企業の特に独自性や収益性の高いコア領域に対して課題解決、技術の共同開発、新規事業や全社DX推進の支援などを行っております。 【ポジション紹介】 今回、当社の新規事業となるエージェントトランスフォーメーション部門における立ち上げメンバーを募集いたします。製造業、インフラ・建設、マーケティング、メディア、Webサービスをはじめとした大手企業の新規事業部門、AI/DX推進部門、事業企画部門、営業部門等に対して、企画提案〜プロジェクト実行まで、幅広い業務を実行いただきます。具体的には、クライアント課題の特定、解決策の立案から実行、技術メンバーと連携したプロジェクトリードを担っていただきます。加えて、オファリング開発にも関与いただくことができ、事業開発に貢献することができます。 【業務内容】 <クライアントプロジェクト> ・AIエージェント技術を活用したクライアント企業のトランスフォーメーションに関するプロジェクトの企画、提案活動 ・クライアントのビジネスニーズ特定、AIエージェント導入のための要件定義、解決策の提案、トランスフォーメーション支援 ・ユーザー体験に基づいた、AIエージェントのプロンプト設計 ・プロジェクトマネジメント(ソリューション設計、開発進捗管理、品質・リソース管理) ・クライアント事業におけるニーズ分析とビジネス機会の発掘 ・最新のLLM技術動向の把握と活用提案、プロジェクトへの応用 <事業開発・オファリング開発> ・AIエージェント開発チーム(エンジニア)との協働 ・顧客からのフィードバック収集・分析 ・市場ニーズに基づく機能要望の提案 ・競合サービスの分析、差別化ポイントの明確化 ・プロダクトロードマップへの提言 ●業務の変更範囲:なし
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【D&T】◇新規事業◇AIエージェントを活用した「事業企画推進(リーダー候補)」
想定年収
640~1,075万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
●配属部門 データ&テクノロジーコンサルティング事業本部(D&T) 2025年4月に発足したAIエージェントビジネス立上げを担う新規事業チームです。 現在AIは従来の補助的なツールから業務の効率化を担う重要な存在へ変わってきており、AI活用のニーズも高まる中で、当社としても積極的に顧客へのAI導入・活用支援を行っています。 ●ミッション AIエージェントビジネスを次世代の事業領域とするべく、現状推進しているAIを用いた開発業務の標準化・プラットフォーム化(パッケージ化)を推進しています。また、当社の強みであるSAPやServiceNow、Salesforce等のインテグレーションビジネスとも連携をしながらシナジーを発揮し、会社として新たな価値創出を目指していきます。 当事業を現在担当している2名と共に、企画から収益化までを中心メンバーとして担っていただきます。クライアントに対して、各種AIサービス基盤の技術調査からAIエージェントを活用したソリューションの企画、顧客への提案~実装まで一気通貫で対応するAIエージェントビジネスを推進していただきます。 まずは開発プロジェクトをリーダーやサブリーダとして形にしていくことを目指していただき、その後はAIエージェントビジネスのリーダーとして、サービス企画・オファリング・マーケティングなど、事業全体の戦略から部門横断的な施策推進をしていただけることを期待しています。 ●業務詳細 ・事業モデルの確立、収益化 ・顧客へのPoC(概念実証)や本格業務適用案件の提案 ・案件獲得後の要件定義・設計・開発・運用までのプロジェクトのリード(PM/PL)
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ロジックツリーとは

