ロジックツリーとは?作り方や具体例、すぐに使えるテンプレートを紹介
2026年02月25日更新
ビジネスで問題を解決したり意思決定をスムーズに進めたりするためには、課題や原因を整理して、要素をよく把握することが大切です。そこで役立つのが「ロジックツリー」です。
本記事では、ロジックツリーの基本の考え方やメリット、種類、作り方、活用例などを詳しく解説します。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルタントの求人情報
E_32_【AIエージェント活用/MAツール導入】顧客の成功をデザインするマーケティングプロジェクト推進担当(リーダー候補)
想定年収
500~800万円
勤務地
東京都港区
業務内容
●業務概要 多くの企業がDXを推進する中で、デジタルマーケティングの人手不足やノウハウ不足が課題となっており、業務におけるデータ分析や、生成AI等を活用した生産性向上に関するニーズも増加しています。 マーケティングディレクターとして、クライアント企業のサービスや製品の売上拡大を目的に、デジタルチャネルを活用したプロモーションを推進していただきます。 顧客が抱える課題は、リードジェネレーションからリードナーチャリング、カスタマーサクセスまで幅広いため、データを活用した施策立案から実行までを伴走支援する役割を担います。 また、マーケティンツールや生成AI活用したコンテンツ制作やデータ分析を通じて、効率的かつ高品質なマーケティング支援を実現していただきます。 ●想定業務 業務内容 ①事業・マーケティング戦略の策定と推進 クライアントのビジネス目標達成のため、マーケティングの戦略を立案し、部門横断的なプロジェクトとして施策を推進していただきます。 単一の施策に留まらず、マーケティング全体のプロセスを改善し、効率を高めるための仕組みづくりも担っていただきます。 ②データドリブンな改善活動と業務支援 MAツールやBIツールなどの様々なデータ・マーケティングツールを幅広く活用し、複数のプロジェクトや施策の進捗・成果をモニタリング。 データに基づいた仮説検証を繰り返し、成果を最大化するための改善提案をクライアントに行い、実行をサポートしていただきます。 ③マーケティング業務の効率化 AIエージェントや自動化ツール(UIPath等)といった新しい技術を活用し、日々のマーケティング業務を効率化・省力化する取り組みを推進していただきます。 上記のような業務を、クライアント社内のグループや部署、社外の協力会社等とコミュニケーションを取り、プロジェクト全体を円滑に進めるディレクターとしての従事していただきます。 ※配属後は数週間の研修後、プロジェクト支援に入っていただきます。 配属後は顧客の成果創出におけるコミュニケーション設計や施策設計~実行・検証、改善提案までを担当します。 ※所属メンバーはほぼリモートでの勤務になりますが、顧客環境やPJT内容によって顧客オフィスへの出社をお願いすることもございます。
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DXリードコンサルタント(グローバル:小売)
想定年収
650~1,800万円
勤務地
東京都品川区
業務内容
●業界動向 東南アジアハブとして多くの日系企業がシンガポール進出をする中、一部の企業を除いてIT活用は小規模体制で推進されており非日系企業と比較しアジア域内において遅れていることから顧客満足並びに生産性が低下するリスクを抱えています。一方、当地IT部門がある場合もリージョン全体をカバーする必要がありプロジェクトリードないしは専門的知識を保有する人材は常に不足しています。 ●業界に与える価値 Future Global Design(FGD)では、各レイヤーの顧客を支援すべく、IT戦略策定、システム導入の支援からマルチカントリープロジェクトを視野に入れたプロジェクトマネジメント支援を提供しています。進出日系企業のビジネスプロセス全体最適化、ITを活用したスキルアップやサービス向上、IT投資の最適化実現を顧客と共に取り組んでいます。 将来的には非日系、東南アジア全体を含めて本活動を広げていき、顧客の適切なIT投資と活用を支援してまいります。 ●職務内容 PM/PMO in 東南アジア 東南アジアを対象に金融・物流・小売業界などのクライアントに対して、IT企画やシステム/ソリューション導入フェーズなどのプロジェクトをリードして頂きます。また、これらプロジェクトを通じてクライアントの信頼を獲得し、経営とITの戦略的パートナーとしての地位を確立することが最大のミッションです。 ●職務の詳細 当該ポジションの最初の職務は、シンガポールに進出している日系小売企業の基幹システム刷新プロジェクトの推進になります。 PMOとして、ソリューション導入フェーズから積極的にクライアントのステークホルダー及びベンダーをリードし、プロジェクトの計画と実行においてリスク・コストの両面から最適解を追求しプロジェクトのQCDを達成するのがゴールです。 ●役割と期待 PMO(リーダー)として、以下の役割を担当して頂きます。 - プロジェクトのスケジュール管理と成果物のレビュー - リスクの早期検知と課題管理及び対策検討 - ステークホルダーへのプロジェクト進捗報告 - ミーティングのアレンジとファシリテーション - クライアント及びベンダーとの信頼関係構築 - 客先半常駐 in シンガポール ●案件事例 ・日系大手小売業の業務基幹システム刷新プロジェクトのPMO支援 ・本邦メガバンクのアジア・オセアニア拠点における勘定系システム更改プロジェクトのPMO支援 ・本邦地銀のシンガポール拠点における業務支援システム開発導入プロジェクト ●その他条件などについて ・採用後シンガポール現地法人での勤務を想定しています。(赴任に伴い給与の物価水準考慮、家賃補助、教育費一部補助) ※業務内容の変更の範囲: 当社業務全般に従事いただく可能性がございます。
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DX事業支援(UI/UXデザイン)
想定年収
-
勤務地
東京都港区
業務内容
●オリックス(株)法人営業本部デジタル戦略推進室にて勤務していただき、新規事業であるSaaSサービスのUI/UXデザインを担当していただきます。 ●ビジネス視点を持ち、関係部署を巻き込みながら業務を推進します。 ●様々なバックグラウンドを持った中途入社の社員も多く、自由闊達でフラットな組織です。 【業務例】 ●UI/UXデザイン ・Figmaを用いたUIデザインおよびプロトタイプ作成 ・UXを意識したデザインとインタラクションの検討 ・ユーザビリティテストの実施および改善提案 ・フロントエンド開発チームとの連携 ※詳細事業内容や採用後ポジションは面接時にご説明いたします。
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08.財務会計・業務改革コンサルタント | 経理経験者
想定年収
400~600万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
●業務プロセスの効率化 ・経理財務の業務改革 ・決算の早期化 ・経理財務BPO/シェアードサービス化 ●経営情報の可視化 ・予実管理プロセス改革 ・経営情報の多軸分析 ●ガバナンスの強化 ・経理財務領域の統合支援(PMI) ・内部統制構築支援/J-SOX ●IT戦略策定 ・RFP作成及びベンダー選定支援 ・システム導入プロジェクトにおけるクライアントPMO業務 ・会計システム/経費精算システム等の導入支援 ・パッケージソフトウェアのインプリメンテーション ※ITコンサルタントとチームを組成してIT領域の支援まで担います (業務の変更範囲について:その他当社の指定する職種)
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29.IT戦略・ERP導入コンサルタント | 事業会社出身者
想定年収
800~1,500万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
●事業概要: 激変する外部環境において、多くの企業が「限られた経営資源の最適配分」という課題に直面しています。 当社は、AI時代の成功法則として「コーポレートドリブン経営」を提唱。テクノロジーとBPRを組み合わせ、非創造的な業務を徹底的に自動化し、生まれた時間で経営戦略を可視化・実行する。 ーそんな「真の経営参謀」としての役割を担っています。 その中核を担うTechnology & Process Design(TPD)事業部は、中堅・準大手企業(年商100億〜3,000億円で、より中核は500億円~1,500億円)をメインターゲットに、AI活用を前提としたデータ基盤を基幹システムの刷新×BPRを通じて、「経営管理の高度化」と「現場の業務変革」を同時に実現しています。 ●仕事内容: 基幹システム(ERP等)の刷新プロジェクトにおいて、上流工程から実行支援まで、プロジェクトマネジメントおよびコンサルティング業務をリードしていただきます。 ・企画・構想策定: 経営課題に基づいたあるべき姿(To-Be)のデザイン ・BPRの推進: Fit to Standardを前提とした、部門横断的な新業務プロセスの設計 ・システム選定支援: RFPの作成、システム・ベンダー選定のアドバイザリーを特定製品に偏ることなく実施 ・導入PMO: プロジェクト全体の進捗管理、課題管理、およびユーザー部門間の利害調整 ・意思決定支援: 経営層に対するデータに基づいた投資判断や戦略的アドバイス (業務の変更範囲について:その他当社の指定する職種)
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ロジックツリーとは

