コンサルがMBAを取得するメリットとは?国内・海外のプログラムや転職での活かし方とあわせて解説
2026年02月26日更新
「コンサルタントとしてのキャリアをさらに加速させたい」そう考えたとき、MBAの取得を選択肢に入れる人はいるでしょう。実際に、外資系・戦略系をはじめとした多くのコンサルティングファームでは、MBA取得を推奨し、支援制度を設けている企業もあります。
では、MBAを取得することで、コンサルタントのキャリアにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事では、MBAで得られる知識や人脈、国内外のプログラムの違い、取得後のキャリアアップの具体例まで、詳しく解説します。コンサル業界での成長を目指す人は、ぜひ参考にしてください。
著者

岡﨑 健斗
Okazaki Kento
株式会社MyVision代表取締役
東京大学を卒業後、ボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。主に金融・通信テクノロジー・消費財業界における戦略立案プロジェクトおよびビジネスDDを担当。採用活動にも従事。 BCG卒業後は、IT企業の執行役員、起業・売却を経て、株式会社MyVisionを設立。
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監修者

山口 翔平
Yamaguchi Shohei
株式会社MyVision代表取締役
早稲田大学を卒業後、JTB、オリックス生命を経てコンサルティング転職に特化した人材紹介会社へ入社。 長年のエージェント経験を基に、より多くの求職者様に対して質の高い転職支援サービスを提供するため、株式会社MyVisionを設立。
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目次
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コンサルティングの求人情報
【オープンポジション】プロダクトマネージャー
想定年収
500~1,100万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
私たちは、顧客に対して常に最新のサービスを提供し、顧客体験価値の向上を図るプロダクトマネージャーを募集しています。 パーソルキャリアが保有するデータベースを活用し、新たなビジネスを創造する役割を担っていただきます。 ユーザーおよび法人顧客のニーズに応じた企画を各事業部と連携しながら推進していきます。 ■お任せしたい業務 自社サービスの個人向けおよび法人向けのプロダクト・サービス企画・ディレクションをお任せします。 担当プロジェクトの戦略方針に基づき、施策の列挙、ROI試算、スケジュール管理、各部署との連携・調整といった上流工程から、実装フェーズにおける要件定義、開発担当者とのシステム要件設定、施策全体のディレクションなど、多岐にわたる業務を担当いただきます。 <主な業務(一例)> ・自社プロダクトのグロースハック(CVR改善、リピート率向上など) ・企画立案のためのデータ解析、ユーザー調査の実施、部門内でのディスカッション ・企画書の作成、企画提案・合意形成、プロジェクト化 ・画面遷移、UI、機能要件、ユーザーコミュニケーション全般の仕様策定、ドキュメント化 ・エンジニア、デザイナーなど関係者へのディレクション、進行管理 ・顧客体験価値を向上するための新機能開発 ・リリース後のデータ解析、改善案やバージョンアップ案のPDCA策定 <担当サービス(一例)> ・転職サービス「doda」 ・ハイクラス転職サービス「doda X」 ・ダイレクトリクルーティングサービス「doda ダイレクト」 ・ローンチ前の新規サービス
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【BP】戦略コンサルタント(Innovation領域・新規事業・成長戦略)
想定年収
-
勤務地
東京都千代田区
業務内容
【チームのミッション、業務概要】 「先端技術によるイノベーションの創出」、「テクノロジーを起点としたお客さまの経営・事業トランスフォーメーション」をミッションに、経営が抱える戦略アジェンダとして、テクノロジー活用の在り方の再定義をご支援しており、このような領域において、ビジネスとテクノロジー双方を全社的目線で語れる知見と熱意を持った方を求めております。 具体的な業務としては、①優れた能力を持つスタートアップが世界中で勃興しており、これらのトップクラスのスタートアップの探索・連携、➁競争優位のためにスタートアップの力を活用すること、革新的でスピード感を持ち合わせるスタートアップを対等なパートナーと位置付け、双方が利益を最大化できる形で協業する事業会社側の体制つくり、を担っていただく予定です。
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M&Aアドバイザー(経験者採用)|M&Aアドバイザリー部
想定年収
600~1,200万円
勤務地
東京都千代田区
業務内容