問題解決や業務改善において重要なのは、物事を論理的に整理する能力です。
ロジックツリーは課題の全体像を把握し、解決の糸口を見つけるためのフレームワークとして広く活用されています。
▼ロジックツリーを含む問題解決のフレームワークについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ロジックツリーの基本的な定義と役割
ロジックツリーとは、課題解決や意思決定のために情報を整理し、論理的に分解する手法のことです。
木の枝が広がるようにひとつのテーマを複数の要素に分解していき、それらの関連性を視覚的に整理します。
コンサルタントの業務だけでなく、業務改善や新規事業計画、マーケティング戦略など幅広い分野で活用されており、課題の本質を見極めるための強力な手法です。
ロジックツリーが有効なシチュエーション
ロジックツリーがとくに有効なのは、主に次のようなシチュエーションです。
複雑な課題を整理したいとき
課題が多岐にわたる場合、ロジックツリーを活用して問題を分解すると、解決すべき優先順位を明確化するのに有効です。たとえば新規事業の計画において、リソース配分やターゲット市場の選定を段階的に整理する際などに役立ちます。
チームで課題を共有したいとき
ロジックツリーは視覚的にわかりやすいため、複数人で課題に取り組む際に共通認識を持つ必要がある場合などに有効です。これによりチーム内での方向性のズレを防ぎ、効率的な意思決定ができます。
仮説検証を進めるとき
たとえば「顧客離れの原因は何か?」という課題分析をする場合、ロジックツリーで原因を分解し、「ラインナップが少ないのではないか」「サイトが見にくいのではないか」というような仮説を立てます。原因の分解によって新たな視点を得ることができれば、新たな課題に気づきやすいでしょう。
[比較] ピラミッドストラクチャーとの違い

ロジックツリーと混同されやすい手法がピラミッドストラクチャーです。このふたつはどちらも情報整理のフレームワークですが、目的と使い方に違いがあります。
ピラミッドストラクチャーは情報を結論から順番に示し、メインの主張をわかりやすくするために細分化していくトップダウン型の手法です。「結論→理由→詳細」の順で情報を展開するため、主にプレゼンテーションや報告書作成に適しています。
一方ロジックツリーは課題をボトムアップで分解し、全体像を見渡しながら解決策を導き出すため、主に課題解決に向いています。
ピラミッドストラクチャーの目的はひとつの論点に関する明確な説明、ロジックツリーの目的は課題全体の網羅的な分析です。
このため、ロジックツリーは初期の情報収集や問題定義の段階で使われることが多いのに対し、ピラミッドストラクチャーはその成果をまとめる場面で使われることが多いといえるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、ロジックツリーを単なる図解テクニックとして扱うことは推奨しません。なぜなら、形だけ作れても思考の質がともなわなければ、結論の精度は上がらないからです。
そのため、分解する目的や最終的に導きたい意思決定を意識しながら使うことが重要です。とくにコンサル転職やケース面接では、ツールそのものよりも、なぜその切り口で分解したのかを説明できることが評価につながります。思考の筋道を言語化できるかどうかが差を生みます。
ロジックツリーの特徴・メリット
ロジックツリーは意思決定や業務改善、新規事業の計画に役立ちますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょう。
ここでは、ロジックツリーを使うことで得られる具体的なメリットと特徴について詳しく解説します。
問題の全体像を把握しやすい
ロジックツリーの最大のメリットは、問題の全体像を視覚的に整理できることです。複雑な課題でも要素を細かく分解していくことで、「何が問題なのか」「どこに原因があるのか」が明確になります。
因果関係を明確化できる
ロジックツリーを活用すると、問題の「原因」と「結果」の関係を整理しやすいです。問題の要因を洗い出し、さらにそれぞれの細かい原因を分析することで、具体的な改善策が見えてきます。
解決策の優先順位を設定しやすい
課題解決の際にすべての問題を一度に対応するのは難しいため、影響が大きく実行しやすい施策から取り組むことが重要です。ロジックツリーを使って課題を細分化し、「どの解決策を優先すべきか」を明確にしましょう。
チーム内での共有が容易
ロジックツリーを活用すると視覚的に整理できるため、チーム内でのスムーズな意思決定に役立ちます。ツリー構造で可視化し情報をまとめるため、言葉だけで説明するよりも、全員の認識を統一しやすいでしょう。
ロジックツリーの種類と例
ロジックツリーには目的に応じた4つの種類があり、それぞれ異なるシーンで活用されます。
- Whyツリー:問題の原因を深掘りし本質的な課題を特定
- Whatツリー:事象や要素を整理し全体像を把握
- Howツリー:解決策を具体化し実行可能なアクションへの落とし込み
- KPIツリー:業績指標を分解し成果向上のための施策を明確化
これらのツリーを適切に使いわけると、ビジネス課題の整理や意思決定がスムーズです。それぞれの特徴と活用例を、図解とともに詳しく紹介します。
Whyツリー(原因追求)
Whyツリーは、ある問題が発生した際に「なぜ?」を繰り返して原因を特定するためのツリーです。問題の根本原因を分解して探ることで、具体的な解決策を見つけやすくします。
たとえば「売上が低迷している」という課題の場合、ロジックツリーを活用して次のように分解できます。