問題解決や業務改善において重要なのは、物事を論理的に整理する能力です。
ロジックツリーは課題の全体像を把握し、解決の糸口を見つけるためのフレームワークとして広く活用されています。
▼ロジックツリーを含む問題解決のフレームワークについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
ロジックツリーの基本的な定義と役割
ロジックツリーとは、課題解決や意思決定のために情報を整理し、論理的に分解する手法のことです。
木の枝が広がるようにひとつのテーマを複数の要素に分解していき、それらの関連性を視覚的に整理します。
コンサルタントの業務だけでなく、業務改善や新規事業計画、マーケティング戦略など幅広い分野で活用されており、課題の本質を見極めるための強力な手法です。
ロジックツリーが有効なシチュエーション
ロジックツリーがとくに有効なのは、主に次のようなシチュエーションです。
複雑な課題を整理したいとき
課題が多岐にわたる場合、ロジックツリーを活用して問題を分解すると、解決すべき優先順位を明確化するのに有効です。たとえば新規事業の計画において、リソース配分やターゲット市場の選定を段階的に整理する際などに役立ちます。
チームで課題を共有したいとき
ロジックツリーは視覚的にわかりやすいため、複数人で課題に取り組む際に共通認識を持つ必要がある場合などに有効です。これによりチーム内での方向性のズレを防ぎ、効率的な意思決定ができます。
仮説検証を進めるとき
たとえば「顧客離れの原因は何か?」という課題分析をする場合、ロジックツリーで原因を分解し、「ラインナップが少ないのではないか」「サイトが見にくいのではないか」というような仮説を立てます。原因の分解によって新たな視点を得ることができれば、新たな課題に気づきやすいでしょう。
[比較] ピラミッドストラクチャーとの違い