「大廃業時代」と言われ事業承継型M&Aが飛ぶ鳥を落とす勢いで市場拡大をしていき、様々なM&A仲介会社が増えていく中で、約3年前からスタートアップ領域のM&Aに注力し、グロース型のM&Aのアドバイザリー業務を行い着実に実績を積み上げて来ました。 2025年4月に東証から発表されたグロース市場に上場している企業の上場維持基準を厳格化するという発表を受けて、事実上の上場企業基準厳格化が決まったことで、市場に大転換が起きました。 ・IPO準備を中止して、売却を検討するスタートアップ企業 ・上場基準に数字が足りないため、M&Aにより成長を志向するスタートアップ企業 ・既にグロース市場に上場している企業で時価総額100億未満の企業がM&Aに積極的に ・自社単独で時価総額100億を目指せないグロース上場企業が資本業務提携の検討を開始 数年前では考えられなかったスタートアップ同士のM&Aやグロース上場企業のカーブアウトなど「大買収時代」が到来し、大局が大きく動いている市場において、スタートアップ企業・ベンチャー企業や上場企業に対するグロース型(成長戦略)M&Aのアドバイザリー業務を一気通貫で担って頂きます。 ●4~5名規模のマネジメント業務及びプレイヤー業務 ●スタートアップ・ベンチャー企業に対する売却提案 ●スタートアップ・ベンチャー企業に対する企業評価・PichDeck作成 ●グロース型M&Aに関心のある買手企業の開拓 ●買手企業への具体的な提案、買収ストーリーの立案 ●デューデリジェンスの支援 ●契約書案作成・条件調整・条件交渉 ●クロージング書類作成・調整 (変更の範囲)会社の定める業務
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【エグゼクティブ層向け支援】東京/両面型コンサルタント/EAS事業部
想定年収
483~659万円
勤務地
東京都港区
業務内容
概要 「"人材"こそ"経済"の競争力ととらえ、変革・挑戦する事業と志あるビジネスリーダーを繋ぎ、日本の未来を創造する」をビジョンに掲げ、 エグゼクティブ層向け人材紹介サービスを提供する組織である 「パーソルキャリアエグゼクティブ エージェント:Persol Career Executive Agent(通称:EAS)」にて、コンサルタントとして 法人クライアントへの採用支援およびエグゼクティブ層の転職希望者に対するキャリアコンサルティングを実施いただきます。 ・企業の役員や事業経営者の方と未来に向けた戦略と現状とのGAPから想定される経営課題事業課題を組織課題に引き寄せながら商談を実施。 ソリューションとしてのエグゼクティブ領域採用における需要喚起を行い、採用をリードしていきます。 ・個人の方々のキャリアカウンセリングを通じて、多様な働き方におけるキャリア戦略を共に考えEASが保有する案件との機会を創出します。 場合によっては企業の事業課題と個人のキャリア戦略の接合点を創造し、顕在化していないポジションを自らの提案で創出します。 ・具体的に関与したプロジェクトで採用成功し、新たなサービスが世の中に誕生しそれを目の当たりできる点もナラデハのやりがいに繋がります。 業務の流れ (1)クライアント(法人)開拓および求人案件開拓 …当社の特徴および業務フローの説明、登録型紹介会社では解決が難しい案件の獲得 (2)求人案件に合った候補者のカウンセリングおよび案件プレゼンテーション …データベースから候補者をサーチ&アプローチ。 ご返信をいただいたエグゼクティブ層に対するカウンセリングを行います (3)クライアントへの面接設定および同席 …面接同席およびファシリテーション (4)採用条件調整 …クライアント、候補者双方の納得できるミッション、報酬条件等の調整 (5)入社決定へのサポート …条件提示とスムーズな入社意思決定へのサポート 職種の変更範囲:会社の定める職種(出向規程に従って出向を命じることがあり、その場合は出向先の定める職種)
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ポートフォリオ評価・管理担当(未上場投資の公正価値評価を軸としたポートフォリオ管理・分析担当)
想定年収
830~1,300万円
勤務地
東京都港区
業務内容
●未上場投資の公正価値評価、ファンドへの出資者(LP)への報告の前提となる投資先情報の管理および分析 ●市場動向や投資先の状況を踏まえた公正価値評価や損失額の見積もり ●公正価値評価の評価手法・プロセスの改善 ●評価方法に関する監査法人との協議、評価結果に関する説明 ●ポートフォリオ会議(投資先の現状共有、企業価値等の確認を目的とした会議)の運用および管理資料の作成 ●未上場投資先に関する定性・定量データのアップデイト ●投資戦略をたてる上で前提となるポートフォリオ状況の分析・共有 ●その他LPレポートやファンド募集資料の作成支援 ●上記業務に使用するツールの開発、業務の効率化 未上場投資先の管理方法、市場価格がない未上場株式の評価は、常に変化を続け発展途上にあり、絶対的正解は存在しません。 当社では、環境変化や個別会社の事業の特性、全体傾向を捉え、よりよい管理・評価方法の確立に取り組んでいます。 このミッションをお任せするコアスタッフを募集します。 財務会計および企業価値算定に関する一定の知識をお持ちで、データ管理や分析のスキルに加え、スタートアップの事業や経営に関心があり、グローバルで未確立のテーマに挑むチャレンジ精神、探求心がある方を歓迎します。 一方で、個別性の高い未上場会社の情報管理は非効率な面も多く、地道な作業の積み重ねも少なくありません。 手間を厭わず取り組む粘り強さも求められます。 未上場投資の市場拡大を実現するには、グローバルで成長する企業の創出とともに、市場参加者の多様化に伴い評価方法の標準化やインフラの整備が求められています。 高い志をもって当社および業界の課題を共に解決してきましょう。
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そもそもMBAとは?