このように枝わかれするたびに「なぜ?」を繰り返すことで、売上低迷の具体的な原因を見つけ、問題の根本を把握できます。
Whatツリー(要素分解)
Whatツリーは、特定の事象の構成要素を整理するためのツールです。全体像を把握するのに適しており、分析や戦略立案の際に役立ちます。
たとえば、顧客満足度の構成要素を把握したい場合は、ロジックツリーを活用して次のように分解してみましょう。

分解を繰り返して顧客満足度の構成要素を把握することで、「どこを改善すれば顧客満足度を向上できるのか」を明確にできれば、試作の組み立てに役立ちます。
Howツリー(問題解決)
Howツリーは、特定の目標を達成するための方法を分解し、実行可能な施策に落とし込むツリーです。戦略立案やプロジェクト推進に役立ちます。
たとえば、「売上を向上させる」という目標を達成するための施策を立案したい場合、ロジックツリーを活用して次のように分解していくとよいでしょう。

このようにプロセスを細分化することで、改善に必要な過程や優先すべき事項を整理できます。
KPIツリー
KPIツリーは、企業や組織によるビジネスの目標であるKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を達成するために、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を分解し、数値で管理するためのツリーです。ビジネスの目標管理やパフォーマンス評価に活用できます。
たとえば、「ECサイトの売上を向上させる」という目標のKGI管理に向けて、ロジックツリーを活用してKPIを分解してみます。

このように分解すれば、KGI達成のための具体的な戦略を立てやすいでしょう。
ロジックツリーの作り方
ロジックツリーを効果的に活用するには、適切な手順で作成することが重要です。思いつくままに枝を広げるのではなく、論理的な一貫性を保ちつつ、全体像を整理することが求められます。
ここでは、ロジックツリーを作成するための具体的なステップを5つにわけて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Step1:テーマや課題を明確化する
まず、ロジックツリーを作成する目的やテーマを明確にしましょう。目的やテーマが曖昧なまま作成をはじめると、途中で方向性がブレたり、意味のないツリーになったりすることがあります。
「売上を上げる方法を考える」「業務のムダをなくす」といった具体的なテーマを設定しれば、何を考えればよいのかが明確にしやすいです。ロジックツリーのテーマを決める際は、以下のような質問を自分に投げかけてみるとよいでしょう。
- 何の問題を解決したいのか?
- どのような成果を得たいのか?
- どの視点から分析するべきか?
Step2:MECEを意識して要素を書き出す
次に、テーマに関連する要素を漏れなく、かつダブりがないように書き出します。ここで重要なのが MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive:漏れなく・ダブりなく) の原則です。
たとえば、「売上を上げる方法」を考える場合、「売上=客数 × 客単価」のように要素を分解して整理すると、ツリーの土台が作りやすいでしょう。

Step3:必要に応じて分解を繰り返す
最初に出した要素をさらに細かく分解し、より具体的なレベルまで掘り下げていきます。
先ほどの例でいえば、「客数の増加」の要因として「新規顧客の獲得」と「リピーターの増加」が挙げられるでしょう。これをさらに分解すると、以下のようなツリーが作成できます。