ロジックツリーと混同されやすい手法がピラミッドストラクチャーです。このふたつはどちらも情報整理のフレームワークですが、目的と使い方に違いがあります。
ピラミッドストラクチャーは情報を結論から順番に示し、メインの主張をわかりやすくするために細分化していくトップダウン型の手法です。「結論→理由→詳細」の順で情報を展開するため、主にプレゼンテーションや報告書作成に適しています。
一方ロジックツリーは課題をボトムアップで分解し、全体像を見渡しながら解決策を導き出すため、主に課題解決に向いています。
ピラミッドストラクチャーの目的はひとつの論点に関する明確な説明、ロジックツリーの目的は課題全体の網羅的な分析です。
このため、ロジックツリーは初期の情報収集や問題定義の段階で使われることが多いのに対し、ピラミッドストラクチャーはその成果をまとめる場面で使われることが多いといえるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、ロジックツリーを単なる図解テクニックとして扱うことは推奨しません。なぜなら、形だけ作れても思考の質がともなわなければ、結論の精度は上がらないからです。
そのため、分解する目的や最終的に導きたい意思決定を意識しながら使うことが重要です。とくにコンサル転職やケース面接では、ツールそのものよりも、なぜその切り口で分解したのかを説明できることが評価につながります。思考の筋道を言語化できるかどうかが差を生みます。
ロジックツリーの特徴・メリット
ロジックツリーは意思決定や業務改善、新規事業の計画に役立ちますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょう。
ここでは、ロジックツリーを使うことで得られる具体的なメリットと特徴について詳しく解説します。
問題の全体像を把握しやすい
ロジックツリーの最大のメリットは、問題の全体像を視覚的に整理できることです。複雑な課題でも要素を細かく分解していくことで、「何が問題なのか」「どこに原因があるのか」が明確になります。
因果関係を明確化できる
ロジックツリーを活用すると、問題の「原因」と「結果」の関係を整理しやすいです。問題の要因を洗い出し、さらにそれぞれの細かい原因を分析することで、具体的な改善策が見えてきます。
解決策の優先順位を設定しやすい
課題解決の際にすべての問題を一度に対応するのは難しいため、影響が大きく実行しやすい施策から取り組むことが重要です。ロジックツリーを使って課題を細分化し、「どの解決策を優先すべきか」を明確にしましょう。
チーム内での共有が容易
ロジックツリーを活用すると視覚的に整理できるため、チーム内でのスムーズな意思決定に役立ちます。ツリー構造で可視化し情報をまとめるため、言葉だけで説明するよりも、全員の認識を統一しやすいでしょう。
ロジックツリーの種類と例
ロジックツリーには目的に応じた4つの種類があり、それぞれ異なるシーンで活用されます。
- Whyツリー:問題の原因を深掘りし本質的な課題を特定
- Whatツリー:事象や要素を整理し全体像を把握
- Howツリー:解決策を具体化し実行可能なアクションへの落とし込み
- KPIツリー:業績指標を分解し成果向上のための施策を明確化
これらのツリーを適切に使いわけると、ビジネス課題の整理や意思決定がスムーズです。それぞれの特徴と活用例を、図解とともに詳しく紹介します。
Whyツリー(原因追求)
Whyツリーは、ある問題が発生した際に「なぜ?」を繰り返して原因を特定するためのツリーです。問題の根本原因を分解して探ることで、具体的な解決策を見つけやすくします。
たとえば「売上が低迷している」という課題の場合、ロジックツリーを活用して次のように分解できます。