MBAは、大学やビジネススクールなどの教育機関が提供する一定のプログラムを修了した学生に与えられる学位であり、とくにマネジメント領域での課題解決力やリーダーシップの強化を目指す教育内容が中心です。
ここでは、まず「MBAで学ぶこと」と「MBAの種類」について詳しく解説します。
MBAで学ぶこと
MBAでは、ビジネスを構成する三大要素「ヒト・モノ・カネ」に関する知識を中心に学びます。
- ヒト:組織マネジメントやリーダーシップ
- モノ:マーケティングやオペレーション
- カネ:会計・ファイナンス
これらの知識は、企業経営に不可欠な領域を体系的にカバーするものです。また海外と国内でカリキュラムの体系は大きく変わりませんが、教育方針やスタイルには違いがあります。
| 国内のMBAプログラムを実施している大学 | 教育方針やスタイル |
|---|---|
| グロービス経営大学院 | 実務に直結したケースメソッドを多く取り入れており、即戦力となる力を重視 |
| 一橋大学大学院(ICS) | 論理的思考と実践を往復する学びに加え、小規模でプレミアムなグローバル教育でキャリアアップを図る |
| 慶應義塾大学ビジネス・スクール(KBS) | 慶応型ケースメソッドや少人数制のディスカッション重視のスタイルが特徴で、経営戦略や意思決定力の育成に力を入れている |
MBAはどのスクールでも経営知識を学べる一方、このように、教育スタイルや重点領域には各校の特色が表れています。進学を検討する際は、自身のキャリアゴールと照らし合わせて、最適な学習環境を選ぶことが重要です。
MBAの種類
MBAには主に5つの種類があります。
- 海外フルタイムMBA:1~2年間現地に滞在してフルタイムで学ぶスタイル
- 海外パートタイムMBA:現地勤務やリモート勤務を継続しながら週末や夜間を活用して学ぶプログラム
- 国内フルタイムMBA:日本国内のビジネススクールに通い平日昼間に授業を受ける形式
- 国内パートタイムMBA:働きながら夜間や週末に通学するスタイル
- オンラインMBA:国内外問わずインターネットを通じてすべての授業を受けられる形式
どのプログラムにも特徴があり、キャリアの状況やライフスタイルに応じて適切な選択をすることが重要です。
以下で、日本と海外のMBAプログラムについて解説します。
日本のMBAプログラム
日本国内には、世界的に高い評価を受けているMBAプログラムが数多く存在します。
その評価基準のひとつとして広く知られているのが、フランスのSMBG社が発表している「Eduniversal Business Schools Ranking」です。
このランキングは、世界150カ国以上のビジネススクールを対象に、国際的な影響力や評判などを総合的に評価したものです。ランク付けは、「ヤシの葉(パルム)」の枚数によっておこなわれています。
2023年時点で、日本国内において最高評価の「5パルム」を獲得しているのは以下の2校です。
いずれも、日本におけるビジネス教育のトップランナーとして認知されているMBAです。国際的な評価も高く、卒業生のネットワークや企業との連携体制も充実しています。
さらに、「4パルム」にランクインしている優れたビジネススクールも複数あり、具体的には以下のとおりです。
これらの大学院は、教育の質や研究実績はもちろん、グローバルなネットワーク構築や産学連携にも力を入れています。日本国内でありながら、国際水準のビジネス教育を受けられる点が特徴です。
自身のキャリアの方向性や専門領域に合わせて、高評価のMBAプログラムを選択することで、高い信頼性を手に入れられます。
海外のMBAプログラム
海外のMBAプログラムは、世界中の優秀な学生に向けて、高度な学習環境を提供しています。グローバルなキャリアを志向する人にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
フルタイムの留学となると学費や生活費を含めて1,000万円以上かかるケースも多く、入学審査も厳しい傾向にありますが、それに見合う大きなリターンも期待できます。
まず、国際的に評価が高い海外のMBAスクールとして、フランスのSMBG社が発表する「Eduniversal Business Schools Ranking」で上位にランクインしているビジネススクールの一覧です。