Step4:分解した要素を分類・整理する
次に、分解した要素を整理し、ロジックツリーの構造を整えます。この段階で、各要素が適切な位置に配置されているかを確認しましょう。
ポイントとしては、以下の点に注意します。
- MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive:漏れなく・ダブりなく)が保たれているか(要素に抜けや重複がないか)
- 要素同士の関係が論理的か(ツリーの流れが自然か)
- 枝わかれの数が適切か(多すぎても、少なすぎてもわかりにくい)
整理する際には付箋やホワイトボードを使って並び替えるなど、視覚的なわかりやすくさを意識しましょう。
Step5:ロジックの一貫性を確認する
最後に、作成したロジックツリーに矛盾や不整合がないかをチェックします。以下の観点で見直しをおこないましょう。
- すべての要素がテーマに関連しているか
- 論理の流れが正しく、飛躍がないか
- 具体的な行動につながる構造になっているか
自分で確認するだけでなく、実際に第三者に説明してみることも有効です。伝わりにくい部分があれば、ツリーの構造を見直す必要があります。
[ヒント] 初心者でも使いやすいフレームワーク
ロジックツリーをいきなり作成するのが難しい場合、以下のようなフレームワークを活用してみましょう。これらのフレームワークはビジネス課題の整理や問題解決の際によく使われるものでロジックツリーとの相性もよいため、初心者でも取り入れやすいです。
- 5 Whys:問題の根本原因を探る
- 4P:マーケティング戦略を分解
- 3C:市場・競合・自社の関係を整理
- SWOT:自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析
それぞれ詳しく見ていきましょう。
5Whys
問題の根本原因を深掘りする際に有効な手法です。「なぜ?」を繰り返し問うことで、表面的な問題ではなく、本質的な原因を特定できます。
4P
マーケティング戦略を考える際に有効なフレームワークです。
- Product(商品戦略)
- Price(価格戦略)
- Place(流通戦略)
- Promotion(プロモーション戦略)
の4つの視点で施策を整理します。
3C
市場・競合・自社の関係を整理するためのフレームワークです。
- Customer(顧客):ターゲットのニーズや購買行動
- Competitor(競合):市場内の競争状況や競合企業の強み・弱み
- Company(自社):自社の強み・弱み、提供できる価値
の3つの要素において市場分析や競争戦略を考える際に役立つフレームワークです。ロジックツリーと組み合わせることで、より具体的な戦略を策定できます。
SWOT
自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析するフレームワークです。
- Strengths(強み):自社の強みは何か?
- Weaknesses(弱み):改善すべき課題は?
- Opportunities(機会):市場参入・拡大のチャンスはあるか?
- Threats(脅威):外部環境のリスクは?
の4つの点で自社の状況を整理し、戦略を考える際に便利なフレームワークです。
▼ロジックツリーを面接対策に活かしたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
ロジックツリー作成時の注意点
ロジックツリーは、構造が複雑になりすぎるとかえって混乱を招いてしまいます。視覚的にわかりやすくするため、作成する際は次のポイントを意識しましょう。
<シンプルな構成>
- 枝わかれを多くしすぎない(3~5階層を目安にする)
- 1つの要素に過剰な情報を詰め込まない
- 重要なポイントは太字や色を使って強調する
<MECE(漏れなく・ダブりなく)>
- 同じ内容が重複しないように整理する
- 抜け漏れがないか、全体を俯瞰して確認する
<視線の流れを考えたレイアウト>
- 左から右、または上から下のように視線の流れに沿ったレイアウトにする
- 矢印や線の使い方を統一する
<視覚的なバランス>
- 要素ごとの間隔を均等にする
- フォントやカラーを統一し、見やすくする
ロジックツリーをすぐに活用できるテンプレートとツール
ロジックツリーの作成には、テンプレートやツールを活用すると便利です。ここでは、すぐに活用できるテンプレートとツールを紹介します。
Microsoft Excel
Microsoft ExcelのSmartArtには、ロジックツリーのテンプレートを呼び出す機能があります。
以下のような手順で呼び出しが可能です。
挿入>SmartArt>階層構造>横方向階層
Excelさえ所有していれば別途ダウンロードや会員登録などが不要なため、手軽に使用できます。
Lucidchart
Lucidchartはオンライン上で色んな作図ができるツールです。マインドマップやフローチャート、システム構成図、UML図まで作成可能で、ロジックツリーのテンプレートも豊富に揃っています。
オンラインツールのためチームメンバーとの共同編集も可能です。GoogleやMicrosoft、Slackなどほかのアプリと連携することもできます。
参照:Lucidchart 参照:Lucidchart:作図テンプレート
ferretメディア
ferretメディアで無料会員登録をおこなうと、PowerPoint形式のロジックツリーのテンプレートをダウンロードできます。
Miro
Miroは無地の画面にテキストや図を書き込めるオンラインホワイトボードツールです。テキストの打ち込みも画面への手書きも可能で、チームメンバーとリアルタイムで共同編集できます。ボード数が3つまでの制限つきの無料版と、無制限で使用できる有料版から選択可能なうえに、テンプレートも豊富です。「ロジックツリーツール」を活用すると便利でしょう。
ロジックツリーを活用した具体例
ここでは、ロジックツリーの具体的な活用事例を見ていきましょう。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部が分析した結果、ロジックツリーをうまく活用できない人には、結論から逆算せずに思いつきで要素を書き出してしまう傾向が見られます。実際に転職面接でも、分解はできても優先順位付けや示唆まで到達できないケースが多いです。
重要なのは、分解の先にあるアクションや提案まで結びつける視点です。構造化だけで満足せず、最終的な意思決定にどう活かすかまで意識することが成果につながります。
売上改善のためのロジックツリー
売上を向上させるために、「売上 = 客数 × 客単価」という基本公式にもとづいて作成したロジックツリーです。