このように枝わかれするたびに「なぜ?」を繰り返すことで、売上低迷の具体的な原因を見つけ、問題の根本を把握できます。
Whatツリー(要素分解)
Whatツリーは、特定の事象の構成要素を整理するためのツールです。全体像を把握するのに適しており、分析や戦略立案の際に役立ちます。
たとえば、顧客満足度の構成要素を把握したい場合は、ロジックツリーを活用して次のように分解してみましょう。

分解を繰り返して顧客満足度の構成要素を把握することで、「どこを改善すれば顧客満足度を向上できるのか」を明確にできれば、試作の組み立てに役立ちます。
Howツリー(問題解決)
Howツリーは、特定の目標を達成するための方法を分解し、実行可能な施策に落とし込むツリーです。戦略立案やプロジェクト推進に役立ちます。
たとえば、「売上を向上させる」という目標を達成するための施策を立案したい場合、ロジックツリーを活用して次のように分解していくとよいでしょう。

このようにプロセスを細分化することで、改善に必要な過程や優先すべき事項を整理できます。
KPIツリー
KPIツリーは、企業や組織によるビジネスの目標であるKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)を達成するために、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を分解し、数値で管理するためのツリーです。ビジネスの目標管理やパフォーマンス評価に活用できます。
たとえば、「ECサイトの売上を向上させる」という目標のKGI管理に向けて、ロジックツリーを活用してKPIを分解してみます。

このように分解すれば、KGI達成のための具体的な戦略を立てやすいでしょう。
ロジックツリーの作り方
ロジックツリーを効果的に活用するには、適切な手順で作成することが重要です。思いつくままに枝を広げるのではなく、論理的な一貫性を保ちつつ、全体像を整理することが求められます。
ここでは、ロジックツリーを作成するための具体的なステップを5つにわけて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Step1:テーマや課題を明確化する
まず、ロジックツリーを作成する目的やテーマを明確にしましょう。目的やテーマが曖昧なまま作成をはじめると、途中で方向性がブレたり、意味のないツリーになったりすることがあります。
「売上を上げる方法を考える」「業務のムダをなくす」といった具体的なテーマを設定しれば、何を考えればよいのかが明確にしやすいです。ロジックツリーのテーマを決める際は、以下のような質問を自分に投げかけてみるとよいでしょう。
- 何の問題を解決したいのか?
- どのような成果を得たいのか?
- どの視点から分析するべきか?
Step2:MECEを意識して要素を書き出す
次に、テーマに関連する要素を漏れなく、かつダブりがないように書き出します。ここで重要なのが MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive:漏れなく・ダブりなく) の原則です。
たとえば、「売上を上げる方法」を考える場合、「売上=客数 × 客単価」のように要素を分解して整理すると、ツリーの土台が作りやすいでしょう。