- ハーバード・ビジネス・スクール(Harvard Business School):世界最高峰のMBA校と称され、リーダー育成に特化したケーススタディ中心の教育が特長
- マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン・スクール・オブ・マネジメント:テクノロジーと経営の融合を学べる環境で、イノベーションやアントレプレナーシップ志向を持つ学生を惹きつけている
- イエール大学マネジメントスクール(Yale School of Management):社会貢献と倫理的リーダーシップに重点を置いたプログラムで、公共政策やNPO志向の学生にも支持されている
- ロンドン・ビジネス・スクール(London Business School):ヨーロッパを代表するビジネススクールであり、国際色豊かなネットワークと柔軟な履修スタイルが魅力
これらの学校では、グローバルスタンダードに基づいた最先端のビジネスメソッドを学べるため、卒業後には外資系企業やグローバル企業でのキャリアアップにも直結しやすいです。
また、各国のトップ人材とのネットワーキングの機会も豊富で、生涯にわたる人的資本の形成にも大きく貢献します。
確かに、海外MBAは日本国内のMBAと比較して難易度も費用も高くなるでしょう。しかし得られる経験や知識、そしてその後のキャリアに与えるインパクトを考えると、将来的に高いリターンを見込める投資ともいえます。
MBAとほかの資格の違い
MBAは「経営学修士(Master of Business Administration)」という学位であり、公認会計士や税理士のように法律で定められた国家資格ではありません。この点が、ほかの資格とMBAの大きな違いのひとつです。
たとえば、公認会計士や税理士は国家試験に合格し、一定の実務経験を積むことで資格登録できます。
一方でMBAは、大学やビジネススクールといった教育機関が独自に設計したプログラムを修了した学生に授与される学位のため、共通の国家試験があるわけではありません。
そのためMBAを取得するには、各教育機関が定めた期間にわたるカリキュラムを履修し、修了要件を満たす必要があります。
【カリキュラムと修了要件の具体例】
- 講義
- グループワーク
- ケーススタディ
- 最終プロジェクト など
カリキュラムを履修して修了要件を満たすことで、MBA修了者は実践力や課題解決能力を身に付けたと見なされるのが一般的です。
また、前述したように各スクールでは教育方針が異なるため、得られる知識の範囲や深さは異なります。たとえば、経営戦略やマーケティングに特化した学校もあれば、ファイナンスやアントレプレナーシップに注力するプログラムも存在しており、選択肢が豊富です。
このように、MBAは資格とは異なり「学位」という位置づけです。試験による一発勝負ではなく、継続的な学びを通じて実践力を高めていきましょう。
MBA取得者の年収
複数の調査から、MBA取得者の年収は一般的なビジネスパーソンと比較して高水準であることが明らかです。
イギリスの大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)が実施したQS Global Employer Survey 2022」によると、日本国内でMBAを取得した人の平均年収は80,227米ドルとされています。
2025年3月20日時点の為替レート(1ドル=148.63円)で換算すると、約1,192万円です。
一方で、国税庁の令和6年度分 民間給与実態統計調査によると、日本の民間企業に勤める給与所得者の平均年収は478万円(※)です。この比較からも、MBAホルダーの年収は一般平均の約2.6倍と、非常に高単価であることがわかります。
もちろん年収は職種や業界、企業規模、取得したMBAの種類、職歴やスキルによっても異なりますが、MBA取得がキャリアの選択肢や待遇の幅を広げる有力な手段であることは間違いありません。
とくにコンサル業界や外資系企業などでは、MBA取得者を高く評価する傾向が強く、年収アップの後押しにもつながります。
※参考:令和6年分 民間給与実態統計調査
MBAを取得することのコンサルキャリアにおけるメリット

実際に、外資系ファームや戦略系ファームでは、採用・昇進の評価軸としてMBAを重視するケースも多く、取得を前提としたキャリア設計がなされていることもあります。