残業削減プロジェクトでの活用
残業の原因を「業務量」「効率の悪さ」「マネジメント」の3つに分解し、具体的な対策を検討したロジックツリーです。

新規事業の計画プロセス
新規事業を成功させるためには、「市場分析」「顧客ニーズ」「競争優位性」などをロジックツリーで整理し、戦略を立てた例です。

[応用] 看護や教育分野での活用例
ロジックツリーは業界を問わず、課題の整理や解決策の策定に役立ちます。ビジネス分野だけでなく、医療・教育分野などにも応用可能です。
看護分野での活用例
課題:病院での医療ミスを減らしたい

教育分野での活用例
課題:生徒の学習意欲を向上させたい

まとめ
ロジックツリーは、このようにさまざまな分野やシーンの問題解決や業務改善に役立つフレームワークです。
原因分析や要素分解、解決策の整理や売上向上、業務効率化、新規事業計画などにおいて効果を発揮します。
適切なツールやテンプレートを活用すれば、初心者でも簡単に実践できますので、課題を論理的に分解し、筋道立てて解決策を導き出す手法のひとつとして活用してみてください。
ロジックツリーはコンサル転職や面接対策でも強く求められます。MyVisionでは、面談から内定までの具体的な進め方を事前に把握できるため、ロジカルシンキングを活かした選考準備を効率よく進められます。
思考力を武器にキャリアを広げたい人は、ぜひご相談ください。
ロジックツリーに関するFAQ
ロジックツリーについて、とくに多い疑問をまとめました。
Q1.ロジックツリーは初心者でも使いこなせますか?
基本の型を理解すれば、初心者でも十分に活用できます。最初はWhyツリーやWhatツリーなど、シンプルな形式からはじめると取り組みやすいでしょう。完璧な構造を目指すよりも、まずは課題を分解してみることが上達への近道です。
Q2.ロジックツリーとほかのフレームワークはどう使いわければよいですか?
ロジックツリーは課題を分解して全体像を把握するのに適しています。一方、3CやSWOTなどは視点を網羅するための補助ツールとして活用できます。目的に応じて組み合わせることで、より実践的な分析が可能になるでしょう。