Step3:必要に応じて分解を繰り返す
最初に出した要素をさらに細かく分解し、より具体的なレベルまで掘り下げていきます。
先ほどの例でいえば、「客数の増加」の要因として「新規顧客の獲得」と「リピーターの増加」が挙げられるでしょう。これをさらに分解すると、以下のようなツリーが作成できます。

Step4:分解した要素を分類・整理する
次に、分解した要素を整理し、ロジックツリーの構造を整えます。この段階で、各要素が適切な位置に配置されているかを確認しましょう。
ポイントとしては、以下の点に注意します。
- MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive:漏れなく・ダブりなく)が保たれているか(要素に抜けや重複がないか)
- 要素同士の関係が論理的か(ツリーの流れが自然か)
- 枝わかれの数が適切か(多すぎても、少なすぎてもわかりにくい)
整理する際には付箋やホワイトボードを使って並び替えるなど、視覚的なわかりやすくさを意識しましょう。
Step5:ロジックの一貫性を確認する
最後に、作成したロジックツリーに矛盾や不整合がないかをチェックします。以下の観点で見直しをおこないましょう。
- すべての要素がテーマに関連しているか
- 論理の流れが正しく、飛躍がないか
- 具体的な行動につながる構造になっているか
自分で確認するだけでなく、実際に第三者に説明してみることも有効です。伝わりにくい部分があれば、ツリーの構造を見直す必要があります。
[ヒント] 初心者でも使いやすいフレームワーク
ロジックツリーをいきなり作成するのが難しい場合、以下のようなフレームワークを活用してみましょう。これらのフレームワークはビジネス課題の整理や問題解決の際によく使われるものでロジックツリーとの相性もよいため、初心者でも取り入れやすいです。
- 5 Whys:問題の根本原因を探る
- 4P:マーケティング戦略を分解
- 3C:市場・競合・自社の関係を整理
- SWOT:自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析
それぞれ詳しく見ていきましょう。
5Whys
問題の根本原因を深掘りする際に有効な手法です。「なぜ?」を繰り返し問うことで、表面的な問題ではなく、本質的な原因を特定できます。
4P
マーケティング戦略を考える際に有効なフレームワークです。
- Product(商品戦略)
- Price(価格戦略)
- Place(流通戦略)
- Promotion(プロモーション戦略)
の4つの視点で施策を整理します。
3C
市場・競合・自社の関係を整理するためのフレームワークです。
- Customer(顧客):ターゲットのニーズや購買行動
- Competitor(競合):市場内の競争状況や競合企業の強み・弱み
- Company(自社):自社の強み・弱み、提供できる価値
の3つの要素において市場分析や競争戦略を考える際に役立つフレームワークです。ロジックツリーと組み合わせることで、より具体的な戦略を策定できます。
SWOT
自社の強み・弱み、市場の機会・脅威を分析するフレームワークです。
- Strengths(強み):自社の強みは何か?
- Weaknesses(弱み):改善すべき課題は?
- Opportunities(機会):市場参入・拡大のチャンスはあるか?
- Threats(脅威):外部環境のリスクは?
の4つの点で自社の状況を整理し、戦略を考える際に便利なフレームワークです。
▼ロジックツリーを面接対策に活かしたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
ロジックツリー作成時の注意点
ロジックツリーは、構造が複雑になりすぎるとかえって混乱を招いてしまいます。視覚的にわかりやすくするため、作成する際は次のポイントを意識しましょう。
<シンプルな構成>
- 枝わかれを多くしすぎない(3~5階層を目安にする)
- 1つの要素に過剰な情報を詰め込まない
- 重要なポイントは太字や色を使って強調する
<MECE(漏れなく・ダブりなく)>
- 同じ内容が重複しないように整理する
- 抜け漏れがないか、全体を俯瞰して確認する
<視線の流れを考えたレイアウト>
- 左から右、または上から下のように視線の流れに沿ったレイアウトにする
- 矢印や線の使い方を統一する
<視覚的なバランス>
- 要素ごとの間隔を均等にする
- フォントやカラーを統一し、見やすくする
ロジックツリーをすぐに活用できるテンプレートとツール
ロジックツリーの作成には、テンプレートやツールを活用すると便利です。ここでは、すぐに活用できるテンプレートとツールを紹介します。
Microsoft Excel
Microsoft ExcelのSmartArtには、ロジックツリーのテンプレートを呼び出す機能があります。
以下のような手順で呼び出しが可能です。
挿入>SmartArt>階層構造>横方向階層
Excelさえ所有していれば別途ダウンロードや会員登録などが不要なため、手軽に使用できます。
Lucidchart
Lucidchartはオンライン上で色んな作図ができるツールです。マインドマップやフローチャート、システム構成図、UML図まで作成可能で、ロジックツリーのテンプレートも豊富に揃っています。
オンラインツールのためチームメンバーとの共同編集も可能です。GoogleやMicrosoft、Slackなどほかのアプリと連携することもできます。
参照:Lucidchart 参照:Lucidchart:作図テンプレート
ferretメディア
ferretメディアで無料会員登録をおこなうと、PowerPoint形式のロジックツリーのテンプレートをダウンロードできます。
Miro
Miroは無地の画面にテキストや図を書き込めるオンラインホワイトボードツールです。テキストの打ち込みも画面への手書きも可能で、チームメンバーとリアルタイムで共同編集できます。ボード数が3つまでの制限つきの無料版と、無制限で使用できる有料版から選択可能なうえに、テンプレートも豊富です。「ロジックツリーツール」を活用すると便利でしょう。
ロジックツリーを活用した具体例
ここでは、ロジックツリーの具体的な活用事例を見ていきましょう。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部が分析した結果、ロジックツリーをうまく活用できない人には、結論から逆算せずに思いつきで要素を書き出してしまう傾向が見られます。実際に転職面接でも、分解はできても優先順位付けや示唆まで到達できないケースが多いです。
重要なのは、分解の先にあるアクションや提案まで結びつける視点です。構造化だけで満足せず、最終的な意思決定にどう活かすかまで意識することが成果につながります。
売上改善のためのロジックツリー
売上を向上させるために、「売上 = 客数 × 客単価」という基本公式にもとづいて作成したロジックツリーです。