ここでは、MBA取得がコンサルタントのキャリアにどのような価値をもたらすのか、詳しく見ていきましょう。
経営学について体系的に学べる
MBA取得の最大のメリットは、経営に関する知識を体系的かつ実践的に学べる点です。MBAでは「ヒト・モノ・カネ」の視点を軸に、経営戦略、会計、ファイナンス、マーケティング、組織論など、あらゆる領域を網羅的に学びます。
このような体系的な学びは、日々の業務の精度を高めるだけでなく、クライアント企業の課題を俯瞰的に捉える力を養ううえでも、非常に重要です。
とくにコンサルタントの立場では、経営全体を理解したうえで多角的にアドバイスする力が求められるため、MBAで得られるフレームワークや分析手法は実務に直結します。
また、ビジネス理論だけでなく、ケーススタディや実践型プロジェクトを通じて応用力を培える点も、MBAならではの特徴です。
経営の現場に即した学びをすることで、思考の幅と深さが格段に広がり、コンサルタントとしての説得力や提案力にも確実な差が生まれます。
人脈が広がる
MBA取得によって得られる大きなメリットのひとつが、質の高い人脈を形成できることです。
国内外を問わず、MBAプログラムには、各業界で実績を積んできた優秀なビジネスパーソンや、起業家志望、グローバル企業の若手リーダーなど、高い志を持った人材が集まります。
こうした環境での学びは、単に知識を習得するだけに留まりません。日々のディスカッションやグループワークを通じて、互いの価値観や経験を共有できるようになるのです。
とくに海外MBAでは、国籍や文化、業界背景が異なる多様な人々と交流できるため、国際的なネットワークが自然と広がります。
MBA取得を通じて得た人脈は、生涯の人的資産です。たとえば、将来的に転職や事業立ち上げを検討する際、MBAで築いたネットワークが貴重な情報源や協力者として機能します。
コンサルタントとしても、グローバルな人脈を持っていることは、信頼性や視野の広さを示す強力なアピールポイントになるでしょう。
MBAは単なる学位ではなく、同じ志を持つ仲間との出会いの場であり、長期的なキャリア形成において非常に大きな意味を持つといえます。
キャリアアップできる
MBA取得は、単に「肩書き」として価値があるのではなく、学んだ知識やスキルを実務に活かしてこそ真の意味を持ちます。
とくにコンサルタントのように、論理的思考や課題解決力、経営視点が求められる職種においては、MBAで得た知見が業務にダイレクトにつながりやすいです。
たとえば、戦略立案や財務分析、組織マネジメントといった分野で学んだことは、すぐにクライアントへの提案や社内でのプロジェクト推進に応用しやすくなり、成果を挙げやすくなるでしょう。
その結果、社内での評価やポジションが上がり、昇進・昇格といったキャリアアップに結びつくケースも多く見られます。
ただし、MBAを「取得しただけ」では十分とはいえません。大切なのは、そこで得た知識やネットワークをどのように活用するかです。
「自分の専門領域にどう活かすのか」「どうクライアントの価値提供につなげるのか」を考え、行動に移すことで、初めてMBAの真価が発揮されます。
MBAはキャリアアップの強力な武器ですが、それを活かす主体的な姿勢こそが、真の成長と成功を導くでしょう。
最先端のビジネスメソッドを学べる
MBAプログラムでは、日々進化するビジネスの現場に対応するため、最新の経営理論やフレームワーク、イノベーション事例を取り入れたカリキュラムが提供されます。
こうした最先端のビジネスメソッドを体系的に学べる点は、グローバル人材を目指すうえで大きな強みです。
- デザイン思考:利用者の視点に立ち、課題を深く理解したうえで、創造的なアイデアを生み出し試作・改善を繰り返しながら問題解決を図るアプローチ
- アジャイル経営:変化の激しい市場環境に迅速に対応するため、小さな単位で仮説検証と改善を繰り返す柔軟な経営スタイル
- サステナビリティ経営:環境・社会・ガバナンス(ESG)などに配慮し、持続可能な価値創出を目指す経営手法
- データドリブンな意思決定:感覚や経験だけに頼らず、収集・分析したデータに基づいて戦略や施策を判断する手法
MBAプログラムでは、上記のテーマについて、実際の企業事例を交えながら学べます。これらは日本のビジネス現場ではまだ広く浸透していないケースも多く、ほかの人材と比較した際の優位性につながるでしょう。
さらに、海外のビジネススクールでは現役の起業家や経営者が講師を務める機会も多く、理論と実務を融合させた学びも得られます。
変化の激しいビジネス環境に対応するには、従来の知識だけでなく、新しい概念やアプローチを柔軟に吸収する力が不可欠です。
MBAで最先端のビジネスメソッドに触れることで、クライアントに対して一歩先の提案ができるコンサルタントへと成長できます。
英語力が身に付く(海外MBAの場合)
海外MBAを通じて得られる大きな成果のひとつが、ビジネスに直結する英語力を習得できることです。
海外では授業やディスカッション、ケーススタディ、レポート提出、プレゼンテーションのすべてが英語でおこなわれるため、自然と実践的かつ高度な英語運用力が鍛えられます。
とくに、ビジネスの現場で求められる交渉力・論理的思考力・説得力を英語で発揮する能力が身につく点は、国内の英語教育では得がたい大きなメリットです。
グローバル案件を扱うコンサルタントや外資系企業への転職を目指すうえでも、こうしたスキルは強力な武器として役立ちます。
ただし、海外MBAの入学には高い英語力が欠かせません。多くのビジネススクールでTOEFLやIELTSのスコアが出願条件となっており、授業についていくには入学前から十分な英語力を備えておく必要です。
また、入学後も高度なディスカッションに対応するためには、専門的な語彙力やスピーディな思考力が求められます。入学前の準備期間から、ニュース記事やビジネス書籍に触れる、模擬ケースに取り組むなど、対策を講じておくことが重要です。
MBAを取得することのデメリット
MBAは多くのメリットをもたらす一方で、費用や時間といった現実的なハードルがともなうのも実情です。
この章では、MBA取得にともなう代表的な2つのデメリットである「お金がかかること」と「時間がかかること」について解説します。
メリットだけでなく、こうした負担をあらかじめ理解したうえで、自分のキャリアやライフプランに合った選択をすることが大切です。
お金がかかる
MBAを取得するうえで、最も大きなハードルのひとつが費用負担です。国内外を問わず、ビジネススクールに通うには相応の学費が必要です。
【学費例】
| MBAプログラム | 学費 |
|---|---|
| 筑波大学大学院 | 入学金:28万2,000円・初年度:53万5,800円・2年次:53万5,800円 |
| グロービス経営大学院(オンライン) | 入学金:8万円・初年度:162万5,000円・2年度:162万5,000円 |
| 早稲田大学大学院(WBS) | 入学金:30万円・初年度:166万8,000円・2年次:200万8,000円 |
| ハーバード・ビジネス・スクール | 学費:7万8700ドル・コースおよびプログラム教材費:2,800ドル・HUHS学生健康費(SHF):1,800ドル・学生健康保険プラン(SHIP):4,308ドル・ハウジング:1万8,900ドル(月額2,100ドル)・食べ物:9,100ドル(月額1,011ドル)・交通機関:2,360ドル(月額262ドル)・その他の生活費:8,568ドル(月額952ドル) |
国内の私立や国公立により異なるものの100万〜400万円程度の学費ですが、海外の有名校の場合は800万〜2,000万円にのぼることもあります。加えてフルタイムで学ぶ場合はその間の収入が途絶えるため、生活費や滞在費も別途確保が必須です。
とくに海外MBAでは、学費に加えて渡航費・滞在費・保険料なども発生し、全体で数千万円単位の出費になるケースもあります。
これらは個人の貯蓄や奨学金制度、企業のサポートなどでまかなう必要があるため、資金計画は早期に立てておくことが重要です。
MBAは将来的な収入向上やキャリア形成に役立つ投資である一方で、大きなコストをともないます。自分の予算やライフスタイル、キャリアゴールと照らし合わせながら、どのプログラムを選ぶか慎重に検討しましょう。
時間がかかる
MBA取得には、多くの時間がかかります。とくに海外MBAを目指す場合は、受験準備から卒業までにおよそ3年近くかかるのが一般的です。
- 英語試験やGMATの対策、エッセイや推薦状の準備:1年〜1年半
- 入学から卒業まで:1〜2年