残業削減プロジェクトでの活用
残業の原因を「業務量」「効率の悪さ」「マネジメント」の3つに分解し、具体的な対策を検討したロジックツリーです。

新規事業の計画プロセス
新規事業を成功させるためには、「市場分析」「顧客ニーズ」「競争優位性」などをロジックツリーで整理し、戦略を立てた例です。

[応用] 看護や教育分野での活用例
ロジックツリーは業界を問わず、課題の整理や解決策の策定に役立ちます。ビジネス分野だけでなく、医療・教育分野などにも応用可能です。
看護分野での活用例
課題:病院での医療ミスを減らしたい

教育分野での活用例
課題:生徒の学習意欲を向上させたい

まとめ
ロジックツリーは、このようにさまざまな分野やシーンの問題解決や業務改善に役立つフレームワークです。
原因分析や要素分解、解決策の整理や売上向上、業務効率化、新規事業計画などにおいて効果を発揮します。
適切なツールやテンプレートを活用すれば、初心者でも簡単に実践できますので、課題を論理的に分解し、筋道立てて解決策を導き出す手法のひとつとして活用してみてください。
ロジックツリーはコンサル転職や面接対策でも強く求められます。MyVisionでは、面談から内定までの具体的な進め方を事前に把握できるため、ロジカルシンキングを活かした選考準備を効率よく進められます。
思考力を武器にキャリアを広げたい人は、ぜひご相談ください。
ロジックツリーに関するFAQ
ロジックツリーについて、とくに多い疑問をまとめました。
Q1.ロジックツリーは初心者でも使いこなせますか?
基本の型を理解すれば、初心者でも十分に活用できます。最初はWhyツリーやWhatツリーなど、シンプルな形式からはじめると取り組みやすいでしょう。完璧な構造を目指すよりも、まずは課題を分解してみることが上達への近道です。
Q2.ロジックツリーとほかのフレームワークはどう使いわければよいですか?
ロジックツリーは課題を分解して全体像を把握するのに適しています。一方、3CやSWOTなどは視点を網羅するための補助ツールとして活用できます。目的に応じて組み合わせることで、より実践的な分析が可能になるでしょう。