一方、国内MBAであっても出願準備に数ヶ月から半年程度、入学後はプログラムの内容によって1〜2年の学習期間が必要です。
とくに社会人として仕事を続けながら学ぶ場合、仕事・家庭・学業の両立が求められるため、想像以上の時間とエネルギーを消費することもあります。
そのため、MBAに挑戦する際は、単なるキャリアのステップアップや資格取得という動機ではなく、「なぜ今、自分はMBAに行くのか」「どのように活かしたいのか」という目的意識を明確にしておくことが不可欠です。
MBAは決して短期間で結果が出るものではありません。目的を明確にし、本当に必要な選択であるかを見極めることが大切です。
【MyVision編集部の見解】 MyVision編集部では、「キャリアに箔がつく」というイメージだけを基準にMBA取得を選ぶことを推奨しません。なぜなら、実際に3年近い歳月をかけて学位を取得したものの、その間に実務で得られたはずの「現場でのプロジェクト経験」や「昇進の機会」を逃し、市場価値の逆転現象に悩んで失敗している人がいるからです。
そのため、学位という形式的な資格取得だけを目指すのではなく、その膨大な投資時間が「自分のキャリアのどの段階で、どうレバレッジをかけるのか」まで考慮し、現場経験とのトレードオフに納得したうえで決断するほうが、結果として後悔のない転職になりやすいです。
MBA取得後コンサルキャリアに活かすためのポイント
MBAの取得は、取得すること自体がゴールではありません。とくにコンサルタントとしてのキャリアを考えるうえでは、MBAで得た知識や経験を実践の場でどう活用するかが重要な評価軸です。
ここでは、MBAを取得したあとに実践すべき2つの重要なポイントを紹介します。
MBAで学んだことが実際にどう活きたのかを見つめ直す
MBAを取得したあとに重要なのは、「何を学んだか」だけでなく、それが実際の業務でどう活かされたのかを具体的に振り返ることです。
【実際の業務でどう活かされたかの具体例】
- プロジェクトマネジメントの手法を使って業務の効率化を図った
- ファイナンスの知識をもとに経営層との会話がスムーズになった など
とくにコンサルタントの場合、MBAで得た知識がクライアントへの提案や課題解決にどう寄与したかを説明できるようになっておくことで、自身の市場価値をより強くアピールできます。
また、MBAの学びは即効性のあるものばかりではないため、日々の業務のなかで「活かせた実感」があった場面を記録しておくこともおすすめです。
MBAには、ただ通っただけではキャリアが変わることはありません。自らの成長の軌跡を言語化することで、次のキャリアの選択肢も明確になるでしょう。
▼MBA資格があると有利になる経営コンサルタントについて詳しく知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
MBAで学んだことをどう活かすのかを話せるようにしておく
MBAを取得したあと、すぐに業務に従事する機会がなかった場合でも、「学びをどう活かすか」という展望を明確に語れるようにしておくことが非常に重要です。
とくにコンサル業界の転職活動では、「MBAで何を得て、今後どのように役立てたいと考えているか」が必ず問われます。
そのため、たとえ実務での活用経験がなくても、以下を自分の言葉で説明できるよう準備が不可欠です。
- どのような知識を得たか
- その知識を今後のどのような場面で活かしたいのか
たとえば、戦略フレームワークをどのように提案活動に活用したいか、組織行動論の知識をマネジメント支援にどう応用したいかなど、具体的なイメージを描いておくと説得力が増します。
将来の仕事との接続点を明確にし、信念と戦略を持って行動に移すことで、MBAの価値を最大化させられるでしょう。
【MyVision編集部の見解】 MBAホルダーでありながら年収が上がりにくい人をMyVision編集部が分析した結果、専門用語を多用して煙に巻く、あるいは「MBAではこう習った」と教科書どおりの回答に固執するなどの特徴があることがわかりました。
実際にエージェントの視点でも、知識は豊富でも「目の前の顧客にどう貢献するか」という視点が欠落している場合は、面談で事前にその懸念を伝え、より「顧客中心主義」な語り口へ改善にのぞむ傾向があります。
市場価値を正当に評価させるために、事前に「MBAの知識を捨ててでも守るべき、顧客の利益とは何か」を確認し、柔軟性をアピールする面接対策をするのもおすすめです。
コンサル業界でMBAを活用しキャリアアップした事例
MBAの取得は、理論やスキルを習得するだけでなく、キャリアを大きく変えるきっかけにもなり得ます。
実際にMyVisionでは、MBAでの学びを活かして、コンサルティング業界への転職やポジションアップを実現した人たちの事例が豊富です。
ここでは、MyVisionを利用してMBA取得後にキャリアアップを果たした人の事例を紹介します。
どのような背景を持つ人が、どのようにしてコンサル転職に成功したのかを知ることで、これからMBA取得やキャリアチェンジを検討している人にとっても、具体的なヒントとなるはずです。
研究職からグロービスMBAを経て日経戦略ファームに転職
はじめに紹介するのは、化学品メーカーのR&D部門で働いていた人の事例です。MBA取得中にコンサルファームへの転職を意識し、見事に日系戦略ファームへの転職を成功させました。
本事例は、MBAの先生からコンサルティングファームへの転職を勧められるほど、もともとロジカルシンキングができていました。しかしMBAで得た知識をケースなどに活用しようとすると回答がちぐはぐになるなど、戸惑う場面もあったようです。
この点に関しては、本記事のキャリアアップできるの見出しでも解説したように、MBAを取得するだけではなく、知識をもとに自ら考え、行動に移すのが大切ということがわかります。
とはいえ無事に転職を成功させ、年収も前職の500万円を大きく超える650万円と、キャリアアップを果たしました。
将来的には「自分がMBAで教える側に回れるくらい成長したい」といっていることから、MBAを大いに活用したことで結果が出たといえるでしょう。
精密機器メーカーから日系総合ファームのコンサルタントに転職
次に、精密機器メーカーの海外営業職として働いていた人が、日系総合ファームに転職した事例です。
本事例では、海外営業として働くかたわらMBAに通い、そこでレベルの高い動機と触れあうなかで、仕事環境のゆるさに危機感を覚えて環境を変える決心をしたそうです。
なかでもとくにコンサル業界経験者の人は軒並み外れて能力が高いと感じ、コンサルティングファームへの転職を目指しました。
転職活動のなかでもMyVisionのサービスを活用し、600万円から750万円への年収アップを果たしています。
まさしく、MBAを受講することで世界観が変わり、自身のキャリアアップにつながった事例です。
まとめ
MBAは、経営に関する体系的な知識やグローバルな人脈、最先端のビジネスメソッドを習得できる、非常に有効なキャリア投資のひとつです。
とくにコンサル業界においては、課題解決力・提案力・戦略思考を高めるうえで大きな武器となり、転職や昇進といったキャリアアップにも直結します。
一方で、費用や時間といった現実的な負担もともなうため、MBA取得を検討する際は「なぜ取得するのか」「将来どう活かすのか」という目的を明確にしておくことが欠かせません。
MyVisionでは、MBAホルダーのコンサル転職支援も多数の実績があり、学びを活かしたキャリア設計のサポートを提供しています。
MBAを取得してからの一歩をどう踏み出すか悩んでいる人は、ぜひMyVisionにご相談ください。あなたの経験と可能性を最大限に活かすキャリアプランを一緒に描いていきましょう。
FAQ
コンサルタントになるために解消しておきたい疑問をQ&A形式で紹介します。
転職面接で「MBAを取得した」という事実以外に、評価を上げる伝え方はありますか?
「MBAでの学びを、応募先企業の具体的なプロジェクトでどう活かすか」を、自身の言葉でシミュレーションして話すことが不可欠です。 知識の保有ではなく、複雑な課題に対してどのフレームワークを適用し、どう解決に導くかという「成果の再現性」を示すことで、面接官からの評価は格段に高まります。
MBA取得にかかる数千万円のコストは、コンサル転職で回収できるものですか?
コンサル業界の給与水準は非常に高いため、転職後の大幅な年収アップによって数年で投資を回収できるケースが大半です。 MBAホルダーの平均年収は1,000万円を超える水準にあり、金銭的なリターンだけでなく、生涯続く質の高い人脈や希少性の高いキャリアパスを得られる点に真の価値があります。



